今月の
特集

2025.11.1

多彩な「つどい」で仲間の輪が拡大中!
四国ブロックを深掘り

四国ブロックで、今、仲間の輪がどんどん広がっている。多彩な「つどい」を企画し、友達を誘い合って参加する。誘われた人が、次は自分の友達を誘ってくる。人が人を呼ぶ連鎖が生まれているのだ。今月号では、そのワケを深掘りする。

    1. 自分たちでつくる。自分たちで声をかける。―四国ブロックで1つ特徴的なのが、各県で10数年続けている「Ourおせっかいのつどい」(社会貢献活動)だ。続きを読む
    2. INTERVIEW―私は小学校からの友人である藤本愛佳さんに誘われて、昨年からつどいに参加しています。…続きを読む

自分たちでつくる。自分たちで声をかける。

四国ブロックで1つ特徴的なのが、各県で10数年続けている「Ourおせっかいのつどい」(社会貢献活動)だ。徳島県のアドプト清掃活動、香川県のさぬき瀬戸パートナーシップ清掃活動、高知県の高知海岸パートナーシップ清掃活動。いずれも、行政と協力して、河川や海岸などの環境を守る取り組みで、年に数回、定期的に行う活動だ。ごみを捨てない人づくり、社会に役立つ自分づくりを目的に、家族や友達、職場の同僚など、まわりの人に声をかけ仲間を増やしてきた。

そうした活動を土台にして、昨年からは、「とにかく(T)新しい人を(A)誘う(S)―TAS(タス)+」ができるつどいをさらに増やしていこうと取り組んでいる。

その1つが、7月の「What’sつどい」で紹介した香川県「青年たまりBar」。最大の特徴は、参加者に青年“しか”いないことだ。これなら参加者に喜んでもらえると本気で思える内容を企画し、自分の言葉で思いを伝え、友達を誘う。そこから生まれる熱量があり、お互いに元気を与え合える、前向きなパワーの溜まり場になっている。

ほかにも、世代や環境に応じてさまざまなつどいがある。香川県では、「ママティー(ミセスのつどい)」が今年からスタート。高知県では「青年・学生のつどい」を毎年開催。徳島県では県全体のつどい「たまねぎサイト」に加え、今年は県南、県西でもつどいを開催した。

そして、今年最大のハイライトが、7月に開催された「Myおせっかいセミナー(ASIT Fes)」だ。当日に向けて男子会や女子会などミニつどいも開き、お互いのありのままの気持ちを語り合いながら、とにかく友達を誘って参加しよう!とみんなで動いた。迎えた当日、50人を超える青年だらけの参加者の内、2割以上が初めてつどいに参加した人たち。「すごく楽しかった!」「次も企画してほしい。また参加したい!」という感想が数多く上がり、大成功だった。

自分たちでつくる。自分たちで声をかける。受け身ではない、プレイヤーの青年たちが多いのが四国ブロックのストロングポイント。さらに、つどい参加者にインタビューをしてみると、それだけではない魅力が見えてきた。

 

四国ブロック
Myおせっかいセミナー(ASIT Fes)

「ASIT(アジト)」は四国4県の旧国名である阿波・讃岐・伊予・土佐の頭文字から。お腹も満たせて、トークありゲームありの1泊2日。夜は会場をクラブ風に演出した(7/12-13、インナートリップセンター高松)。

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香川県
ママティー(ミセスのつどい)

子育てに奮闘中のママ同士が交流し、元気になれる場を年数回、不定期で開催中。がっつり話をする回だけでなく、フリマや餃子作りをした回も。(写真は9/28、インナートリップセンター高松)

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各県
Ourおせっかい 清掃活動

世の中の問題を他人事(ひとごと)にせず、自分たちにできることを見つけて社会に貢献しよう―。20 年ほど前に徳島県の青年たちが行動を起こしたのが始まり。徳島・香川・高知それぞれに、行政と連携して年数回の清掃活動を続けている。毎回、清掃後につどいを行う。

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香川県
青年たまりBar

2~3カ月に1度のペースで、週末の夜など友達を誘いやすい時間帯に開催している。食事をしながら、どんな話も気軽にできるのが魅力。

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高知県
青年・学生のつどい

令和元年(2019)から始まったこのつどいは、回を重ねるごとに中高生が主体的に企画に参加したり、友達を誘う動きが出てきた。写真は昨年の様子。今年は11月に開催する。

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徳島県
たまねぎサイト(青年のつどい)

「たまねぎサイト」は昔から続く徳島県全体の青年のつどい。今年は県南、県西でそれぞれつどいを開くなど、新しい人を誘える場を広げようと取り組んでいる。(写真は8/17、インナートリップセンター徳島)

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勢いを加速させるきっかけに!
元気がでるつどい in 四国

今年5月、末吉会長を迎えて「元気がでるつどい in 四国」が徳島県美馬市で開催された。企画や司会などを担った青年たちは、終了後、末吉会長と懇談。「自分で決めた目標を達成していく積み重ねが自信に」「引っ張られる人から引っ張る人へ」といったアドバイスをいただき、つどいに新しい人を誘う勢いを加速させる大きなきっかけになった。

INTERVIEW


荒木涼花さん 香川県 22 歳

|   “会ってほしい”人たちがいる。それが一番の魅力!

私は小学校からの友人である藤本愛佳さんに誘われて、昨年からつどいに参加しています。彼女とは中学・高校は別だったけど、たまたま同じ大学に入学して再会。そこから一気に仲良くなって、今では何でも話せる親友です。

初めて参加したのは、昨年の1月の支部のつどい。初対面の人ばかりで緊張していた私に、みなさんが優しく接してくれてうれしかったのを覚えています。それから、海岸清掃活動や、香川県で開かれているいろんなつどいに参加。そこで出会う人みんな、あったかい人ばかり。「ほんまに心がほっこりする」と藤本さんによく言っていました。

「つどい」の一番の魅力って、「人」だと思うんです。昨年の10月に入会して、香川のつどいに毎回参加するようになってからも、必ず毎回「よう来たね」と声をかけてくれる人たちがいる。私が何かに挑戦すると、必ず褒めてくれる人たちがいる。5月の「元気がでるつどい in 四国」のとき、会場内のアナウンスを担当したんですけど、「涼花ならできると思ったから」「すごく良かったよ」と言ってもらったのが、ほんまにうれしくて……。

実は私、昔から「私なんて」が口癖だったんです。人と話すのは結構好きだし、友達にも恵まれていたけど、自分に自信がなかった。私よりあの子の方が上手にできるんじゃないか。この役目は私じゃないだろう。勉強も部活も委員会も、何をするにも受け身の姿勢でした。

でも、「つどい」には、ホッとできたり、勇気をもらえたり、いろんな言葉をかけてくれる人たちがたくさんいる。そのおかげで、私も前に進むことができました。

7月の「Myおせっかいセミナー(ASIT Fes)」は、企画から参加。「何やりたい?」「どうすれば来た人に喜んでもらえるかな?」。みんなで意見を出し合う時間がめっちゃ楽しかった。何でも本音で言い合えるこの仲間たちに“会ってほしい”。そう思って、初めて「つどい」に友達を誘いました。彼女は高校のときの同級生で、「めちゃめちゃ楽しかった」「普段、こんなにいろんな人と話す機会がないからすごく良かった」と喜んでくれました。

「つどい」に参加してから、ネガティブな発言が減ってきたし、「つどい」の場以外でも、自分の意見を言えるようになってきました。今、すごく充実した毎日を送れています。

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荒木さんを誘った藤本愛佳さん 香川県 23 歳

|   とにかく、声をかける! 私もそうしてもらったから―

「めっちゃいい仲間なんよ」「自分が成長できるんよ」。私が荒木さんに伝えた思いを、今、彼女も感じてくれていることが、すごくうれしい―。

彼女がとなりにいるから、私も頑張れます。最近、神戸に住んでいる友達に霊友会の教えを伝えて導いたのも、荒木さんの姿に背中を押してもらったから。日常生活でしんどいなって思うことがあったときこそ、「つどい」に行けば元気になる。誰かを誘って参加することで、何でもポジティブにとらえて成長していけるんだな。そう実感しています。

「つどい」に来た人に、まわりの人に、とにかく、声をかけること。それは教えられたことじゃなく、私自身がしてもらってうれしかったこと。親や支部長、仲間や先輩たちのおかげで今の自分があることに感謝して、いろんな人に声をかけて、「つどい」に誘っていきます。

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青年部部長代理 つどい推進部 山下浩尚

|   青年を引っ張る青年の輪を広げていく

引っ張られる人から引っ張る人へ―。「元気がでるつどい in 四国」のときに末吉会長からいただいたメッセージが、私たちの指針になっています。青年主体でやるんだ。自分たちが動くんだ! その意識が浸透して、今、本当に一人ひとりが友達に声をかけています。断られて、つどいに来てもらえなかった青年もたくさんいる。でも、次も頑張ろうとお互いに刺激し合っている。これがほんまに大事なんやなと実感しています。

その陰には、常に青年に寄り添い続けてくれる支部長や先輩たちの存在が欠かせません。新しい人を誘う、自分から人と関わっていく。そういう姿勢を、身をもって示してきてくれた先輩たちのおかげで、何年もかけて今の四国ブロックができたと思っています。その思いを受け継いで、青年を引っ張る青年の輪をこれからもっともっと広げていきます。