今月の
特集
2023.2.1
声をかけよう
いろんな場で人に声をかけ、明るく、元気になる仲間づくりをしている青年たちのエピソードを紹介します。
幸せになってもらいたいから、絶対にあきらめない【Kさん 20代・男性】
ぼくが付き合っているAさんはシングルマザーで、幼いお子さんがいます。3人でよく遊びにいくのですが、お子さんはいつも心から笑えていないような、どこか寂しそうな表情。何だか昔の自分を見ているようでした。
ぼくも小学校高学年の頃に両親が離婚し、父と暮らすように。母がいない寂しさ、厳しい父への反発心から親に反抗し、何度も迷惑をかけていました。そんなぼくも、お経をあげ、つどいでいろんな境遇の人と接していくうちに、少しずつ変わってきました。心から両親に感謝できるようになり、将来のことを考えられるようになったんです。今、医療従事者として人の役に立つ仕事ができて、毎日が充実しています。
Aさん親子にも幸せになってほしいから、霊友会の教えを伝えよう。そう心に決めて、彼女と会ったときに声をかけました。「宗教にあまりいい印象はもっていない」と言うAさん。でも、ここであきらめたらダメだ。自分を奮い立たせて、「一度つどいに来てほしい」と、地元のつどいに誘いました。
最初は緊張していたAさんでしたが、支部の仲間が気さくにAさんに話しかけてくれて、少しずつ笑顔に……。つどいの最後には、自分から話もしてくれたんです。
「楽しかった」。帰りの車内でそう言ってくれたAさんに、もう一度「一緒に霊友会をやろう」と伝えました。Aさんは「いいよ」と入会。先日、Aさん宅に総戒名を納めてきました。Aさん親子の幸せを願って、これからはつどいを開き、もっと深く関わっていきます。
※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。
人知れず悩んでいる人が身近にいる【Kさん 20代・女性】
霊友会をやっている家庭で育った私は、幼い頃からつどいに参加する中で人と関わることに積極的な自分になっていきました。クラスでひとりぼっちの子に話しかける勇気をもらったり、アルバイト先の厳しい上司に積極的に話しかけ、いい関係を築くことができたり……。前へ進むきっかけがもらえるから、霊友会の教えをもっとたくさんの人に知ってほしい。そんな気持ちで周りの人に声をかけています。
先日、アルバイト先で仲良くなったBちゃんと一緒に帰る機会がありました。何気ない会話の中でぽつりと、「両親から暴力を振るわれる」「学費はアルバイトをして自分で出しているんだ」と話してくれたんです。いつも明るいBちゃんが、こんな事情を抱えていたなんて……。ショックでそのときは何も言えず、ただ黙って彼女の話を聞くしかありませんでした。
数日後にまたBちゃんと一緒に帰ったとき、今度は「お姉ちゃんも暴力を振るってくる」と……。すごく胸が痛みました。そのとき思い出したのが、「家族と仲良くなれる人を増やしていこう」という前田康喜青年部部長の話。Bちゃんが幸せになれるように、少しでも力になりたい。今度こそは絶対に伝えようと心に決めて、その場でBちゃんに霊友会の話をしました。Bちゃんは「前から宗教に興味があったんだ」と入会しました。
虐待や貧困はどこか他人(ひと)事に思っていた私でしたが、Bちゃんと関わったことで、身近な問題なんだと知ることができました。Bちゃんの他にも、人知れず悩んでいる人がいるかもしれない。たくさんの人に積極的に声をかけて力になっていきたいです。
※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。
どんなふうに思われてもいい。友達のために行動したい。【Nさん 高校生・女子】
中学のときに仲がよかったCちゃん。最近、彼女が「不登校になった」とSNSに投稿していました。中学のときは活発で、友達が多かったCちゃんがどうして? 何か私にできることはないかなって思いました。
実は私には中学1年のとき、新しいクラスになじめず、友達がいない寂しさから毎日家で泣いていた時期があります。そんなとき、支部の先輩たちが優しく話を聞いてくれて、励ましてくれました。先輩たちに勧められて毎日お経をあげると、頑張ってクラスメートに話しかけてみようって勇気が湧いてきて、2学期には、隣の席の子に話しかけて、友達になることができたんです。
Cちゃんも一緒に霊友会をやれば変わるきっかけがつかめるかもしれないと思いました。これまで、何て思われるか不安で友達に霊友会の話をしたことはなかったけど、Cちゃんのことがどうしてもほっとけなくて……。どんなふうに思われてもいいから、とにかく霊友会の教えを伝えようと決めました。
Cちゃんに連絡して、私が霊友会をやっていること、中学のときの体験を話しました。「一緒にやってみない?」と話すと「やってみる」と。すぐに会う約束をして、青経巻を手渡しました。これから2人でつどいをして、Cちゃんが元気になれるように寄り添っていきたいです。
※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。
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