今月の
特集

2021.8.1

CLOSE UP! 青年の弥勒山オンラインのつどい
声をかける。そこから全てが始まる

6月27日、弥勒山と全国各地をZoomで繋いで、「青年の弥勒山オンラインのつどい」が開催された。青年部執行部と各御旗・系統支部の青年部責任者がタッグを組んでプログラムを企画。コロナ禍に負けず前向きに行動している青年のエピソード発表や、トークライブ、テーマ別分科会などが行われた。その中から、当日エピソードを発表したKさんの話、トークライブの内容を紹介しよう。

    1. ■①— 今、できることをやってみたら、素敵な仲間ができた!【エピソード:Kさん 埼玉県・30代・女性】
      コロナ禍で時間に余裕が生まれ、以前は時間に追われてあげるだけだったお経が、自分を振り返るいいきっかけになりました。…続きを読む
    2. ■②— 弥勒山で行われたトークライブ
      今回は「めちゃくちゃだった自分が霊友会と出合った」というテーマで、みなさんに話していただきたいと思います。…続きを読む

今、できることをやってみたら、
素敵な仲間ができた!

コロナ禍で時間に余裕が生まれ、以前は時間に追われてあげるだけだったお経が、自分を振り返るいいきっかけになりました。

お経をあげる中で、コロナ禍を前向きに捉えよう!と思うようになり、いつも家でダラダラしていた休日も、散歩をしたり、興味のあることを調べたり、新しいことにチャレンジするように。周りの人とも、もっと積極的に関わろうという気力が湧いてきたんです。その中で昨年の9月、趣味のオンラインゲームを通じて3人の人と仲良くなりました。

あるとき、みんなでオンラインゲームをプレイした後、私と一番年下で19歳のAさん(女性)だけオンラインで繋いだまま話をしていました。私は元々、他人にも自分の生い立ちなどを気軽に話しちゃうタイプなので、家族のことや、学生時代にいじめられていた経験などを何気なく話しました。するとAさんも境遇が似ていたらしく、共感できる!と盛り上がり、それ以降、ゲームをプレイする前にいろんな話をするようになったんです。

そこにBさんとCさん(ともに男性・20代)も加わるようになり、気がつけば、毎回ゲームよりもみんなで話す時間のほうが長くなっていました。

年齢も、住んでいる地域もさまざま。でも、自分のことを「家族や友達に頼れないタイプ」と言っていたAさんは、「ここでなら、甘えたいという素直な気持ちを出せる」と言ってくれ、みんな「ここでは何でも話せる」と言ってくれました。今年1月、初めてリアルで会ってみると、4人の仲はさらに深まりました。

後日、Bさんとオンラインでお喋りしていたときのこと。ひょんなことから仏教の話題になり、私はいいチャンスだと思って霊友会の話をしました。Bさんは、霊友会はどんな人も受け入れてくれそうで、自分にもできそうだと感じたらしく、入会しました。

今回の「青年の弥勒山オンラインのつどい」に参加したBさん。トークライブを聞いて、どんなことにも前向きに取り組んでいる人たちの話に刺激を受けたと言っていました。

この3人に出会えて良かった! みんなと話していると私も元気になるし、自分の気持ちや考えも前向きに整理することができます。コロナ禍でも、今できることを探してやってみたら、素敵な仲間ができました。これから一緒に、何でも話せる、自分らしくいられる仲間の輪を広げていきたい。私自身も、もっとたくさんの人の気持ちを受けとめられる人に成長していきたいです。

弥勒山で行われたトークライブ

弥勒山で行われたトークライブ。登壇したメンバーが「めちゃくちゃだった」過去とターニングポイントを語った。熱いトークの一部をお届けする。

話すだけで、こんなにも喜んでくれるんやな

※左から、第十五支部青年部責任者  山下浩尚、青年部部長 前田康喜、第二十三支部青年部責任者 林下 由依、青年部部長代理、樋口拓也

樋口(司会)今回は「めちゃくちゃだった自分が霊友会と出合った」というテーマで、みなさんに話していただきたいと思います。

全員 よろしくお願いします。

樋口 前田部長はめちゃくちゃな時代があったと、いろんなところでお話しされていますよね。

前田 20歳までのぼくは自己中心的な性格で、何をするにも自分が一番じゃないとイヤ。自分の思い通りにいかなかったら周りに当たり散らす。母にもひどいことを言って傷つけていました。
 そんな自分が変わったきっかけは、10年ほど前。いつも一緒に遊んでいた地元の後輩が病気で倒れて、左半身に麻痺が残ってしまったんです。ぼくには何もできへんって思っていましたが、母に「家に来てもらって何でも話したらええやん」と言われて、それならできるかと。家に呼んで、他愛もない話をしてもらうようになりました。今思えば、それってつどいだったんですよね。


青年部部長 前田康喜

2、3カ月続けたある日、後輩を家まで送って行ったらご両親にお礼を言われたんです。「前田くんの家に遊びに行くようになってから、この子が家で笑うようになりました。ありがとうございます」と。話すだけで、こんなに喜んでくれるんやな。こんな自分でも人の役に立てるんか……。涙が出るぐらい感動して、背中を押してくれた両親がやっている霊友会を自分もやってみようと思いました。

樋口 山下責任者も、以前はいろいろあったと聞いておりますが……。

山下 ぼくもけっこう、めちゃくちゃでしたね。霊友会に入会したのも、今の妻と付き合いたかっただけで、お経をあげようとか、そんな気持ちは全然なかったんです。それどころか結婚後も家庭を顧みず、勝手気ままに暮らしていました。
 ところがある日、首の骨を折る交通事故に遭いまして、危うく命を落としかけました。そのとき、ぼくは今まで何をしていたんだ。妻に申し訳ない。自分は変わらないといけないと感じたんです。


第十五支部青年部責任者  山下浩尚

妻がやっている霊友会の活動をやってみようと思って、初めて弥勒山セミナーに参加。同世代の人たちが「人のために動こう」と真剣に話し合っている姿に衝撃を受けました。みんなのように、ぼくも人の役に立ちたい。そう思い、地元に帰ってから毎日お経をあげるようになりました。その中で、自分はここがダメだったな、改めようと自分を振り返られるようになったんです。何年もかけて少しずつ、家族や人を思える自分に近づいてきたのかなと感じています。

樋口 今、奥さんとの仲はどうですか?

山下 めっちゃ仲がいいですよ。昨日も夜中まで2人で喋っていました。これからも夫婦で力を合わせて、他人のために行動していきたいです。

このままの自分でいい。そう気づけたのは−

樋口 次に林下責任者に話していただきたいんですけど……。めちゃくちゃだった過去があるなんて、全然イメージできませんね。

林下 それが、本当にめちゃくちゃだったんですよ。短大卒業後に地元で就職したんですが、3年目ぐらいから人間関係で悩むようになって、心も体もボロボロになりました。家族に私のつらい気持ちを全部受け止めてほしくて相談したんですが、自分が求めていたのと違う言葉が返ってくるとケンカになってしまって。父につかみかかったこともあります。

樋口 そんなことをしたなんて、想像できない……。

林下 たとえ家族でも自分のことを1から10まですべて理解してもらうのは難しいって今なら分かるんですけど、当時の私には分からなかった。家に帰るのがイヤになって、仕事が終わると車でふらふらさまよう。お風呂に入りにだけ家に帰る。そんなめちゃくちゃな生活を送っていました。
 ある日、家に帰ったら父に「ゆっくり家で体を休めてくれ」と面と向かって言われました。そのとき、久しぶりに父の顔を見ると、頬がこけて、痩せていたんです。

前田 ぼくも小さい娘がいるから、お父さんの気持ちが分かる気がする。娘が朝まで帰ってこなかったら、心配して寝られへんと思いますね。

林下 本当にそうだったと思います。こんなに心配をかけてしまって、私は何て親不孝なんだろうと感じました。それから家に帰るようになりましたが、心と体は良くならないまま。でも、人手不足なので辞めさせてもらえない。ある日、とうとう限界がきて、仕事に行けなくなりました。そのとき父が職場に「娘を辞めさせてください」と頼んでくれたんです。父のおかげで、辞めることができました。


第二十三支部青年部責任者 林下 由依

仕事を辞めてしばらくたってから、桑澤實第二十三支部長と一緒に支部の会員さんのお宅を回る機会がありました。その頃の私は人が信じられず、人と会うのが怖かった。それでも、御旗支部長が声をかけてくださったんだから、頑張ろうかなと思いました。母にも「行かせてもらいなさい」と背中を押されて、たくさんの人に会いに行ったんです。
 初対面の人も、知り合いも、みんながあたたかく迎えてくれて、優しい言葉をかけてくれました。それがすごくうれしくて……。人が怖いという気持ちがだんだん薄れてきて、むしろ人と関わるのが楽しいなと感じられるようになってきました。
 そして、親に迷惑をかけてばかりの自分はダメだ。このままでは再就職も難しいだろうって、全く自信がもてなかったんですが、ありのままの自分を受け入れてくれる支部の仲間とふれ合ううちに、このままの私でもいいんだって、自分を認められるようになったんです。
 今、自分のことが好きだって言えるのは、家族や支部の仲間の存在があったから。本当に感謝しています。

自分にできることから、誰かのために

前田 ぼくも以前、パニック発作障がいと診断されて仕事に行けなくなり、家に引きこもったことがあります。ぼくの場合は、支部の先輩が話を聞いてくれて、「朝起きるところから始めたらいいよ」と優しく言ってくれたから、少しずつ前向きになれました。ぼくも今は胸を張って、「自分が好きや!」って言えます。自信を持つのは素晴らしいことですよね。でも、周りに目を向けてみると、いろんな問題に直面して、自信をなくしている人が多いなと感じています。

林下 先日、友達の悩みを聞いたんですが、彼女も自信がない様子でした。以前の私と似ているから、どうしてもほっとけなくて、今、頻繁に連絡をとっているところです。

山下 ぼくの会員も落ち込んでいたんですけど、少人数でつどいを開いて、話し合っていくうちにだんだん前向きになってきました。人が元気になる姿を見るのは、本当にうれしいですね。会員が胸を張って、自分が好きと言えるようになるまで、これからも寄り添っていきます。

樋口 人に声をかけることが大切だと、みなさんのお話を聞いてあらためて感じました。

前田 周りの人に連絡したり、つどいを開いて、ありのままの自分を受けとめ合う。身近な人をほっとかないで行動する〝行い〟を積み重ねるうちに、やがては「自分が好き」と笑顔で言える人が増え、この国が元気になると思います。
 このつどいが終わったら、誰か一人でもいいから、「最近、元気?」と連絡をとってみるだけでもいい。自分にできることから、一生懸命、誰かのために行動していきましょう。

→YouTubeでトークライブを見る