今月の
特集

2025.4.1

仲間と一緒に、幸せへの道を突き進め!

令和7年「 青年部決起のつどい in 弥勒山」

霊友会の教えをまわりの人に伝える。導きの修行に取り組み、さまざまな実感をつかんだ青年たちが全国から集い、2月22 日~ 23 日、令和7年「青年部決起のつどいin 弥勒山」が開催された。

今回は、その模様を特集する。大切なパートナーを地元のつどいに誘って導いた青年や、仕事で出会った人に教えを伝えた青年。彼らが相手と関わる中で何を感じ、何をつかんだのかを追ったインタビュー。そして、決起のつどいを新たなスタートに、青年たちは何を大切に、何に取り組んでいくのか。前田康喜青年部部長のメッセージをお届けする。


ともに参加した支部の仲間たちと


休憩中も話が尽きない


この思いをみんなに伝えたい

    1. INTERVIEW.01―私は昔から人付き合いに対して受け身でした。教室で誰かが盛り上がっているのを、続きを読む
    2. INTERVIEW.02―2年ほど前、仕事で知り合った30代のKさんという男性から、3歳のときに両親を続きを読む
    3. MESSAGE―今回の決起のつどいに向け、たくさんの青年がそれぞれの地元で人に教えを伝え、続きを読む

 

INTERVIEW.01


大阪府 S.Hさん 21

|   相手の気持ちも、自分の思いも大切にして、
         本音でぶつかってみる!

私は昔から人付き合いに対して受け身でした。教室で誰かが盛り上がっているのを、いつも一歩引いて見ているタイプ。人の輪の中に自分から飛び込んで、自分を出していくことが苦手でした。つどいも弥勒山も、母から誘われてよく参加していましたが、積極的に同年代の子に話しかけたり、仲良くなってその後も連絡を取り合って……みたいなことはありませんでした。

そんな私の転機は、大学生になる頃、支部の青年部執行部をやらないかと先輩から誘われたこと。最初は、人前に立つのも苦手な私なんかが執行部なんて恐れ多くて、断ろうとしました。でも、青年部責任者からも「一緒にやってみよう」と声をかけてもらい、いろんな人の期待を感じて、私でもみんなの役に立てるならやってみようかな、と思ったんです。

大学の授業、演劇部、アルバイトをしながら、平日の夜につどいの企画会合。その生活は、想像していたよりも大変でしたけど、すごく楽しいんです。

その最大の理由は、執行部の先輩たちが本当に素敵な人ばかりだから。会合は常に笑いが絶えない。どんな意見も言っていいし、お互いの思いを尊重し合える、すごく温かい雰囲気なんです。最初は自分の意見を出すのが怖かった私も、先輩たちに引っ張られて、安心して自分のアイデアをぶつけることができました。自分の素を出せる大好きな場所になり、人と関わっていくのがどんどん楽しくなっていきました。

|   人を思える自分に成長するために

そんな中、他人を霊友会に誘う勇気までは出なかった私ですが、今年の「青年部決起のつどい in 弥勒山」に向けて導きに取り組む執行部の先輩たちから、「Hちゃんも一緒に頑張ろう」と背中を押されて……。ちょうどそのとき企画していた昨年12月のつどいは、誰でも気軽に楽しめる内容。これなら誘いやすい。いや、誘える! 思いきって、付き合って半年の彼氏に初めて霊友会の話をして、つどいに誘ってみました。意外にもあっさりOK(笑)。そして当日、一緒に参加したんです。

ゲームやクイズをしたり、ケーキを食べながらお喋りしたり。知らない人ばかりで緊張していた彼も、徐々にほぐれてきて、楽しんでいるのが伝わってきました。つどいの後、2人で話しているときに感想を聞くと、「すごく楽しかった!」と言ってくれたんです。

彼が喜んでくれた。自分たちが企画したつどいを楽しんでくれた。2倍のうれしさで胸がいっぱいになりました。気づいたら、「一緒に霊友会をやろうよ」と口から出ていたんです。彼はすぐ入会して、その後、じっくり話す内容のつどいにも一緒に参加しました。

ところが先日、彼から電話があり、「親から反対されたから辞めたい」と告げられてしまいました。なんで?と思った反面、そのときは、やっぱり何事もずっと順調にいくわけないよなと、まるで他人事(ひとごと)のように感じてしまい、仕方ないと納得して電話を切ってしまったんです。

その後、お経をあげていると、いろんな感情が湧いてきました。彼氏を悩ませてしまって、彼女として不甲斐ないな。彼のご両親に霊友会の説明を何もしないまま、心配をかけてしまって申し訳なかったな。でも……。私はこんなに彼のことを思って、霊友会の教えが本気で良いと思うから誘ったのに。この思いを伝えられないまま終わるなんて、悔しい―。

そして、そうだ、手紙を書いてみようと思い立ち、そのためにも、決起のつどいに参加する中で自分の思いを振り返り、相手に伝えるための知恵と勇気をもらおうと考えて今回の弥勒山に参加したんです。

この弥勒山で出会った人たちは、導いた相手との間にどんな問題が起こっても、逃げずに向き合い、正面からぶつかって乗り越えていこうとしている人たちでした。

私はどうだっただろう。彼と正面からぶつかるのを、どこか避けようとしていたんじゃないか。それこそ、彼にも、彼のご両親にも申し訳ない。やっぱり、手紙じゃなく、直接会って話をしよう。そう思い、下山後すぐに彼と連絡を取りました。

今度、彼と直接会って、じっくり話すことになりました。彼の気持ちも、そして、私は今つどいや弥勒山がすごく楽しいし、彼にもそれを味わってほしいという自分の思いもちゃんと大切にして、本音でぶつかってみます。今、人と深く関わる一歩を踏み出したばかり。相手を思える自分に成長するために、いろんな人と自分から関わっていきます。

 

INTERVIEW.02


東京都 I.Y さん 36 歳

|   仕事でもっと上手くいく、成長する。
         そのために導きに取り組もう

2年ほど前、仕事で知り合った30代のKさんという男性から、3歳のときに両親を事故で亡くされたこと、ずっと祖父母に育ててもらったことを聞きました。

そのとき私の頭によぎったのが、「一緒に霊友会の教えをしませんか」という言葉。自分の手で父方・母方両家の先祖を供養できる霊友会の教えを、私も両親から受け継いで一生懸命取り組んできたからです。でも、仕事上利害関係がある相手。

変な噂が流れて、もし自分の仕事に悪影響が出たらどうしよう。そう思い、結局、話をすることができませんでした。その後も何度か仕事で会うたびに、お互いにいろんな話をするんですが、霊友会の話をできずにいることがずっと引っかかっていました。

そんな中、昨年末、再び仕事で会う機会が。そのとき、「祖父が亡くなりました」とKさんから聞いたんです。これはもう、話すしかない。「ちょっとコーヒーでも飲みながら、ゆっくり話しませんか?」とKさんを誘い、喫茶店に行きました。そして、意を決して霊友会の話をし、「ご両親やおじいさんの供養をしませんか。一緒に霊友会の教えをしましょう」と伝えたんです。

するとKさんは、「そんな教えがあるんですか!」と驚き、「ぜひさせてください」と即答しました。そして、ポロポロと涙をこぼしながら、自分を我が子のように愛し、大切に育ててくれたおじいさんとの思い出をたくさん語ってくれたんです。私も涙が止まりませんでした。

自分の身近に、こんなにも霊友会の教えを必要としている人がいたなんて思いもしなかった。もっと早く言えば良かった。でも、仕事のことを考えると、やっぱり言いにくかったよな……。Kさんを導いてから、そんなことを考えていました。

|   彼のことを本気で思えていなかった。
         本当に申し訳なかった

そんな中、Kさんとは別の、仕事で知り合って導いた会員のAさんから、こんなことを言われました。「Iさんが本気で私のことを思って話しているのが伝わったから、入会したんです。他の人だったら、入会しなかったかもしれません」と。

Aさんのその言葉に私はハッとしました。Kさんは以前、私の父が怪我をしたという話をしたとき、他の誰よりも私の父のことを心配してくれた人です。そんな彼に対して、自分の仕事のことばかり気にして、私は彼のことを本気で思えていなかった。本当に申し訳なかった。自分の都合や体裁を考えてしまうところを改めていこうと決意しました。

今回の「青年部決起のつどい in 弥勒山」で、「自分なりの目的を達成するために教えに取り組もう」という話をたくさん聞きました。私の一番の目的は、仕事でもっと上手くいくこと、成長することなんです。今、Kさんや、Aさんこそが、私が仕事で出会った中で、一番私に力を貸してくれる人になっています。自分の目的を達成するために、いろんな人に霊友会の教えを伝える導きの修行に取り組むことがいかに大切なのかを実感した今回の弥勒山でした。

今度、彼女と同棲しているKさんの家に、総戒名を納められることになりました。彼の幸せを心から願って、寄り添って、一緒に人生を歩んでいきます。

MESSAGE


青年部部長 前田康喜

|   つどいを通して誰もが幸せだと言える
         世の中をつくろう!

今回の決起のつどいに向け、たくさんの青年がそれぞれの地元で人に教えを伝え、関わってきたと思います。大きな喜びを得ることができた人。納得のいく形にならなくて悔しい思いをした人。直前まで頑張って導きの声をかけたけれども導くことができず、参加することのできなかった人。そんなみんなの「人を思う」気持ちが集まってつくり上げたのが、この決起のつどいです。弥勒山に来ることができた人も、できなかった人も、これからの生活の中で何に気づき、何に取り組んでいくか。教えを通して人と関わる中で、それを見つけていくことが大切なんやと思います。

まだまだ私にも変わらなければいけないところがたくさんあります。いくらお経をあげても、つどいに行っても、導きをしても、心の中で親に悪態をつく自分のままでは意味がないんやと。表面的な欠点を改めるだけじゃなく、人を指さす心こそ変えなければいけないんやと、みなさんの話を聞く中で感じました。

やっぱり、両親には「この子を生んで良かった」と喜んでもらいたいし、妻には「この人と結婚してよかった」。娘たちには「この家に生まれてよかった」と心から感じてもらいたい。会員と一緒に、新たに声をかける人と一緒に、自分の足らない部分を一つずつ改めていくと決意しました。

また、私の会社には立派な食堂があります。5年前に社員の憩(いこ)いの場として改築してくれたんですが、昼休みになっても誰も会話をしない。みんなスマホをいじるんです。私はこれを変えたい。仕事をするのがしんどくなって休んでしまう。あるいは退職してしまう若い青年もいます。そんな職場に私はしたくないんです。誰もが笑顔で出勤し、退社するときには充実感をもって帰路につく。そんな会社にできるよう、うっとうしいと思われても、避けられても、いつか私の思いが届くことを信じて、日々の修行に取り組みながら、職場で出会う人に話しかけています。

先日、ある会員がこんな話をしてくれました。仕事に追われる毎日ではだんだん気持ちが暗くなってくる。でも、つどいでみんなの笑顔にふれると、明日からも頑張ろうと思えるんです、と。つどいに足を運ぶ人が1人、また1人と増えていけば、心豊かな青年を増やしていくことができると確信しました。

今年、青年部は一丸となって、“新しい人を誘える場づくり”に取り組んでいきます。この決起のつどいは、そのスタートの場。つどいがあるたび、まわりの人を誘って参加する。その積み重ねで、幸せだと胸を張って言える青年を増やし、世の中を元気にしていきましょう!