今月の
特集

2024.10.1

弥勒山にTAS(タス)+
「青年の弥勒山セミナー(学生・社会人班)」(各支部合同)8月24日~25日

「とにかく(T)新しい人を(A)誘う(S)―TAS+」を合言葉に、それぞれの地元でまわりの人と関わっている霊友会青年部。8月に開催された「青年の弥勒山セミナー」には、そんな実感をもった学生、社会人の姿がたくさんあった。新しい人を誘って弥勒山に参加した、3組のペアに話を聞いた。

  1. INTERVIEW.01―木村さんと出会ったのは1年前。私がアルバイトを始めた回転寿司屋で木村さんも働いていて、続きを読む
  2. INTERVIEW.02―母親に誘われ、子どもの頃から霊友会のつどいや弥勒山に参加していた私。続きを読む
  3. INTERVIEW.03―私はインドネシア出身です。和食に興味をもち、高校を卒業した2019年の10月、続きを読む
  4. REPORT―学生・社会人班として開催され、世代を超えて話し合う「しゃべり場」のコーナーや、続きを読む


カメラに向かって「ハイ、ピース!」


ママ同士だから話せることがある

INTERVIEW.01


茨城県 渡辺千裕さん 20歳 木村健人さん 21歳(初参加)

|   大切な人に、勇気を出して伝えたら…

渡辺 木村さんと出会ったのは1年前。私がアルバイトを始めた回転寿司屋で木村さんも働いていて、実は同じ大学の2個上の先輩だったんです。それからバイト先で会うたびにいろんな話をする中ですごく仲良くなって、お付き合いをするようになりました。

彼は優しくて、私の話を何でも受けとめてくれます。だけど、私が子どもの頃から家族で霊友会の教えをしていることだけは、ずっと言い出せませんでした。宗教ということで偏見をもたれることが怖かったんです。でも、私にとって大切な人だし、隠し事があるのは良くないよなと思うようになって……。勇気を出して、2カ月ほど前、初めて霊友会のことや弥勒山のことを彼に話しました。

木村 彼女は怖かったって言うんですけど、特に悪い印象はもちませんでした。「同世代の友達と交流する機会がたくさんあって、学校のことからプライベートまで、何でも相談し合える仲間ができるんだよ」と彼女が言うので、楽しそうだなって思ったんです。

渡辺 今まで友達に霊友会の話をしたことがなくて、うまく伝えられるか不安だったので、ホッとしました。まずは知ってもらおう。その気持ちで一歩踏み出して、本当に良かったです。

そして、「弥勒山も楽しそう」と言ってくれたので、そこからはもう勢いで(笑)、「一緒に行こうよ」って誘いました。

木村 普段、人と関わるコミュニティーって大学やバイト先に限られているんですよね。いろんな人と出会えるのは楽しそう。何か得るものがあればいいな。そんな気持ちで参加しました。


弥勒山1日目の夜、食堂にて

|   積極的に人と関わるって大事!

木村 弥勒山では、初めて参加したぼくを、同じ支部の人たちがすごく気遣ってくれました。次のコーナーはどんな内容なのか、必要な持ち物や準備は何かなど、何でもていねいに教えてくれたおかげで、ぼくも楽しむことができました。

いろんな人の話を聞いて印象に残ったのは、弥勒山に参加しているみなさんが、普段から積極的に人と関わり、まわりの人を思って声をかけていること。ぼくは、コロナ禍もあって大学に入ってからあまり積極的に人と関わってこなかったなと思いました。今、就職活動中なんですけど、これから社会に出ていく上でも、自分から積極的にまわりとコミュニケーションをとっていく姿勢ってすごく大事だなと気づかされました。まずは残りの大学生活から、弥勒山で感じたことを生かそう。今、そのことを意識しながら就職活動を頑張っています。

渡辺 弥勒山で支部の仲間たちの中に彼が溶け込んで楽しそうにしている姿を見てうれしかったし、こんなにいろんなことを感じてくれて、誘って良かったです。

私は今回の弥勒山で、どんなことも自分に縁があることだと前向きに受けとめ、行動している人の話を聞いて、私も真似してみよう!と思いました。今までは、「自分とは違う」と壁をつくっていた他人の意見にも耳を傾けて、ちゃんと聞いてみようと、今、少しずつ努力しているところです。

これから、彼と一緒に成長していけるように、友達にも自分の感じたことや弥勒山の良さを伝えていきたいです。

INTERVIEW.02


大阪府 K.Aさん 21歳    京都府 K.Tさん 14歳(初参加)

|   参加するたび、いろんな気づきがある!

A 母親に誘われ、子どもの頃から霊友会のつどいや弥勒山に参加していた私。5人きょうだいの二女で、弟や妹の面倒を昔からよく見ていました。今回誘ったTは末っ子。彼女にとって初めての弥勒山でした。

 今まで、土日は友達と遊ぶ予定があるから断ってたんですけど、今回はたまたま予定がなくて(笑)。姉と母から「いい経験になるから」と何度も誘われて、暇つぶしに行ってみるか、と思いました。

A どうしても、Tに弥勒山の良さを味わってほしかった。なぜなら、私は何度も弥勒山で前向きになれたからです。

父親と折り合いが合わず、家にいるのが苦痛で仕方なかった中学生の頃。弥勒山で出会った人たちが、「しんどかったね」と親身になって寄り添ってくれたり、こうしたらどう?とアドバイスをくれた。それがすごく自分の支えになったんです。

学校生活のこと、将来のこと、人との接し方、コミュニケーションの取り方……。参加するたびに、そのときの自分に必要なヒントを得られる。弥勒山で学んだことを生かしていくと、少しずつ、家族やまわりの人との関係も良くなっていきました。母や私たちきょうだいが霊友会の教えをすることをずっとよく思っていなかった父も、「今まで縛りつけてごめん」と、応援してくれるように。今回の弥勒山にも、私とTを快く送り出してくれたんです。

|   短所だと思っていたけど、意外と長所かもしれない

A 今、私は彼氏と同棲(せい)中で、Tの様子を毎日見ているわけじゃないんですが……。親に反抗しちゃう年頃だし、学校に行けない日があると知っていたので、何かと心配で。私に似て、言葉遣いが乱暴なのも気になるし(笑)。弥勒山でいろんな人と関わって、どんなことでもいいから、彼女のプラスになればいいな。そう願っていました。

 私は、友達と仲はいいんですけど、相手のノリに合わせて無理にキャラを変えちゃう癖があって。さっきまで楽しくしゃべっていたのに、急に疲れちゃって、めんどくさい、もう人と関わりたくない!って思っちゃうことがあるんです。たぶん、それが原因で学校にも行きたくないと思う日があって。だから大勢の人が集まるところが苦手だし、まわりに気を遣い過ぎるのは自分の短所だと思ってました。

でも、弥勒山で、初対面の人とも楽しくおしゃべりをしていたら、誰とでもすぐ打ち解けられるのって意外と自分の長所かもしれないなって、ちょっとポジティブに思うことができました。

|   弥勒山から下山後の変化、これから―

 弥勒山当日は、ちょうど夏休みの最終日でした。あれから3週間くらい。今のところ、毎日学校に行けているので、もしかしたら成長できたのかなって思います。

A ほんまに良かった。私、今回の弥勒山で、Tを中高生のコーナーに送り届けた直後、「はー、疲れた。休みたいわ」と冗談半分で言ったら、一緒に参加していた叔母に叱られて……。そのとき、普段、彼氏から「言い方が良くない」とよく指摘されることを思い出したんです。何気ないひと言でまわりを不快にさせている、自分の悪いところを教えてもらいました。ほんまに、参加するたびにいろんな気づきがあるのが弥勒山だと実感しました。

先日、私の誕生日に、Tから「ねえねがお姉ちゃんで良かったよ」というメッセージをもらいました。まだまだ頼りない私だけど、妹やまわりの人にいい影響を与えられるように、弥勒山で気づいたことを生かして頑張ります。

INTERVIEW.03


兵庫県 N.Mさん 21歳   S.A.Hさん 23歳(初参加)

|   情熱的で、リスペクトできる人がたくさん!

 私はインドネシア出身です。和食に興味をもち、高校を卒業した2019年の10月、日本にやってきました。日本語学校で勉強しながら、飲食店のアルバイトをして生活。和食だけでなく、幅広いジャンルの料理を、少しずつ学んでいきました。そして、今年の4月、ホテルのレストランに就職。「いつか自分の店をもちたい」という大きな夢に向かって新たなスタートを切りました。

その職場で出会い、お付き合いするようになったNさんから、霊友会の教えをしていることを聞き、弥勒山に誘われたのが、3カ月ほど前のことでした。

 私にとってSさんは、恋人であると同時に、心から尊敬できる人生の先輩です。コロナ禍もあり、日本に来てから1度しかインドネシアに帰ることができていないSさん。寂しい思いもたくさんしたと思うんですけど、一生懸命勉強して、夢のために努力してきたんだなと、日頃の姿から感じるんです。

流暢(ちょう)な日本語で同僚とコミュニケーションを取り、どんなに仕事が大変でも弱音を吐かず、黙々と働く。同期入社でホールスタッフの私のこともよく気にかけてくれ、私が間違ったことをしたら「それは良くないよ」とちゃんと指摘してくれます。そして、いつも前向きで、弥勒山の話をしたときも、「一緒に行く?」と聞くと、「行く」と二つ返事でした。

|   何でも素直に受けとめて、まじめに取り組む

 弥勒山で出会った人たちは、初対面の私が楽しめるように、たくさん話しかけてくれました。みんな、優しい。あったかいなと思いました。

そして、すごく情熱的ですね。夢や目標に向かって、どんな状況になってもあきらめないで努力していることを話していました。リスペクトできる人がたくさんいる。弥勒山は素晴らしい場所だなと思いました。私も、もっと頑張ろう!とパワーをもらいました。支部の弥勒山大祭にも参加したいと思っています。

 何でも素直に受けとめて、まじめに取り組むSさんから、いろんなことを教えてもらっているなと感じています。

今回の弥勒山、私は自分が参加したコーナーで、社会人になってから仕事の忙しさに追われ、お経があまりあげられていない自分の生活を振り返りました。お経をあげることで前向きな心がつくれているという人の発表や、「この弥勒山から気持ちを切り替えて、真剣にお経をあげます」という仲間の決意を聞いて、私もまずそこからやな、と。

弥勒山で、同じ支部の仲間たちがSさんに声をかけてくれるのがうれしかったし、すごくありがたかった。私も、そうやってまわりの人を思って日頃から自然と声をかけていけるように、毎日のお経で心をつくっていこうと頑張っています。

そして、これからいろんなつどいや弥勒山にSさんや友達を誘って参加し、自分を成長させていきたいです。

REPORT

|   3組が参加した弥勒山を詳しく紹介!

学生・社会人班として開催され、世代を超えて話し合う「しゃべり場」のコーナーや、みんなで一体になって盛り上がる「夏祭り」のプログラムなどが行われた今班。「社会人の体験談を聞いて将来の参考になった」という高校生や、「率先してまわりを盛り上げている中高生の姿に、自分も負けていられないと思った」という社会人など、互いに刺激し合う場面が随所に見られた1泊2日だった。

2日目の式典、下山後の決定(けつじょう)発表で数多く聞かれたのが、「毎日お経をあげる」「友達に声をかける」という決意。学校生活をもっと楽しくしたい、悩みを解決したい、仲間の輪を広げたい……。取り組む目的はそれぞれ違えど、日々のお経で自分の心を見つめ直し、「TAS+」を合言葉にまわりの人と関わっていく新たな一歩を踏み出した参加者たち。次は11月の「青年部弥勒山大祭」。地元で行動を起こして得た実りをもち寄ろうと、青年たちが燃えている。