今月の
特集

2021.11.30
【CLOSE UP 令和 3 年青年部弥勒山大祭】声をかけよう!
まさか自分が…支部長のひと言がぼくを変えた
今年の6月、会員さんと一緒に参加した支部のつどいで、支部長にこう言われました。「会員さんたちと比べたら、凌くんは空気を読めないところがあるで」。ぼく? どこが?と、支部長の言葉はとても納得できるものではありませんでした。
※阪口 凌さん(22歳)
ぼくは今まで、人のために役立とうと生きてきたつもりでした。高校2年のときに母が病気で倒れ、母の世話や家事に追われて受験勉強どころではなくなったぼくを支部長や支部の先輩・仲間はいつも気にかけてくれました。つらい時期を乗り越え、前向きになれたのはその支えがあったから。そして、みんなのように困っていたり、悩んでいる人の力になりたいと、友達に霊友会の教えを伝えるようになったんです。
ぼくは一生懸命、友達のために頑張っている。それなのに、「空気が読めない」と言われて、本当にショックだったんです。
「声かけ」の大切さを感じた1年だった
支部長の言葉はその後もずっと頭から離れず、気になって仕方がありません。自分の何があかんのやろう?と、お経をあげる日々が続きました。そうする中で、ふと、日々の自分の言動や態度が思い浮かんできたんです。
学校の友達はいつも、ぼくの好きな音楽や趣味について興味深く聞いてくれます。ぼくも嬉しくなっていっぱい話をするけど、逆に友達のことを知ろうとしていたかと聞かれたら……。お世話になっているアルバイト先の先輩に対して、周りのノリに流されて、失礼な態度をとっていたこと。会員さんが「阪口を信じて行ってみる」と知らない人だらけのつどいに来てくれたのに、「ありがとう」のひと言も言えなかったこと。まわりへの気遣いができない、「空気の読めない」自分だったと、初めて感じたんです。
人の気持ちを汲み取れる器の大きな人間になりたい―。そんな思いをもって、支部の仲間と「青年部弥勒山大祭」に参加。分科会では、今年1年の自分はどうだったのか、振り返りながら話をしました。昔のぼくなら、「自分が他人のためにしたこと」ばかり口に出していたと思います。
でも、今回の弥勒山では違いました。いつも寄り添って支えてくれるだけでなく、間違っていたら注意までしてくれる支部の先輩や仲間。ぼくの気づかない会員さんたちの良いところを探してほめてくれる支部長。みんなのおかげで今のぼくがいるんだと、あらためて感謝の気持ちでいっぱいになったんです。
周りの人からもらった恩を、今度は他の誰かに返していこう。そう心に決め、下山後、さっそく地元でつどいを開きました。これまで以上に友達とも連絡を取り、近況を伝え合うようにしています。
会員さんたちに声をかけてつどいに誘っていなかったら、「空気の読めない」自分に気づくことはできなかったと思います。人と関わるから成長できるし、そのためにも「声かけ」は必要なんだなって感じています。これからも周りの仲間と一緒に成長していけるように頑張ります。
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