今月の
特集

2021.9.1
もう逃げない!あきらめない!
「これは自分にはできないな」「あの人、苦手…」そんな思いをしたことは、誰だってあるはず。そんなとき、あなたならどうする?時には距離を置くのもいい。でも、それだと前に進めない。逃げたり、あきらめたりしなければ、きっと道は拓いていく。
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中学のとき、私はビューティアドバイザー(百貨店等の専門店で客にメイクをし、化粧品を販売する美容部員)を夢見るようになりました。…続きを読む
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「私には無理」夢を捨てた私だけど— 〜将来の夢編〜
※世界14カ国の女性を対象にした調査から(2016年6月 マスコミ調べ)
中学のとき、私はビューティアドバイザー(百貨店等の専門店で客にメイクをし、化粧品を販売する美容部員)を夢見るようになりました。それで、実際に働いている様子が見たくなってお店に行ったんです。そうしたら、お客さんと楽しそうにコミュニケーションをとっている姿があまりにもキラキラしていて……。私は小さい頃から初対面の人が苦手で、喋るのも下手。あんなふうになれないとあきらめてしまったんです。
新しい夢が見つからないまま高校2年になったある日。進路についての面談で、担任の先生から「あなたには美容系の職業が似合ってると思うよ」と言われました。すごく嬉しくて、ビューティアドバイザーになるというあきらめかけていた夢が、また湧き上がってきたんです。あらためて夢の実現を決意し、美容系の専門学校のオープンキャンパスに行くようになりました。
そんなある日、母に専門学校に進学したいと打ち明けると、「意志が弱いのに本当にやりきれるの?」と言われたんです。いい加減な気持ちで言ったわけじゃないのに、夢を否定された気がして腹が立って。それ以降、親と夢の話をすることはありませんでした。
ちょうどその頃、中高生がライブイベント「ナキワラ!」を企画・運営したり、ボランティアなど、いろんな活動をするNLA運動のスタッフになっていた私。アドバイザーに勧められ、将来の夢について主張原稿を書きました。
そうすると、県ライブに出演してほしいと言われたんです。大勢の人の前で発表なんて私には無理って、最初は断ろうかと思いました。でも、よくよく考えてみると、これって人見知りを克服するチャンスなのかな。自分の気持ちを人に伝えることで、何か変われるかもしれないと思って、勇気を出して出演を決めたんです。
県ライブに向けてアドバイザーと1対1で話し合いながら、主張原稿に手を加えていきました。どうしてビューティアドバイザーになりたいのか。母に応援してもらえなかったときにどう感じたか。アドバイザーが丁寧に聞いてくれました。その一つひとつに答えていくうちに、メイクで人を元気にしたい。絶対に夢を実現させるんだと、気持ちがもっと強くなりました。親に認めてもらえるように、まずは勉強をしっかりして意志の強さを見せよう。アルバイトを増やして学費を貯めよう。そうやって自分がするべきことが見えてきたんです。
県ライブ、そして全国ライブに出演し、大勢の前で発表できたことが、自信につながりました。全国ライブには両親も応援にかけつけてくれました。ライブの後、「人見知りを克服していて、びっくりしたよ」「自分が選んだ道なら頑張れ。応援する」。そう言ってくれたんです。胸がいっぱいになりました。勇気を出して、ライブに出演して本当に良かった。
今、私は美容系の専門学校に通っています。一生懸命勉強して、必ず夢を実現させます。
※写真はイメージです。本文と関係ありません。※オンラインで取材しました。
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