今月の
特集

2020.11.30

ほっとかない!ほっとけない! となりの人から世界まで

「ほっとかない!ほっとけない! となりの人から世界まで」をスローガンに、霊友会青年部は新しいスタートを切った。今年1年を振り返り、目標に向けて動き出そうとする青年たちのコメント、青年部のリーダーたちがスローガンに込めた思いを語った座談会をお送りする。

    1. ■①— どんなときも心に「Myおせっかい」~今年1年の実感エピソード~
      今年の4月、友達のお母さんから連絡がありました。息子さんとの関係に悩んだとき、…続きを読む
    2. ■②— 「ほっとかない! ほっとけない!」 自分になるために
      霊友会には本音で何でも話せて、支え合える仲間がいます。たくさんの人にその輪に入ってほしくて、…続きを読む
    3. ■③—気になる瞬間は誰にでもある。だから「ほっとかない! ほっとけない!」~Myおせっかいクロストーク~
      (前田)今の世の中、人と積極的に関わるのが苦手だという人は多いと思う。ぼくも昔、…続きを読む
    4. ■④—話をするってホントに大切 ~Myおせっかいクロストーク~
      (鈴木)でも、今の時代はそういう風潮にはなっていないですよね。みんな、余計な衝突を避けようとして、なかなか他人に関わろうとしない。…続きを読む
    5. ■⑤—相手を思って声をかければ、その気持ちはきっと伝わり、元気になれる~Myおせっかいクロストーク~
      (川岸)自分にできることから始める。そう考えたら、何かやれそうな気がしてきますよね。…続きを読む

①どんなときも心に「Myおせっかい」~今年1年の実感エピソード~

今年の4月、友達のお母さんから連絡がありました。息子さんとの関係に悩んだとき、ぱっと思い浮かんだのがぼくだったと。それを聞いて、いてもたってもいられなくなり、すぐに会いに行きました。そして、お母さんに霊友会の教えを伝えて、コロナ禍ではありましたが、感染症対策をしっかりして、毎月一緒につどいを開いてきたんです。その中でお母さんは気づいたことがあったそうです。
 「息子のことを心配するあまり、ああしなさい、こうしなさいとうるさく言ってきたかもしれない。息子はもういい大人なんだから、もっと本人の意思を尊重してみようかな」と話してくれました。
 息子さんへの態度を改めるうちに、親子関係が少しずつ良くなったと喜んでくれています。
 友達の親子関係が良くなってきたのを見て、本当に胸がいっぱいになりました。幸せな家庭が増えるように、これからも多くの人と関わっていきます。( 30代・男性)

緊急事態宣言が発令されてから、毎月開いていたつどいを中止してきました。何とかしなきゃな。そうだ、オンラインのつどいを開こう!と思い立ったんです。
 さっそく友達と連絡を取ったんですけど、その中である友達のことを思い出しました。彼女とは学生時代から一緒に霊友会の活動をしてきましたが、最近は仕事で忙しく、つどいにも弥勒山セミナーにも参加していませんでした。
 久しぶりに連絡をとってみると、すごく喜んでくれて、近況をじっくり話し合えたんです。
 「いつも元気をもらえるし、また会いに行きたい」と言ってくれた彼女。緊急事態宣言が解除された後、久しぶりに私の家を訪ねてきてくれたんです。さらに数日後には、ご主人も連れてきてくれて……。私の家族と一緒に過ごす中でご主人も霊友会に入会してくれました。
 会うたびに「元気になった」と言ってくれる友達夫婦に、かえって私のほうが元気をもらっています。コロナであってもなくても、人との繋がりは大切。これからも、たくさんの人を笑顔に、元気にできるように頑張ります。( 20代・女性)

※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。

②「ほっとかない! ほっとけない!」 自分になるために

霊友会には本音で何でも話せて、支え合える仲間がいます。たくさんの人にその輪に入ってほしくて、つどいに大学時代の後輩と一緒に参加しました。
 どう感じているのかなってドキドキしたけど、「みんなが人のために頑張っていて、すごいなと思った。自分も人との関わりを大切にしたい」。そう言ってくれて、すごく嬉しかったです。
 一緒に人のために動く仲間になれるように、これからは積極的に関わっていきます。(20代・女性)

私の地元ではこの数年、中高生の自殺未遂が起きています。痛ましく感じながらも、自分には何もできないと思っていました。でも、そうじゃない。何かできることがあるはずだって、つどいで仲間の話を聞いて感じました。
 今、私は地域でごみ拾いのボランティアをしていますが、その仲間とは一緒に活動するだけで、それ以外の関わりがほとんどありません。せっかく社会の役に立つ活動を一緒にしている仲間。もっと密に関わるところから始めていきます。(30代・男性)

近所のおばさんが「うちの息子がなかなか帰省しなくて」と寂しそうにしていたのに、軽く聞き流していた自分。職場の同僚が親の愚痴を言っていたときも、何も言い出せないままでした。もっと人の気持ちに心を向けたり、本音で話していって、周りの人のために動ける自分になります。(20代・男性)

※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。

③気になる瞬間は誰にでもある。だから「ほっとかない! ほっとけない!」~Myおせっかいクロストーク~

先輩の生き方を、
すごくカッコいいと思った(前田)

前田 今の世の中、人と積極的に関わるのが苦手だという人は多いと思う。ぼくも昔、人と深く絡むことは好きじゃなかった。みんなはどうかな。

鈴木 うちは3人兄弟なんですけど、兄貴たちとは10歳以上離れていて、母親も忙しくてあまり家にいなかったから、ぼくはひとりで家にいることが多かったんです。そんなときに近くに住んでいたおばさんが毎日のように家に来て面倒を見てくれました。
 でも、中学で悪い連中とつるむようになると、心配して声をかけてくるおばさんのこともうっとうしいと思うようになって……。高校で停学になったときも、何とか復学させてもらえるようにと、おばさんがいろいろと動いてくれたんですけど、それすら煩わしくて、ほっといてくれよって思っていました。

川岸 その後どうなったの?

あんなに反発していたのに、
この人すげえな!(鈴木)

鈴木 隙を見ては学校をサボろうとするぼくを、毎日家まで迎えに来て学校まで連れて行ってくれました。ぼくが卒業できたのは、おばさんのおかげなんです。 一緒につるんでいた連中が真面目に働き出して、自分はこれからどう生きていこうかなと考え始めた頃、おばさんみたいな人になりたいと思えたんです。あんなに反発していたのに、この人すげえな!って。それで、おばさんが一生懸命やっている霊友会を、ぼくもやってみることにしたんです。

樋口 ぼくにとっては、母親がまさにそんな存在です。うちは元々、ケンカの絶えない家族で、両親だけでなく、兄弟の仲も悪かった。4人兄弟の末っ子で、当時、反抗期の真っただ中だったぼくは、毎日息苦しくて、家族なんて消えてしまえばいいと思っていました。

前田 どうして変われたの?

樋口 中学2年のとき、医者も匙(さじ)を投げる難病を患って、2年間入院しました。そのとき、両親と兄たちがぼくの回復を願って必死にお経をあげ、人の役に立とうと導きに取り組んでくれたんです。それを後から聞いたとき、家族なんていらないと思っていた自分が情けなくなって、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 その後、幸いにも治療法が見つかって病気は治ったんですけど、ずっと休んでいたから学校で孤立してしまったんですよね。そこから人と関わることが苦痛になってしまいました。
 そんなときに、母から強引に弥勒山に誘われて。嫌々参加したんですけど、楽しそうに話し合うみんなの姿に刺激を受けました。どの人も本音で話していて、周りは真剣に聞いている。その雰囲気に押されて、ぼくも自分のことを話したんです。みんなは「大変な思いをしたね」って優しく声をかけてくれて、中には涙を流しながら聞いてくれた人も……。
 弥勒山で出会ったみんなにまた会いたくて、つどいにも足を運ぶようになりました。その中で、「たっくん、今度これ手伝ってや」と頼まれることも増えていって、俺、必要とされているんやなって。人と関わることが少しずつ楽しくなっていったんです。どんなときも親身になってくれる霊友会の先輩や仲間、自分のことを後回しにしても人のために動いている母を見て、こんなに人のために尽くせるってすごいな。いつしか憧れを抱くようになりました。
 川岸さんはどうでしたか? ずっとリア充というか、友達に囲まれてきたイメージがあるんですけど……。

ちょっとした優しさが、
すごく嬉しくて!(川岸)

川岸 そうですね。ぼくは比較的、恵まれた友人関係の中で生きてきましたけど、数年前、仕事やプライベートでへこむことが続く時期がありました
 そのとき、ぼくを心配して声をかけてくれたり、ぼくを思って泣いてくれた人がいたんです。ちょっとした優しさが、すごく嬉しくて!元気が出た。自分に辛いことがあって、誰かの優しさが身に染みてから、大変な状況にある人の気持ちがこれまで以上に分かり、声をかけられるようになりました。会員や友人と、今まで以上に本音で話し合えるようになったんです。
 二人のような劇的なターニングポイントがあるわけじゃないけど、ぼくみたいにちょっとした優しさで元気になれた経験ってきっと誰にでもあるんじゃないかな。

前田 ぼくもそう思います。でも実際は、〝最近、あの子元気ないな〟〝なんか気になるな〟と思っても、〝俺には関係ない〟〝これ以上踏み込んだらお節介かな〟って、止めてしまっている。そんな気がします。
 ぼくにも、自分がしんどかったときに背中を押してくれた家族や霊友会の先輩、自分が嫌われてもいいくらいの覚悟でぼくのために叱ってくれた先輩がいた。そういう生き方を、すごくカッコいいなと思ったんですね。だから、自分もそういう人間になりたいと思って毎日過ごしているんです。

④話をするってホントに大切 ~Myおせっかいクロストーク~

鈴木 でも、今の時代はそういう風潮にはなっていないですよね。みんな、余計な衝突を避けようとして、なかなか他人に関わろうとしない。そういう世の中を、どうやったら変えていけるんだろう。

俺、必要とされているんやなって(樋口)


樋口 数年前、友達から「主人が別れたがっ ている。助けてほしい」って相談されたんです。何か力になれたらなと思って、支部長である母に会ってもらい、一緒に話を聞いてもらいました。「ご両親は?」とか、「おじいちゃんとおばあちゃんは元気?」とか、何気ない会話から、いろんな話が出てきました。彼女の家系に代々離婚をした人が多いこと。さらに、「主人に嫌な思いをさせたことが自分にもあったかもしれない」って彼女が言うんです。そして、「自分を変えたい」と言って、霊友会に入会することになりました。
 それからも、つどいに参加していく中で、ご主人を責めてばかりいた彼女の気持ちがどんどん変わって、前向きになっていきました。今では、ご主人ともすっかり仲良くなり、お子さんも産まれて幸せに暮らしているんです。今振り返ると、つどいで話を聞くことからすべてが始まったんだなと思います。

前田 話をするってホンマに大切ですよね。昨年、会社の部下が足を怪我して、会社に来るのもしんどいと。だから、ぼくが毎日車で送迎することにしたんです。彼は不愛想で、人付き合いが苦手。挨拶も、感謝の一言もない。「俺にはええんやで。けど、他の人にはちゃんと挨拶するんやで」って言いながら、内心、なんで挨拶せえへんねん!ってめっちゃ腹立ってました(笑)。
 それでも、少しでも彼がいい方向に変わってくれるまで関わろうと決め、人との接し方や仕事上の気遣いなど、いろんな経験を伝えながら、送迎を2カ月続けたんです。そうしたら最終日に、彼がついに「ありがとうございました」って、ささやかなお礼の品までくれました。めちゃめちゃ嬉しかった。今では、役職に就こうかというくらい、職場でも信頼される人材に育ってきています。

川岸 感動しますよね!

前田 でも、こんな言い方したらカッコつけているみたいに聞こえるけど、本当に見返りを求めていたわけじゃないんですよね。ぼくは自分の家族、友達、会員の中に絶対にひとりぼっちの人をつくらない、ほんまにヤバいときはすぐに電話してもらえる、そういう関係になりたいと思っているだけなんです。
 お経をあげていると、気になる人の顔が浮かんでくるんです。そして気になった人に声をかける。「最近どう?元気?」って。その繰り返しの毎日です。そうやって、みんなが自分にできることをやっていったら、その輪が広がっていったら、世の中はきっと変わっていくと思う。

⑤相手を思って声をかければ、その気持ちはきっと伝わり、元気になれる
~Myおせっかいクロストーク~

川岸 自分にできることから始める。そう考えたら、何かやれそうな気がしてきますよね。ぼくは半年前から必ず週に1回、会員に、自分が聞いて良かった話や考えていること、自分の体験をLINEで発信しています。海外にも会員がいるので、ネットやSNSも駆使して。ありがたいことに、「今回の内容元気が出た、ありがとう」と反響ももらっていて、それをきっかけに相手の近況や気持ちも聞けるので、これからも続けようと思う。

鈴木 直接会えなくても、連絡を取り合うだけで全然違いますよね。僕もコロナ禍以降、末吉会長のお話に刺激を受けて毎日誰かに連絡することを続けてきたんです。「久しぶりに話ができてすごく良かった」って言ってくれる人が多くて、みんないろんなことを我慢しながら暮らしているんだなって感じました。相手が元気になってくれて、自分もその姿で元気になるなら、こんなにいいことはないなと。人との関わりを継続することが大切だと思いました。

樋口 ぼくは相手の話をしっかりと聞くことを大事にしていきたいですね。たくさんの人と一度に集まれなくても、SNSでつながりを保ちつつ、少人数でいいから直接会って話をする、そこを目標にしていきたいです。

前田 3人の話を聞いていると、やっぱり 人との関わりが欠かせないですよね。自分ができるところからでいい。朝、「おはよう」って挨拶をすることからでもいい。友達や同僚とご飯を食べに行くのもOK。学生だったら放課後に友達と話しながら家に帰るのもいい。相手を思って声をかければ、その気持ちはきっと伝わるし、お互いに元気になれると思っています。
 毎日、誰かに声をかける。気になった人の話を聞く。そんな人が増えていけば、一人で悩んだり、悲しい思いをする人も減っていくと思うんです。「ほっとかない!ほっとけない!となりの人から世界まで」のもと、〝Myおせっかい〟の精神で人と関わっていく。そんな仲間の輪を一緒に広げていきましょう!

「はじめての方へ」に前田康喜青年部部長のメッセージが掲載されています。ぜひご覧ください。
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