今月の
特集

2021.7.1

2021年後半も
「Myおせっかい」で行こう!

6月4日に内閣府が発表した最新の「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、「コロナ疲れ」を感じている人は7割以上。世代別に見ると、特に多いのが20代・30代だ。

先行きの見えない世の中で、さまざまな不安が生じるだろう。そんなときこそ「Myおせっかい」。一つ一つの行いが、自分も、世の中も変えていく力になるはず。そこで今月は、青年部が取り組む7つの「Myおせっかい」を特集。青年たちのQ&Aやエピソードを読んで、自分にできることを見つけよう

 

    1. ■①— Q & A から始まる「Myおせっかい」【第九支部青年部のオンラインつどいから】
      私は短大で保育を勉強しています。今、就職活動中で、幼稚園にするか保育園にするか迷っています。…続きを読む
    2. ■②— この友と、関わり続けて良かった!【鈴木智喜さん(28歳)】
      高校時代からの友達・Aくんは、6年前に就職して間もない頃からずっと「仕事を辞めたい」と言っていました。…続きを読む
    3. ■③— 子どもたちのために一緒に泣いて、笑える仲間がいる!【佐藤友佳さん(32歳)】
      幼稚園教諭として働いて12年目になります。私の園はかつて、就職しても3、4年で辞める人がほとんどで、…続きを読む
    4. ■④— ちょっとした時間にも人と関わることを大切に【前田康喜 青年部部長(34歳)】
      職場の同僚は、一日の大半を一緒に過ごす、大切な仲間。だから職場でのつながりを大切にしようと思いながら、日々過ごしています。…続きを読む

Q&Aから始まる「Myおせっかい」
【第九支部青年部のオンラインつどいから】

Q:私は短大で保育を勉強しています。今、就職活動中で、幼稚園にするか保育園にするか迷っています。どうやって自分の心を固めればいいでしょうか。(10代・女性)

A:前田 ぼくだったら、迷ったときはひたすらお経をあげます。ぼくも以前勤めていた会社を辞め、新しい職場を探していたとき、数社ある候補の中で迷いました。そこで、「○○社に行きたい」ではなく、「世のため人のために役に立てる、自分に縁のある会社にめぐり合わせてほしい」という気持ちでお経をあげたんです。そしてめぐり合ったのが今の職場。毎日楽しく、充実した生活を送っています。
 ぼくは娘がいるので、親身になって子どもと関わってくれる先生たちには本当に感謝しかないですよ。幼稚園の先生も、保育園の先生も、どっちも素晴らしい仕事。自分にとってより良い縁のある道へ進むことが、先祖にとっても一番の幸せだと思います。命をつないでくれた先祖に感謝の気持ちをもって、お経をあげてみてください。

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Q:最近、職場で部署を異動することになりました。仕事の内容がそれまでと全然違うものになって、環境の変化についていくのが大変です。仕事に追われて、プライベートの時間をとることもできません。前田部長もすごく忙しいと思うんですけど、どうやって毎日を充実させているんですか。何か心がけていることはあるんでしょうか。(20代・男性)

A:前田 心がけていることは、どんなに忙しくても毎日ビールを飲むことです!
まあそれは置いといて(笑)、ぼくは、仕事とプライベートってあんまり分けて考えていないんですよね。職場の同僚に自分から積極的に声をかけて、たくさん話をする。仕事中のちょっとした会話も、つどいのような感じ。だから、みんなと楽しく過ごしながら、仕事をしてお給料をもらっているっていう感覚です。残業もあるし、腹立つこともあるけど、全部が生活の一部だと思っています。
 そういう気持ちで過ごすには、やっぱり、毎朝のお経が欠かせません。今日も一日健康で、みんなと仲良く過ごせるようにという気持ちであげています。ぼくもネガティブになることがあるけど、それをリセットして前向きにさせてくれる。お経は、とっても大切な日々の修行だと思います。

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Q:私には1歳と3歳の子どもがいます。昨年、弥勒山で前田部長が「子どもの虐待の問題に取り組みたい」と熱く話しているのを聞いて、すごく胸を打たれました。
実際、ママ友の間では、「子どもにちょっと手が出ちゃったんだ」という話をよく聞きます。他人事じゃないなと思って、じっくり話を聞いたり、霊友会をやろうと伝えたりもするんですけど、なかなか導くことはできなくて……。何かできることはあるんでしょうか。(30代・女性)

A:前田 そういう行いの積み重ねが、何より大切だと思います。虐待を受けている他人の子どもに対して、直接何かをするというのは、一個人には難しい。でも、子育てしている親の心のケアならできると思うんです。
 妻が二女を妊娠したとき、長女が1歳半でした。なかなか言うことを聞かない長女に、普段は穏やかな性格の妻がつい感情的になって怒ってしまっていたんです。でも、「こんなに可愛いのに腹が立ってしまう。こんな自分が嫌や」と、泣きながらつどいで自分の弱音を吐き出せたことで、妻は救われました。一緒につどいに参加してくれたママ友も、自分を振り返る機会になったようです。
 自分の思いを出し合い、受けとめ合える「つどい」の場。そこにまわりの友達や気になる人を誘うことが、問題に取り組む一歩だと思います。それがぼくたちにできることだし、霊友会青年部が先頭に立って、その輪を広げていきましょう。そして、いろんな団体やグループと連携して、具体的な支援に取り組むこともしていきたいですよね。そうやって、虐待の問題解決に貢献したいと思っています。
 まずはつどいから、一緒に頑張っていきましょう!

この友と、関わり続けて良かった!
【鈴木智喜さん(28歳)】

高校時代からの友達・Aくんは、6年前に就職して間もない頃からずっと「仕事を辞めたい」と言っていました。長時間労働など、職場の環境が良くないらしく、いつもストレスを抱えていると言う彼。ほっとけなくて、じっくり話を聞いて「つらいなら転職してもいいんじゃないかな」など、話してきました。

でも、彼は仕事を辞めるでもなく、仕事に前向きになるわけでもなく、どっちつかずのまま、いつも愚痴を言ったり、役所勤めのぼくに「公務員はいいよな」と嫌味を言ってくる。それが何年も続いたので正直、「またこの話か。聞かされるほうの身にもなってみろよ」と、うんざりすることもありました。

そんな中、今年の3月末、Aくんから「俺、もう死ぬわ」と連絡がきました。彼のいつもと違う雰囲気にいてもたってもいられず、次の日に会う約束をしました。そんなとき、職場で目にしたのが、職員募集の知らせ。「これだ!」と思って募集要項をカバンの中に入れ、Aくんに会いに行きました。

会ったとき、Aくんはいつもより暗い表情をしていました。最近は彼の話を聞き流しがちだったけど、今日は真剣に聞こう。そう決めて、職場への不満、つらい気持ちを聞きました。話したことでスッキリしたのか、Aくんは少し明るい表情に。そこですかさず、職員募集要項を差し出し、「これ、受けてみなよ」と勧めました。「漠然と転職しろって言ってくれる人はいたけど、こんなに具体的なアドバイスをくれる友達はお前だけだよ。採用試験、受けてみるよ」と、Aくんは喜んでくれました。

一人より、二人のほうが頑張れるはず。ぼくも何か目標を立てようと思いました。そのとき思い出したのが、数年前から上司にずっと取得するように言われていた、資格のこと。勉強するのがイヤでずっと逃げてきたけど、Aくんと一緒にぼくも挑戦することに決めました。

先日、Aくんに連絡すると「お前が俺のために動いてくれたんだから、頑張るよ」と言ってくれました。それを聞いて、ぼくも頑張ろうと元気が湧いてきたんです。Aくんと関わり続けたことで、彼が前向きになる姿を見られたし、ぼく自身も前に進むきっかけをもらえました。関わり続けて本当に良かったと心から思いました。

2人で目標を達成して、充実した生活を送れるように、Aくんともっと頻繁に連絡をとり、月に1度は2人のつどいをしていきたいと思います。

子どもたちのために一緒に泣いて、
笑える仲間がいる!【佐藤友佳さん(32歳)】

5月9日にオンラインで開催された「第二十二支部青年のつどい」

幼稚園教諭として働いて12年目になります。私の園はかつて、就職しても3、4年で辞める人がほとんどで、私の同期も次々に辞めていきました。子どもたちのことを思うと、長く勤めて経験を積んだほうが保育の質が上がるし、保護者の方々との信頼関係も築きやすくなるはず。子どもたちの成長をサポートできる素晴らしい仕事だから、一緒に泣いたり、笑ったりしながら熱い気持ちで働く仲間がほしい。そんな思いをずっと抱えていました。数年前に学年主任になったのを機に、自分にできることから少しずつ動き始めました。

仕事で悩んだら、何でも相談してほしいと思って、まず私から後輩と積極的にコミュニケーションをとっていったんです。後輩たちの様子をよく見て、「おむつ替え上手だね」「そんなに固くぞうきん絞れるの、すごすぎる!」と、些細なことでもほめる。「あなたはどう思う?」と1年目の新人にも子どもたちの様子を聞いたり、保育のアイデアを出してもらうなど、思いつくことはすべて行動しました。

すると、後輩たちが子どもたちとの接し方や、仕事の進め方など、いろんなことを相談してくれるようになりました。時には、休日に後輩たちの話を聞くこともありました。また、子どもたちのことで私が気づかなかったことを後輩が教えてくれたり、「私、ギターをやっているので保育に取り入れたいです」など、積極的に提案してくれるように。後輩たちのために行動したつもりが、かえって私のほうが刺激を受け、子どもたちのためにもっと頑張ろうと元気をもらったんです。

学年主任になって深く関わるようになった後輩たちが、気づけば就職7年目を迎えました。子どもたち一人ひとりと真剣に向き合っていたり、新人の相談に乗っている後輩たちをあらためて見ると、すごく頼もしくて……。同じ気持ちで働く仲間がいることに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

未来を担う子どもたちのために、一生懸命に働く仲間の輪を、これからも広げていきます。

ちょっとした時間にも人と関わることを大切に
【前田康喜 青年部部長(34歳)】

職場の同僚は、一日の大半を一緒に過ごす、大切な仲間。だから職場でのつながりを大切にしようと思いながら、日々過ごしています。

昨年、職場の建物が新しく建て替えられ、食堂もおしゃれになりました。それまで別々の場所で休憩をとっていた人たちが食堂に集まるようになり、普段あまり見かけない後輩たちも目にするようになりました。

ところが、みんなが下を向いてスマホを見ていて、誰とも話していない。せっかく側に人がいるのにもったいないと、後輩たちがゲームの途中だろうと何だろうと「最近元気ないんちゃう? 何かあったらいつでも言ってや」と声をかけていきました。

その中で、ある後輩がぼそっと「最近は家と会社の往復でめっちゃしんどい。心がパンクしそうな感じなんです」と。すごく気になって、休みの日に会ってじっくり話を聞きました。

会社にいるときとは別人のように、悩みをガンガン話してくれた彼。実は母親が再婚して新しい父親がいること。その義父と母親との間に子どもができてからはますます疎外感を感じて、実家に帰りづらくなったこと。コロナ禍のため、友達とも遊びに行きづらくて休みの日は家でひとりぼっちだと打ち明けてくれました。

そんな事情を抱えていたなんて知かった。ほんまにほっとけないなと思い、「霊友会っていうのをやってるねん。めちゃくちゃ面白い。口では説明できへんから、俺を信じてやってみて」と話したんです。そうすると「やります」と彼は入会しました。

それからは2人だけの秘密をもったような関係になり、その後輩は仕事でイライラしたり、失敗して落ち込んだとき、すぐに相談してくれるようになりました。日々、いろんなことを話せる存在ができたことが彼の力になったのか、前向きに仕事にも取り組んでくれるようになってきたんです。

他の後輩たちにも声をかけていく中で、「ほっといてくれ」みたいな顔をされたこともあります。一瞬、ひるみますが、めげずに相手に踏み込んでいくことで、彼らも少しずつ、口を開いてくれるようになってきました。話を聞いていると、表には出さないけど実は落ち込んでいる人が多いんです。だから、ちょっとした時間にも、人に声をかけることは大切なんだとあらためて感じました。

職場の人だけでなく、家族や友達、ご近所さん、いろんな方にも声をかけていく。その積み重ねがやがては世の中を元気にする力になると思うんです。みんなで一緒に、「Myおせっかい」でたくさんの人と関わっていきましょう。