今月の
特集

2025.10.1
# 撮れたてミロクサン SPECIAL
出会い、ふれ合い、心を揺さぶる刺激―。
弥勒山でしか得られないものがある。
そんな瞬間をお届けするこのコーナー。
今月はスペシャル版として、たくさんの写真と
参加者のインタビューをたっぷり紹介します。

# みんなが笑顔で輝く # それが三者の良さ

# 自然豊かな弥勒山 # 天気も最高 # 心も自然と晴れやかに

# 思いを言葉に

# 聞いて話して # 元気になれる
第17 回弥勒山「三者ふれあいのつどい(夏班)」
8月22 日~ 23 日
ここでしかあじわえない!
“三者”の魅力を深掘り!
第17回弥勒山「三者ふれあいのつどい(夏班)」には、九州・熊本からも多くの青年の参加があった。車いすの人の行動介助などの奉仕者として活躍したり、「お祭り広場」では、地元で練習してきた出し物を披露して会場を盛り上げた青年たち。初めての“三者” に参加したきっかけ、感じたことを2人の青年に聞いた。
#INTERVIEW 01

毎床彰啓さん 25歳 熊本県
| 自分にできることを精いっぱい頑張ろう!
今の自分を見つめ直したい。これからの人生にプラスになるヒントをつかみたい。そんな思いで、今回参加しました。
ぼくはこの数年、いろんなことがうまくいきませんでした。大学4年のとき、自分でも原因が分からず病んでしまい、卒業目前で中退。その後、実家に戻り、仕事に就きましたが、ブラック体質な職場に心も体もついていけず……。
そんな中で、毎月参加している第十四支部上野支部のつどいが心の拠(よ)り所でした。自分の思いを親身になって聞いてもらい、前を向くことができました。そして今年、つどいで話を聞いた三者の弥勒山に興味をもったんです。
弥勒山の1カ月前、ADHD(注意欠如・多動症)と診断されたこともきっかけの1つ。以前から、人の話が入ってこない、物事が手に付かないということがありました。診断されたからといってすごく悩んだわけではないけど、いろんな障がいのある人と関わってみて、学びたいという思いも強くなりました。
そうして迎えた当日。身体障がいを抱えている人。自分の気持ちをうまく言葉にできないなど、見た目からは分からない障がいを抱えている人。いろんな人がいるけど、みんな一生懸命生きている。実際にふれ合う中で、相手の姿からそう感じる瞬間がたくさんあって、ぼくも頑張ろう!と勇気をもらいました。
そして、式典での末吉会長のお話が胸に響きました。
「どんな人にも、その人にしか救えない人がいるということを忘れないでください」。今まで、自分は何のために生きているんだろうとネガティブになることもあった。けど、今回感じたことを糧(かて)にして、自分にできることを精いっぱい頑張ります。まずは、最近少なかった親子の会話を増やして、家族や友達など、身近なところから人のために行動していきます。

# 出し物を披露 # 練習の成果を発揮

# 家族で互いに支え合い # 発表に挑戦
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#INTERVIEW 02

明石絢乃さん 23歳 愛知県
| どんな相手に対しても、自分から関わっていく
私は現在、愛知県で乗馬インストラクターの仕事をしています。元々、動物が好きだったこともあり、馬術部だった兄の姿に影響を受け、同じ高校に進み、馬に乗る楽しさを知りました。
日々、いろんなお客さまが乗馬体験に来ますが、最近は障がいのある人の利用も増えています。特に、馬とのふれ合いが子どもの発達に良い影響を与えるという考え方もあって、障がいのあるお子さま連れの親御さんもよく見るようになりました。でも、私は障がいについて知識がないし、どう接したらいいか分からない。ついつい先輩に任せてしまいがちでした。
三者の弥勒山は、支部の先輩たちから話を聞いていました。定期的に地元の熊本に帰って参加している支部のつどいで、今年はみんなで行こう!という話になり、私も参加を決めたんです。
この2日間、みなさんと関わってみて、今、自分の考え方が180度変わったと感じています。車いすの人のサポートなど、ボランティアとして動く中で、自分にもできることがあるし、相手に喜んでもらえるってうれしいなと思いました。そして、いろんな境遇の人と話したり、さまざまな体験談を聞く中で、ある人の言葉から大切なことを教えてもらいました。
「同じ人間なんだから、どんな人とも、ちゃんと向き合って、話し合って……そういう行動が大事ですよね」。
私は今まで、障がいのある人、そうでない人を、無意識のうちに線引きしていたなと思ったんです。もちろん、相手の障がいについて勉強する、理解することはとても大事なこと。その上で、どんな相手に対しても、自分から関わっていく姿勢が何より大切なんだな、と。職場でも、障がいのあるお客様に対して、分からないからと身を引くのではなく、積極的に関わっていこうと思いました。
普段の弥勒山では得られない感動が、“三者”にはありました。職場で関わる人にも声をかけて、来年は新しい人と一緒にまたここに来たいです。

# 革細工体験 # 何ができるかな

# 食堂奉仕 # チャレンジ
三者のつどいって?

障がいのある人、その家族・介護者・介助者、ボランティアの“三者” が、お互いを尊重し、支え合いながら、すべての人が生まれてきてよかったと思える社会を目指そうと、昭和52 年(1977)に発足したのが「三者の会」。
弥勒山「三者のつどい」は、その理念をギュッとつめ込んで、三者が一体となってつくりあげている。そこに“助ける側” と“助けられる側” という一方通行の関係はない。障がいの有無にかかわらず、全員が主役だ。支え合い、足りないところを補い合いながら、一人ひとりが自分の人生を精いっぱい生きていくことを目指す。それぞれの思いを尊重した自由な発想でつくられる弥勒山「三者のつどい」は、他の班にはない気づきと感動、発見にあふれている。
「青年の弥勒山セミナー(学生・社会人班)」
(各支部合同)
8月23 日~ 24 日
学生も社会人も一緒に!
夏だけの特別な“セミナー”
夏休みをうまく利用して、“三者” から引き続きで参加する人も多かった8月の“青年の弥勒山セミナー”。この弥勒山は、学生・社会人そのどちらも主役だ! ご主人が弥勒山初参加の社会人夫婦、初参加の友達を連れて来た中学生ペアに話を聞いた。
#INTERVIEW 01

米村光清さん(弥勒山初参加) 28歳 福岡県 米村すみれさん 30歳 福岡県
| 自分を見つめ直す。夫婦で見つけた次の一歩
光清 妻とは共通の友人を通じて8年前に出会いました。結婚して5年。それから最近まで、妻や義父母がしている霊友会の教えについて自分から深入りして聞くことはなく、どういうことをしているのか、どういう教えなのか、実際のところよく分かっていませんでした。
すみれ 私にとって霊友会の教えは、幼い頃から身近にあったものです。夫婦で一緒に取り組めたらうれしいなという気持ちはずっとあって、家族や支部の仲間との食事会のようなフランクなつどいの場に夫を誘うこともありました。
そこからもう一歩踏み出すきっかけをくれたのは、昨年11月に生まれた娘の存在。この子の幸せのためなら何でもしたい。その一心で毎日お経をあげていると、ふと、母の顔が浮かんだんです。
学生時代たくさん反発もした私を、どれほど深い愛で育ててくれたんだろう。もっと親孝行したい。そのために、教えを生かして幸せな家庭を築いていきたい。勇気を出して、主人を今回の弥勒山に誘ったんです。
光清 そんな思いがあったんだ……。ぼくは正直、妻が言うなら行ってみようかなと。静岡だし、道中で富士山も見えるかな?くらいの軽い気持ちで来たんです(笑)。
でも、参加して本当に良かった。何時間もお経をあげたり、掃除をしたり、お寺の修行みたいなことをするのかな?と想像していたんですけど、いろんな地域や年代の人と話をして、楽しく交流できる内容でびっくりしました。みんな気さくに話しかけてくれて、同じ地域の人からは「初めてやけん、疲れたやろ」とか、ぼくのことを気にかけてくれる優しい人ばかりでした。
すごいなと思ったのは、みんな、普段の自分を振り返って、少しでも自分を良くしていこうと努力していること。ぼくは仕事で落ち込むことがあると、あえて何も考えないようにしてきたんですけど、それで同じミスを繰り返してしまうくらいなら、自分を見つめ直す時間も大事なんだなって。次はこうしたいから、ここを改めていこう。そうやって考えて行動していく大切さを学びました。
すみれ 初めての弥勒山で、主人がどう思うかな?という不安もあったし、娘を連れてくるのも初めてで、ぐずったりしないか心配で……正直、私は気持ちに余裕がありませんでした。
そんな中、まわりの人とすぐ打ち解けて楽しそうに笑っている主人を見て、すごいなと尊敬しました。思えば、主人は家でも常に笑顔で穏やかな人。私は普段、ちょっとしたことでカリカリしていたなと反省しました。私が変われば、もっといい家庭になっていく。そう気づいたので、これから自分の行動を変えていきます。
光清 ぼくのほうこそ、仕事に行っている間、育児や家事をしてくれている妻への感謝がいつのまにか薄れていたなと思いました。なんか恥ずかしくて、「ありがとう」って伝えられていなかった。気持ちを言葉にして伝えて、夫婦で力を合わせて頑張っていきます。

弥勒山で出会った人と笑顔で語り合う光清さん
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#INTERVIEW 02
S・Cさん 中2 東京都 K・N(弥勒山初参加)さん 中2 東京都
| いつもとはちょっと違う弥勒山になって、少し成長できた!
S 幼稚園からの友達のK。実はKのママが母の会員で、よくうちに来るんです。Kはつどいにも来たことがなかったから、今回は一緒に来ることができてすごく楽しかった。昨日も起きられないといけないからって、2人でうちに泊まったんですけど、結局、夜遅くまで話し込んでいました(笑)。
私は年上のいとこと一緒に弥勒山に来ることが多くて、何をするにも後ろにくっついていました。今回はKがいるし、次はこうするんだよとか、私が彼女を引っ張らなきゃって頑張りました。いつもとはちょっと違う弥勒山になって、少し成長できたのかなって思います。
私は学校ではバスケ部の部長をしています。ちょっとしたことで雰囲気が悪くなっちゃうから、そうならないようにもっと積極的に声をかけて、みんなをまとめていける自分になりたいです。
K 山奥での合宿みたいな感じなのかなと思ったら、キレイな建物でビックリ(笑)。こんなにたくさんの人がいるのも想像と違いましたけど、Sが一緒だから不安はなくて、楽しく過ごせました。
いろんな人と交流する機会が普段はあまりないから、そこがいいなって思いました。中高生だけで集まって話をしているとき、初対面の子と共通点が見つかって、そこから話題が広がって一気に仲良くなれたんです。友達が増えてすごく嬉しくなりました。
地元に帰ったら、人との関わりを大切にしようと思います。弥勒山で出会った人はみんな元気良いし、積極的。そういうのを私も見習いたいなって。友達だけじゃなくて、まわりの人に積極的に挨拶できるように頑張ります。

# やっぱり夜は # マイムマイム

# スイーツ # 女子会
MESSAGE

青年部部長 前田康喜
| 自分を変える。その生き方をたくさんの人に伝えよう
私は先輩から、会員は自分の姿を映す鏡だと教わってきました。まわりの人に教えを伝え、その一人ひとりと関わっていくことで、自分のいい面も悪い面も教えてもらえる、自分を変えるきっかけをつかめると。先日、そのことを身をもって体験する出来事がありました。
私の会員の高校生に、「今年の七面山修行、参加しようや」と声をかけたときのことです。「ムリ。オープンキャンパス」と、即決で断られてしまいました。ところが、支部の仲間が彼女に「行かへんの?」と聞くと、「え~、行こっかなあ」。言うことがガラッと変わったんです。
職場では、部下とのやり取りに悶々(もんもん)とすることがありました。ずいぶん前に頼んでおいたはずの資料が、待てど暮らせど出てこないんです。そろそろまずいなと思い、「あの資料どうなった?」と聞くと、彼はポカンとした表情で、「何のことですか?」。私は言葉を失いました。
何で俺の話を聞いてへんねんと、部下に対する怒りを抱えながら帰宅。妻と話をしていると、「前にも言ったやん。ほんまに私の話、聞いてくれてへんよね」と言われてしまったんです。
もしかしたら、変わらなければいけないのは俺なのか―。そんな思いでお経をあげていると、ふと、先輩たちのある言葉を思い出しました。
「お前はほんまに人の話を聞けへんな」。
思い返せば、20年近くにわたって何百回指摘されたか分かりません。でも、自分が悪いと思っていないから、変わろうともしていなかった。そう気づいたんです。私はいつも会員に言っていました。相手のことを思って接するんやで、と。それなのに私自身が相手の話には聞く耳をもたず、自分の言いたいことを一方的に押し付けていたんです。だから会員や部下に私の話を聞いてもらえなかったんやと教えてもらいました。今、家庭や職場で、日々の接し方から改めている最中です。
人と関わる中にこそ、変われるきっかけがある。未来を切り拓き、豊かな人生を送る。幸せになる。そのためには、自分を変えることがすべての始まりであり、唯一の方法なんだと思います。
そんな生き方を世の中に広げていけるのがつどいです。一人でも多くの人に教えを伝え、つどいに一緒に参加する。その動きを広げ、みんなが隣の人を思い、支え合う温かい世の中を築いていきましょう。

# 世代を超えて # 心が通う瞬間
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