今月の
特集

2025.5.1

第37回 妙一会どんなもんだぃコンクール入賞作品発表

募集テーマ 「ぼく、わたしの夢・希望」

子どもたちの自由な発想と豊かな感性を育もうと始まった「妙一会どんなもんだぃコンクール」。第37回となる今年は、「ぼく、わたしの夢・希望」をテーマに223作品(487人)の応募がありました。一人ひとりの夢と希望がたくさんつまった作品の中から選ばれた、大賞と金賞を紹介します。

  1. 個人作品大賞 「家系図とぼくの夢」続きを読む
  2. グループ作品大賞「大きな夢の木」続きを読む
  3. 作文部門金賞「せかい一のパンやさん」」続きを読む
  4. 絵画部門金賞 「仲良しじまんのパン屋さん」続きを読む
  5. 工作・手芸部門金賞「日本全国の旅」続きを読む
  6. 習字部門金賞「希望の朝」続きを読む
  7. 川柳部門金賞「ぼくの希望」続きを読む
  8. ダンス部門金賞「私の夢 みんなの夢」続きを読む

個人作品大賞 「家系図とぼくの夢」(作文)


中村 洋斗(なかむらひろと) 東京都 小学4年生 第八支部

ぼくが家系図を作成した理由は、毎日お経をあげていて「今日は〇〇さんのご命日だよ」とママに教えてもらったりして、ご先祖様はどんな人なんだろうと思ったからです。

まずおじいちゃん、おばあちゃんに電話をしてそれぞれの家族について教えてもらいました。その中で、ひいおじいちゃん達はフィリピンに戦争にいった事、まんしゅう鉄道で働いていた事を知りました。ひいおばあちゃん達はみんな戦争で貧しかったので自分のこどもだけじゃなくてみんなのお世話をしていたことも知りました。また、ぼくが絵をかく事・算数が好きなところはおじいちゃんに似ているなと思いました。

一番知ってビックリしたのは、けいさつ官だった人がいたことです。なぜなら、ぼくの夢はけいさつ官になる事だからです。

交番で道にまよっている人を助けたり、パトロールで町の平和を守ってくれたり、落とし物を見つけてくれたり、けんか等をかい決してくれているので、ぼく達は安心して生活する事ができています。

きっとこわい事もあるだろうけど、けいさつ官はあきらめないで、みんなのためにがんばってくれているとぼくは思っています。そんなけいさつ官がとてもかっこよくて、ぼくは大好きです。

また、ぼくは小3の時に石垣島で海のけいさつ官の海上保安庁を見てきました。海上保安庁の人は海でこまっている人を助けたり、日本の国を守ってくれたりしていると知りました。その時ぼくは、争いごとや人を傷つける事はよくないから、みんなを大切にできるやさしい人がいっぱいになるようにしたいと思いました。

ぼくは、みんながえ顔で安心して生活を送れるように、人の役に立てる大人になって、みんなにたよられるけいさつ官になりたいです。それがぼくの夢です。


中村さんが書いた家系図


一人ひとりの人柄も調べた

 

受賞者インタビュー!

|   先祖を身近に感じ、夢に向かう気持ちが強くなった

お父さんとお母さん、それぞれのおじいちゃん、おばあちゃんに聞きたいことをメモして、それを見ながら電話で聞いて、教えてもらったことを整理して、5日間かけて家系図ができました。完成した時はすごくうれしかったです。それからは、毎朝、ご法座の過去帳を見て今日はあの人の月命日だな、と思いながらお経をあげるようになって、ご先祖さまを身近に感じるようになりました。

今年のどんなもんだぃコンクールのテーマが「ぼく、わたしの夢・希望」だと知って、警察官だったご先祖さまのことを思い出し、家系図と自分の夢について作文を書きました。作文を書いて、警察官になりたい気持ちがもっと強くなりました。夢に向かって勉強をがんばります。

◆父親の斉(ひとし)さんから

私たち夫婦も初めて知った先祖の人柄もあり、どんな人なのか知りたいと相手に興味をもつ大切さを改めて感じました。

毎朝一緒にお経をあげたり、宿題を見たり、休日に遊んだり、日頃から何でも一緒にやることを大切にしています。その中で自然と会話が生まれ、正義感の強い息子から、友達との間で自分が納得できないことがあったと聞かされ、「そういう時はどうするのがいいと思う?」と一緒に考えることがよくあります。

これからも、親が一方的に教えるだけじゃなく、子どもの気持ちを尊重して、共に考え、共に成長していきたいです。

グループ作品大賞「大きな夢の木」

チームクローバー 埼玉県 第二支部(K.S 小学5年生 M.T 小学3年生 K.R 小学3年生 M.S 5歳 K.K 1歳)

 

代表者インタビュー!

|   みんなのアイデア、いろんな工夫を形に! K.Sさん

毎年気になっていた「どんコン」。今年こそチャレンジする!と決めて、弟といとこを誘いました。みんなの夢を表現するものを粘土で作り、「これをどう使う?」と相談して、「夢の木」のアイデアが生まれました。

絵の具のパレットを使った地面。カラーコーンと粘土で作った木の幹。風船と新聞紙で型を取ってから、みんなの気持ちがこもったハートを1個ずつ付けた葉っぱの部分。いろんな工夫がつまっています。図画工作の授業でもこんなに上手に作品を作れたことはないので、完成したときはすごくうれしかった! もっといろんなことにチャレンジしようと思いました。

わたしの夢は言語聴覚士(*)です。弟のKがお世話になっていて、わたしも小さいときお世話になったお仕事。同じような人の役に立ちたい!その夢に向かってがんばります。

◆母親のCさんから

娘は今まで、年下の子たちと遊ぶとき、小さいから一緒にできなくても仕方ないとあきらめる場面がよくありました。それが今回、一人ひとりにできる作業を一緒に探してあげ、みんなを上手に引っ張っていたんです。

その姿を見て、私は普段、子どもが積極的にやりたがらないことはついつい自分が手を出してしまっていたなと気づかされました。もっと子どもの可能性を信じて、「できる喜び」を子ども自身がつかめるように関わっていこうと思います。

*言語聴覚士話す、聞く、食べるなどの機能に障がいがある人を対象に、リハビリテーションを行う専門職

作文部門金賞「せかい一のパンやさん」


飛田 宇佐実(とびたうさみ)兵庫県 小学1年生 第二十五支部

「せかい一のパンやさん」

ぼくのいえのちかくに「ローリーポップ」っていう、小さいパンやさんがあります。そこは、おとうさんが子どものときからあります。ぼくは、そのパンやさんのパンがせかい一おいしいパンだとおもっています。

だから、そのおいしいパンをみんなにもたべてほしいとおもって、おりがみでまねきねこをつくってパンやさんにプレゼントしました。そしたらパンやさんがとてもよろこんでくれて、まねきねこをおみせにかざってくれました。つぎにパンやさんにいったときに、「まねきねこがきてから、おきゃくさんがいっぱいくるようになりましたか?」ときいたら「いっぱいきてくれるようになったよ。ありがとう」といってくれました。まねきねこをつくってよかったなー、とおもいました。

きょねんのパンやさんがあいているさいごの日にも、パンをかいにいきました。すると、パンやさんの人が、「ちょっとまってねー」といったのでまっていると、とく大のアンパンマンのパンをぼくのためにやいてくれていました。そのパンをもらえてすごくうれしかったし、とてもおいしかったです。

人にやさしい気もちでいいことをすると、いいことがかえって来るんだなー、とおもいました。これからも、みんなのためにいいことをいっぱいして、みんなによろこんでもらいたいです。

 

作者からひと言

世界一のパン屋さんのパンをみんなに食べてほしいなと思って書きました。

保護者からひと言

飛田家のつどいのときに、息子から「何でいつもこんなにたくさんの人が来るの?」と聞かれ、「みんなが元気になってくれるように話をしてるんだよ」と言うと、「いいことしてるんやな、お父さんは」と言ってくれたことがありました。それから自分なりに考え、行動したことを作文にした息子。私の姿を見て行動してくれたこと、人のためにという思いが次世代に受け継がれていき、息子の行動で世界中の人を幸せにしてほしいと思います。

絵画部門金賞 「仲良しじまんのパン屋さん」


天野 咲弥香(あまのさやか)愛知県 小学3年生 第十支部

 

作者からひと言

私の夢は、家族でパン屋さんになることなのでポスターにかきました。お父さんとお母さんがやいたパンを私と妹で売ります。お店のおすすめは、ふわふわ食パンです。みんなが笑顔になるようなパンを家族で作りたいです。

保護者からひと言

パンを一つひとつ細かく描くのは大変そうでしたが、どんなパンを作りたいのかじっくり考えている所は見ていて微笑ましかったです。年の離れた妹も一緒に、家族みんなが笑顔で楽しくパン屋をしている様子。娘らしい絵で表現されていてうれしくなりました。

工作・手芸部門「日本全国の旅」


木村 壮汰(きむらそうた)東京都 小学1年生 第一系伊東支部

 

作者からひと言

47 都道府県に行って友達を本当に作れたらいいなという気持ちで作りました。

保護者からひと言

「都道府県の有名な物を知りたい!」から始まり、「行ってみたい」「全国の友達をつくりたい」と言って作っていました。弥勒山にもいろんな所から来ている人がいて、「妙一会で友達になるんだ」と張り切っています。北海道から来た人には「じゃがいもが有名だよね?」と話しかけるそうです。

習字部門金賞「希望の朝」


福井 結子(ふくいゆいこ)愛媛県 小学5年生 第八支部

 

作者からひと言

朝は毎日来て、しんどい日もあるけど、みんなにとって毎日の朝が希望にあふれたものであってほしいという願いをこめました。

保護者からひと言

一画一画、丁寧に書いていました。どんなときも少しの希望を忘れず、これからも毎日の生活を頑張ってほしいです。

川柳部門金賞「ぼくの希望」


和田 理津樹(わだりつき)大阪府 小学6年生 第二十系

 

作者からひと言

5・7・5を考えるのがむずかしかったです。

保護者からひと言

悩みながらも、一生懸命考えている姿が印象に残っています。

ダンス部門金賞「私の夢 みんなの夢」


松村 藍佳(まつむらあいか)千葉県 小学5年生 第二十四支部


*応募された動画作品の1カットです。

 

作者からひと言

私とみんなの夢がかなうようにふりつけを考えておどりました! 私の夢は保育士になることです。

保護者からひと言

小さい頃から舞台の上で発表するのが大好きな娘で、今も昔も目を輝かせて楽しく踊る姿は変わらないなあと感じます。最近は自分で振り付けを創作するので、私たちも驚いています。自分のできることを生かして、まわりの人を元気に幸せにするような人に育ってほしいなと思います。