今月の
特集

2019.12.7

聞かせて「Myおせっかい」

大それたことじゃなくていい。少し勇気があればいい。誰でも、自分にできることで、きっと人の役に立てる。今月は、誰かを思って、一歩踏み出した青年たちのエピソードを特集します。さあ、あなたも始めませんか。そして聞かせてください。「My おせっかい」を―

  1. ■Myおっせかい その① — 気づいたときがはじめるとき!
    ぼくは特別支援学級で授業を受けています。
    クラスメートの中に、…続きを読む
  2. ■Myおっせかい その②  — 嬉しかったおせっかい。今度は自分が―
    中学1年のとき、病気で学校を休みがちになり、
    勉強に追いつけなくなった私。…続きを読む
  3. ■Myおっせかい その③ —おせっかいは、返ってくる!
    先日、事故に遭ってどうしていいか分からず、
    保険会社に勤めている高校時代の友達に相談しました…続きを読む
  4. ■Myおっせかい その④ —友達が一歩前へ!すごく嬉しい!
    今年の9月、高校時代の友達の寺崎健太くんから、
    「相談したい」と連絡があり…
    続きを読む
  5. ■Myおっせかい その⑤ —まさか自分が、人前に立てるなんて
    人と接するのが苦手で、相手に笑顔も向けられない自分。
    このままだと、将来どうなるんだろう…
    続きを読む

①気づいたときがはじめるとき!

今度は一緒に手助けできるように

ぼくは特別支援学級で授業を受けています。クラスメートの中に、ある特定の先生にどうしても馴染めない友達がいるんです。授業の度に教室の隅に隠れちゃうその子に、ぼくはいつも声をかけて、みんなの中に中に入れるように引っ張っています。来年後輩が入ってきたとき、今度は一緒に手助けができるように、これからも頑張ります。 (10代・男性)

私にできることはないかな…

隣のクラスメートが、最近、学校を休みがちです。何かできることはないかなって考えたときに、そうだ、彼女がいつ学校に来ても授業の内容が分かるようにしようって。今、彼女の分も授業のノートをとって、机の中に入れています。今度彼女が学校に来たら、声をかけて話を聞いてみようかな。 (10代・女性)

今こそ!

人と関わるのが苦手だった私が、霊友会に入って人の温かさにふれ、少しずつ人と接するのが好きになってきました。「Myおせっかい」という言葉を聞いて、人積極的に関わるのって大事だなと思うようになったんです。

この前、立ち飲み屋でひとり飲んでいたとき、店員さんが私の後ろにいたおじさんたちに料理ができたと何度も声をかけていたんですけど、おじさんたちは喋るのに夢中で気づいていない。こんなとき、今までの私なら完全に無視していたかもしれません。でも、今こそ「Myおせっかい」だ!と思って。代わりに料理を受け取っておじさんたちに「お料理きましたよ」と笑顔で渡したら「気づきませんでした、ありがとうございます」と喜んでくれたんです。帰り際も「ありがとうございました」とお礼を言ってくれて、すごく幸せな気分になったんですよね。こういう些細なことから、人とのつながりを広げていけばいいのかな(30 代・男性)

②嬉しかったおせっかい。今度は自分が―

恩返しがしたい!

中学1年のとき、病気で学校を休みがちになり、勉強に追いつけなくなった私。もういいやと投げ出して、毎日遊びまわっていました。中3の受験期も、どうせ受かる高校はないと最初からあきらめて遊び続けていた私に、友達のMちゃんが「将来のこと、ちゃんと考えようよ」。そう声をかけてくれて、毎日遅くまで勉強を教えてくれたんです。自分の受験勉強もあるのに、私のためにそこまでしてくれるのがすごくありがたくて。彼女の思いに応えたいと真剣に頑張った結果、高校に入学することができました。

それから数年が経ち、就職活動の時期。Mちゃんから「就職が決まらない。つらい」と相談されました。今こそ、恩返しがしたい! 私はいつも支部の仲間に元気をもらっているから、Mちゃんにも会ってもらいたい。そんな気持ちで、つどいやイベントに一緒に参加しました。支部のみんなが話しかけてくれたおかげで、あっという間に打ち解けたMちゃん。だんだん元気を取り戻していたとき……その後、無事に就職が決まったときは、嬉しくて仕方ありませんでした。

霊友会に入会して、初めて参加した弥勒山では、Mちゃんが「疎遠だった友達に連絡してみる」と言いました。その姿に私も刺激を受けています。周りの人を元気にしていけるように、これからも一緒にたくさんの人と関わっていこうと思いました。(20代・女性)

義母を見習って私も

こんな人になりたい!と目標にしている人がいます。それは義母(はは)です。結婚前、夫と付き合い始めた頃、私はあまり自分の家に帰らず、友達の家を転々としていました。そんな私に義母が、何か困っていることはないか、家族とはうまくいっているのかと話しかけてくれたんです。

最初はあまり答えたくなかったけど、私がどんな反応をしようと、いつも優しく接してくれて……。この人になら話してもいいかな。そう思い、家族がバラバラなこと、家の居心地が悪いことを打ち明けました。話してみたことで、すごく心がスッキリ。それから、夫と義母に誘われてつどいや弥勒山に参加し、いろんな人の考え方にふれ、家族を一つにするために自分にできることをしようと思うようになりました。気づいたことから行動し、今、仲の良い家族に近づきつつあります。

義母がおせっかいをしてくれたから、今の私がいます。私も義母のように誰かの力になりたい。そんな気持ちで、周りの人と積極的に関わるように心がけています。じっくり話してみると、元気そうに見えて実は悩みを抱えている人がたくさんいるんですよね。みんなが前向きになれるように、寄り添っていきたいです。(30代・女性)

※写真はイメージです。本文とは関係ありません。

 

③おせっかいは、返ってくる!

「お前のおかげや」友達の言葉で元気に

先日、事故に遭ってどうしていいか分からず、保険会社に勤めている高校時代の友達に相談しました。彼はすごく親身になって今後の対応策を、一緒に考えてくれたんです。お礼を言うと「お前のおかげで今のオレがいるんや」と。その友達は高校時代、札付きのワルで、問題を起こしては停学になることがしょっちゅう。彼のことが心配で、「留年しても、高校だけは絶対に出ろよ」と何度も何度も言い続けてきました。月日が経って、彼は無事に高校を卒業。今は就職し、保険会社でトプセールスマンとして活躍しています。

「お前に言われたときはしつこいなって思ってたけど、ずっと心に残っていて、結果、ちゃんと高校を出られた。だから今、無事に社会人になれたんや。ほんまにありがとう」。

彼の言葉がすごく嬉しくて、元気が湧いてきたんです。おせっかいは、めぐりめぐって自分に返ってくるんだと思いました。(20代・男性)

声をかけ続けて  本当に良かった!

会員である友達の息子・Aくん(中学2年生)が、数年前からなぜか学校を休みがちになりました。いてもたってもいられず、2カ月に1度は地元の徳島まで友達に会いに行き、Aくんと「最近どう?」と話す時間をつくってきたんです。友達ができるし、元気になれるから弥勒山に行ってほしい。そんな思いで、何年も誘い続けてきて、ついに今年の9月、Aくんが参加してくれることになりました。ひとりで飛行機に乗って徳島から来てくれたAくん。弥勒山ではたくさんの人とふれ合って、「いろんな人の話が聞けてよかった」と言ってくれました。

弥勒山から帰ってからAくんに電話すると、以前よりハキハキ受け答えができるようになっていて、びっくりしました。今はフリースクールに通い、少しずついろんなことに挑戦している。そう友達が嬉しそうに話してくれたとき、胸がいっぱいになって。あきらめずに声をかけてきて本当に良かった。これからも成長する手助けをしていきたいと心から思いました。(30代・ 女性)

※写真はイメージです。本文とは関係ありません。

④友達が一歩前へ!すごく嬉しい!

今年の9月、高校時代の友達の寺崎健太くんから、「相談したい」と連絡がありました。話を聞くと、彼は参加していたインターンシップ先から「消極的なところがある」と低い評価をつけられたそうです。自分から人とコミュニケーションをとるのが苦手で、仕事でも何でも、率先して「やります」と言い出せない。どうしたらいいんだろうと悩んでいました。

寺崎くんは優しいし、独自の視点を持っていて面白い。彼がいたおかげで高校3年間は本当に楽しかった。彼の良いところが人に伝わらないなんて、もったいないと感じました。

以前、ぼくが落ち込んでいたときは、支部長夫妻が頻繁に連絡をくれて話を聞いてくれたり、「変われるから行こう」と弥勒山や身延・七面山修行に誘ってくれたんです。支部の仲間とふれ合う中でもたくさんのことを学びました。みんながいたおかげで元気になれたな。今度はぼくが、寺崎くんの力になろう。そんな気持ちで、寺崎くんに「一緒に弥勒山に行こう」と誘いました。

最初は断られたけど、どうしても諦められなくて、「たくさん人が来るから、コミュニケーションスキルをアップできるよ」。何度も声をかけて誘ったんです。その結果、「じゃあ、行ってみるよ」と言ってくれて、11月の青年部弥勒山大祭に一緒に参加することができました。

弥勒山に着いてからは、「この1泊2日で10人に話しかけよう」と目標を立てて、2人で分科会や休憩時間にいろんな人に話しかけました。寺崎くん、話せるかなって心配だったけど、1人、2人と話しかけていくうちに、どんどん話せるようになっていったんです。「自分の殻、破ってるじゃん!」って、びっくりしました。

地元に帰って数日後、寺崎くんと何人かの友達に会ったとき、彼は前よりもっと明るくなっていました。以前は人に話しかけられるのを待っていた彼が、自分からぼくや他の友達に話しかけていたんです。寺崎くん、変わったなって嬉しくて嬉しくて! 彼に元気になってもらおうと弥勒山に誘ったぼくのほうこそ、元気をもらえました。

これからも寺崎くんや周りの友達と関わって、みんなで成長していきたいです。

左側 吉田幸太さん(19歳)、右側 寺嶋健太さん(19歳)

⑤まさか自分が、人前に立てるなんて!

人と接するのが苦手で、相手に笑顔も向けられない自分。このままだと、将来どうなるんだろう。インターンシップ先からの評価を見たとき、不安で仕方ありませんでした。

吉田くんに誘われて、何か変わるきっかけになればいいなと、弥勒山に思いきって参加。来てみたら、とてもあたたかい雰囲気! 支部のみんなが何かとぼくを気遣ってくれたり、吉田くんと決めた目標を応援してくれました。みんなの気持ちが嬉しかったし、自分を受けとめてもらえたことに安心して、気づけばどんどん人に話しかけていたんです。

分科会や式典で、発表の手を挙げようか迷っていると、「寺崎くんなら大丈夫だから、頑張れ」ってみんなが背中を押してくれて。吉田くんと2人で、1000人の前で発表することができたんです。人前に立つのが苦手な自分に、まさかそんなことができるなんて! 自分ひとりじゃ一歩を踏み出せなかった。みんながいたおかげだって思いました。

ぼくは普段、困っている人を見かけても、スルーしていました。でも、吉田くんや弥勒山で出会ったみんなのように、人を思って、積極的に話しかけられる人になりたいと思いました。

地元に帰った今、自分から人に話しかけたり、できることから少しずつ行動しています。変わるきっかけをくれた仲間に会いたいから、地元のつどいにも参加したいと思います。