今月の
特集

2022.11.30
CLOSE UP ―令和4年青年部弥勒山大祭―
今年1年、積極的にまわりの人に声をかけてきた青年たち。順風満帆で満足のいく1年だった人もいれば、思うような結果につながらずに不完全燃焼の人もいる。人と人とのふれ合いの中、成功も失敗もして、たくさんの実感を得てきた。
令和4年「青年部弥勒山大祭」(11月5日~6日)には、そんな青年たちが全国各地から参加。人と深く関わってきたそれぞれの思いをぶつけ合った。ここでは弥勒山で集めた、青年たちのリアルな声を紹介する。
ひとりで悩むと、どんどん深みに。だから話せる場が必要―
| 私は何ひとつ分かっていなかった
職場の同期・Aさんは同年代で、私と同じ子育て中のママ。4年前に私が入社してすぐに気が合い、仲良くなりました。職場と子育ての両立は大変だよねっていう話はしていたけど、もっと踏み込んで何でも話せたらいいな。そんな思いで休日に2人で会い、話すようにしてきました。
実家を離れているので、近所に頼れる人がいないこと。ご主人の帰りがいつも遅いので、Aさんがほとんどひとりで子育てをしていること。彼女の状況を知ることができて、ちょっとしたグチを聞かせてもらえるようになったんです。Aさんが少しでも前向きになれるように、「大変だよね」って共感しながら話を聞いたり、霊友会の教えを伝えたりしました。でも、まだどこか上辺だけのつながりのような気がしていたんです。
そんな私が変わったのは昨年のこと。あるとき、連日の寝不足と仕事の疲れで体調が悪い中、いろんな状況が重なって、夫にも、同居している両親にも頼れず、子どもたちを見ながら遅くまで家事をする日が続きました。すごく大変でした。いつも家事を手伝ってくれて、子どもを見てくれている家族がどれだけありがたい存在なのか、思い知らされたんです。
そのとき、Aさんのことが思い浮かびました。身近に頼れる人がいないと言っていたAさん。私は短期間でも大変だったのに、Aさんはこんな毎日をずっと過ごしてきたんだ。いつも話をして、彼女の大変さを分かっているつもりだったけど、何ひとつ彼女の気持ちを分かっていなかった。Aさんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
後日、彼女に「今までAさんのつらさを分かっていなかった。本当にごめんね」と謝りました。彼女は「分からなくて当然だよ」と笑顔で言ってくれたんです。それからは、「大丈夫?」「何か力になれることはない?」と、これまで以上に頻繁(ひんぱん)に連絡をとり、話す機会を増やしていきました。
そんな関わりを続けていると、私たちの関係に変化が起きてきました。以前は彼女のちょっとしたグチに「何があったの?」と踏み込むと、言葉を濁(にご)されるところがあったんです。でも、気づけばAさんの方から「実は、こんなことがあって……」と、悩みを打ち明けてくれるようになりました。話をじっくり聞いて、時には私の経験をありのまま話すと、Aさんも安心して自分の言いたいことを言ってくれるようになり、「スッキリした」と喜んでくれます。
それに、大変な思いをしながらも仕事に子育てに頑張っているAさんを見ると、私も元気になれます。一歩踏み込んで相手と関わる大切さをAさんから教わりました。
| 「悩んでいるのは私だけかと思っていた」
もっとたくさんの人と、子育ての悩みを分かち合って、みんなで元気になりたい。そう考え、東海地区のMyおせっかい推進委員会の仲間と共に、オンラインのつどいを開くことになりました。
お互いの近況からはじまって、子育てや家族関係の悩み、日頃の思い。参加者からは次々と話がでてきました。みんなで「そういうこと、あるよね」と共感したり、先輩ママが自分の体験を話したり……。最初は元気がなさそうだった人も、「悩んでいるのは私だけかと思っていた」と笑顔になるんです。ひとりで悩むと、どんどん深みにはまってしまう。だからこそ、こうして集まって話せる場が必要なのだと感じました。
また、私自身もみんなと話す中で、いつも支えてくれている家族への感謝を、言葉や行動で示していなかったな。不機嫌な態度をとって気を遣わせていたな。そう振り返ることができました。気づいたことを改めていく中で、家族との関係がより良くなってきたんです。みんなを元気にするつもりが、かえって私がいつも元気をもらっています。
支部にはコロナ禍以降、つどいに参加できていないヤングミセスの仲間がまだまだいます。みんなで支え合える仲間の輪を広げていけるように、これからも支部の仲間やAさんを始めとするママ友、いろんな人に声をかけ、つどいに誘っていきたい。そんな思いをもって参加した今年の「青年部弥勒山大祭」。友達を誘って一緒に参加した人、大勢の支部の仲間と参加している人たちが本当に楽しそうで、生き生きとしていました。私も、ヤングミセスの仲間たちと一緒に弥勒山に参加したいと、強く感じました。つどいでつながったみんなに声をかけて、一緒に、来年の弥勒山セミナーに参加します。
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