今月の
特集

2023.8.1

“あの人”と弥勒山へ

  1. INTERVIEW01
    人生の節目に訪れた弥勒山で

    ―女性の社会進出が進んできた昨今、夫婦共働き世帯は約7割に上る続きを読む
  2. INTERVIEW02
    生まれてくる長女のために、夫婦で変わりたい
    ―今年4月に入会したばかりのH・Jさんは、「一緒にこの教えをやってほしい」と妻のNさんを誘って参加。続きを読む
  3. INTERVIEW03
    人を思う気持ちを教えてくれる場所

    ―初めて参加する弥勒山は、誰だってドキドキするもの。続きを読む
  4. もっと聞かせて!
    ―初参加者の声―
    ―家族や友達、同僚、ご近所さん……続きを読む
  5. MESSAGE
    声をかけ、一緒につどいに参加する。そこから始めよう
    ―先日の「青年の弥勒山セミナー」で、一緒に参加した会員が大勢の前で体験発表をしました。続きを読む

人生の節目に訪れた弥勒山で

6月10 日~11日
「青年の弥勒山セミナー(社会人班)」(第十一支部)より

女性の社会進出が進んできた昨今、夫婦共働き世帯は約7割に上る(令和3年時点)。姉に誘われて初めて弥勒山に参加したという吉開さん夫婦もそんな共働き世帯だ。日々、仕事に追われる中、なんとか都合をつけて参加した弥勒山。そこで2人が見つけたものは―

福岡県 吉開帆那美さん27歳 吉開貴昭さん31

 姉の誘いで弥勒山へ

貴昭 私たち夫婦は3年程前、私の姉に導かれて入会しました。4年間の同棲生活を経て帆那美と結婚した昨年12月頃、姉が「弥勒山は自分の足りないところに気づかせてくれる場所だから、一緒に行こう」って声をかけてきたんです。これまでつどいに誘われても断っていたんですが、弟からは「昨年弥勒山に参加して仕事の悩みが解決した」という話を聞いていたし、結婚という人生の節目を迎えたということもあって、何か今後の自分にプラスになるものがあるのなら……と参加を決めました。

帆那美 私はお義姉さんと一緒にお経をあげたり、つどいに参加したりすることはあったんですけど、1人で弥勒山に行くのはちょっと……と思っていたんです。でも、夫が行くと決めてくれたので、何か得るものがあればと一緒に行ってみることにしました。

|   しゃべって見つかった、ちょっと生活が良くなるヒント

帆那美 私は母がオーナーを務めるコンビニエンスストアの店長をしているんですが、これから家庭を築いていくにあたって、早く店舗を任せられる人材を育てたいと思っていました。それで分科会では「どう従業員と接すれば良いのか」ということを相談したんです。

そうしたら、同じグループになったのが、社会人になって間もない人ばかりで、「普段からコミュニケーションをとってほしい」「叱るだけでなく、時には褒めるとかメリハリがほしい」と上の立場の人に求めるリアルな声を聞かせてくれたんです。すごく参考になりました。

貴昭 弥勒山で会う人たちはみんな良い人で感動しました。初対面にも関わらず私の話を真剣に聞いてくれたおかげで、「パートナーの良さ発見!」というコーナーで妻にあらためて感謝することができたんです。

仕事で忙しくてストレスがたまっていると、つい素っ気ない態度をとってしまって家の中の空気が悪くなることがありました。そんなときはお互いに距離を置くようにしているんですが、しばらくすると妻から何事もなかったかのように話しかけてくるんです。それを話したら、「仲直りするきっかけをつくってくれてるんだよ」と言われてハッとしました。今度は自分から歩み寄っていきたいと思います。

帆那美 そのコーナーには私も一緒に参加していたんです。パートナーの良さを振り返る中で、いつも優しい夫のおかげで夫婦仲がうまくいっているんだと感じました。

|   青年の弥勒山セミナーを終えて

帆那美 弥勒山から帰ってきて、早速、聞いたことを意識して仕事に取り組んでみました。「おはよう」とか「お疲れ様」を以前よりも明るいトーンで言ってみたり、仕事以外のことも話してみたり……。少しずつですが、職場の空気が良くなった気がします。気の焦りから「責任感をもってほしい」と相手に求めてばかりいましたが、まずは、従業員との間にもっと信頼関係を築いていきたいと思います。

貴昭 妻は忙しい仕事の合間をぬって、毎日食事をつくってくれるようになりました。

帆那美 夫婦で支え合っていくことが大切だと弥勒山であらためて思い、健康のために食生活を見直すことにしたんです。

貴昭 おかげでここ最近、体調が良くなりました。弥勒山で感じたように、日々の一つひとつのことに感謝をもって、これからも夫婦円満でいられるように努力したいと思います。

生まれてくる長女のために、夫婦で変わりたい

6月17 日~18 日
「青年の弥勒山セミナー(社会人班)」(第二十五支部)より

今年4月に入会したばかりのH.Jさんは、「一緒にこの教えをやってほしい」と妻のNさんを誘って参加。長女の出産を控え、これから親としての生活が始まる2人は、弥勒山で何をつかみ、どう変わろうとしているのだろうか―。


奈良県 H.Nさん25歳 H.Jさん26

|   変われるきっかけになるのなら

 今年の9月に長女が生まれる予定で、「娘の手本となるような父になりたい」と思っていた私。会社で日頃から私のことを気にかけてくれているIさんから弥勒山に誘われ、「自分を変えるきっかけになれば……」と思って4月の弥勒山に初めて参加しました。私は人が多い場所は苦手なんですけど、弥勒山では聞いたことが自分の中にスッと入ってくる感覚があって……。もっといろんな話を聞きたいと思ったんです。

それで下山後、Iさんのつどいに参加するようになりました。あるとき、妻とケンカした後はどう接していけばいいのか相談したら、返ってきた言葉が「感謝やで」。妻がいてくれること、支えてくれることにきちんと感謝して、妻を大切にしなさいということを言われたんです。日常生活でそんなことを言ってくれる人がいなかったので、すごく新鮮でした。言われてみると当たり前とも思えるんですが、忘れてしまっていた大切なことを思い出させてくれる教えなんだと感じました。

|   変わったJさんの姿が決め手

 お互いが感謝し合って接したらもっと夫婦円満になって、幸せいっぱいで娘を迎えられる。そう思い、妻を弥勒山に誘いました。

 実は、誘われた当初は行くつもりがなかったんです。でも、彼がつどいから帰ってくるたびに「良い話を聞いた」「Nにも聞いてほしい」って言うし、ちょっとしたことでも「ありがとう」って言ったり、「体調は大丈夫?」と気遣ってくれたり……。最近、夫の言動が変わってきたんですよ。霊友会のことを何も知らないのに否定するのも良くないなと思い直し、参加を決めました。

|   幸せいっぱいの家庭を目指して

 弥勒山には分科会で「○○に出会えてよかったこと」っていうテーマがあったんですけど、それを聞いて真っ先に浮かんだのは妻の顔でした。妻とは元々同じ職場。私から告白して付き合うようになりました。籍を入れて3年、やっと子どもを授かって……。妻と出会えたから今がある。あらためて一緒にいてくれることに感謝の気持ちが湧いてきました。

 私は先輩ママさんたちと同じグループになって、みなさんと話して元気をもらえました。妊娠・出産の大変さは男性には分からないと思っていた私は、どこかJに「私の何が分かるんだ」って気持ちがあったんです。それで夫の気遣いを素直に受け入れられなくなっていたのかも……。私も自分を変えていけるように、普段の態度を見直そうと思いました。

 正直に言うと、リアクションの薄い妻に不満もありました。妻に変わってほしいと思ってましたが、自分にも「こんなにやってあげている」という気持ちがあったんです。もうすぐ3人での生活が始まります。幸せいっぱいの家庭を築けるように、夫婦で変わっていきたいです。

写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。

人を思う気持ちを教えてくれる場所

7月1日~2日
「青年の弥勒山セミナー(社会人班)」(各支部合同)より

初めて参加する弥勒山は、誰だってドキドキするもの。事前に話を聞いていても、「実際はどんな感じなんだろう?」「初対面の人とうまく話せるかな」など不安や心配もあるだろう。

ここでは、弥勒山に初めて参加したS.Wさんと、彼女を誘ったA.Sさんを紹介する。2人は付き合って1年半ほど。今年1月、Sさんが入会。支部や地域のつどいに何度か一緒に参加した後、今回の弥勒山にやってきた。果たしてどんな弥勒山になったのだろうか。


宮城県 A.Sさん26歳 S.Wさん26

S Aくんから初めて霊友会の話を聞いたとき、宗教に対して悪いイメージもあった私は、正直戸惑いました。でも、彼が良いと思ってやっているものだから、まずは知りたい。今回も、そんな気持ちで参加してみたんです。

弥勒山では、年齢も地域も違ういろんなタイプの人たちと、他愛もないことから仕事や家族のことまでたくさん話ができて楽しかったです。社会人になるとなかなかこういう機会はないので、すごく新鮮でした。

そして、Aくんがいろんな参加者に声をかけている姿を見ていて、ああそうかって。彼の日頃の行動の謎が解けたような気がしたんです。彼は普段から、友達や職場の人の話をたくさんするし、私に元気がないとすぐに気づいてくれます。まわりの人を大切に思う気持ちが、こういう場所で育まれてきたのかなと思いました。

A ぼくは、子どもの頃から何度も弥勒山に参加していますが、遊びたいさかりの学生時代は、親や先輩に言われて嫌々来ていた時期もありました。でも、今振り返ると、弥勒山に参加してきた中で誰にでも分け隔てなく接することや、心から相手の幸せを願って寄り添うことなど、人として大切なことをたくさん教えてもらったと思うんです。そんな弥勒山に、親はどんな思いでぼくを送り出してくれたんだろう。胸に熱いものが込み上げてきて……。ぼくは感謝が足りなかったなって思いました。

そう気づけたのも、今回、初参加の彼女が一緒だったから。彼女が弥勒山を楽しめているか、何か得るものがあるかとすごく心配する中で、きっと親もこういう気持ちだったんじゃないかと思ったんです。

だからこれからも、いろんな人を弥勒山に誘って、笑顔の輪を広げていくことが、自分を成長させるきっかけになるし、それが親への恩返しだと思います。そして、いつも笑顔でぼくを支えてくれる彼女に感謝して、この教えで一緒に幸せになっていきます。

写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。

もっと聞かせて!

―初参加者の声―

家族や友達、同僚、ご近所さん……。一緒に参加したあの人が、弥勒山でいろんなことを感じて、元気になってくれたら、弥勒山は何倍も楽しくなる。

|   殻を破れるチャンスかもしれない

今年の春、転勤で地元を離れることに。環境が変わって大変になるだろうと心配してくれた会社の先輩から誘われ、霊友会に入会したぼくは6月、先輩と2人で弥勒山に参加しました。

伊豆大川駅から山頂に向かうバスの中で、弥勒山は人と関わり、自分の心を磨く修行の場だと知り、「修行!?」と、急に緊張感が高まりましたが、心のどこかで、自分の殻を破れるチャンスかもしれないと期待している自分がいることに気づきました。

ぼくは人と関わるのが苦手で、悩みがあっても自分で解決しようとして抱え込むタイプ。でも、弥勒山で出会った人たちはその真逆でした。そういえば先輩も、いつも「何か困ったことがあったら言えよ」が口癖だったな。ぼくも積極的に人と関わっていこう。そう思った初めての弥勒山でした。 (埼玉県・20 代・男性)

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|   弥勒山に来て、本当に良かった!

高校卒業後、土木関係の事務仕事を始めて4年目になる私。職場は年の離れた男性ばかり。地元の友達も少ないので、同世代の、特に同じ女性と話す機会がもっとほしいなと思っていました。そんな中で、母から誘われて初めて弥勒山に参加したんです。

そこで出会ったのが、笑顔がとても素敵な運営者の女性でした。「初めて来たんです」と言う私に、優しく話しかけてくれ、仕事の話や家族、友達との関わりなど、たくさん話をしてくれました。とにかく楽しかった。弥勒山に来て本当に良かった!と思いました。彼女に元気をもらって、その後のプログラムでは、人見知りの私でも、他の参加者と積極的に話すことができ、たくさんの友達ができたんです。下山後、いろんなつどいに参加する予定です。 (群馬県・20 代・女性)

*写真はイメージです。本文の内容とは関係ありません。

声をかけ、一緒につどいに参加する。
そこから始めよう


青年部部長 前田康喜

先日の「青年の弥勒山セミナー」で、一緒に参加した会員が大勢の前で体験発表をしました。口下手な彼ですが、霊友会の教えで変われた喜び、友達の幸せを願って動く中で感じたことを一生懸命話をしていました。その姿に、本当に胸が熱くなって……。自分が人前で話をするとき、いつも親はどんな思いで見守ってくれているんやろう。そんな思いが込み上げてきたんです。もっと親に、先祖に喜んでもらえるような自分になろう、世の中の役に立つ仲間づくりをしていこう、と決意を新たにしました。

どんな人も初めて弥勒山に参加したとき、誘ってくれた人がいたはずです。この人に元気になってほしい。幸せになってほしい。そんな思いで声をかけてもらい、前に進むきっかけを与えていただいたからこそ、今の自分があると思うんです。

次は自分たちが、まわりの人を思い、声をかけていく番です。その相手と一緒に、つどいに行く。弥勒山に参加する。その流れを共につくっていきましょう。人を思う仲間の輪を広げていくことが、世界の平和に貢献する大きな力になると信じています。