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2025.1.1

同じ思いの仲間がいる

三重県  髙北 敬漫さん 17 歳

「車好きの父親が名付けてくれた、スポーツカーと同じ“ケイマン”というぼくの名前。カッコよくて、自分でもお気に入りなんです。子どもの頃から、車のレースや展示会を家族で観に行くとワクワクして、車が大好きになりました」。

そんな髙北敬漫さんがもう1つ、父親の影響で夢中になったものがある。

「小1のとき、3歳上の兄と一緒に始めた野球です。元々体を動かすのが好きだったし、少しずつ自分の思い描くプレーができるようになっていくのが、めっちゃ面白かった。すぐにのめり込んでいきました。そして、一番大きかったのが仲間の存在です。高校に入ったときには、中学時代のチームメート、それまで敵として戦ってきた同級生が、『一緒にやろうぜ』と声をかけてくれました。うれしかった。このメンバーとなら楽しそうだな。そう思って、ずっと続けてきました。

練習はホンマにキツいけど、苦しいときこそ声をかけ合う。試合でミスをしたら、お互いにカバーし合う。みんなが1つになっている、すごくいいチームなんです。もっと上手くなりたい。勝ちたい。同じ思いの仲間がいるから、頑張れるんだなって。そのことを、毎日、実感しています」。

もうすぐ、高校生活最後の1年を迎えようとしている。

「昨年8月、小学生のとき以来参加した弥勒山で、たくさんの人と関わってパワーをもらいました。もっといろんなことに挑戦しよう。そんな気持ちになったんです。9月には、ぼくの高校が事例校になっている企業が東京で行う研修に、自ら手を挙げ、生徒を代表して参加。高校生活や自分の夢をプレゼンしてきました。残りの学校生活、部活も勉強も悔いなくやり切ります。将来は車関係の仕事に就きたい。そして、まわりから目標にされるような、大きな人間になっていきたいです」。