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2023.5.1

リーダータイプじゃなくったっていい

東京都  M.Nさん 26 歳

「自分もそうだったけど、学校や部活を休んで参加している学生は多い。だからこそ、来てくれた学生たちが心から楽しめて、また参加したいと思うつどいと弥勒山をつくりたい」。

19歳で支部の学生部責任者を引き受けたとき、M.Nさんはそう思った。ひたすら“楽しい”を追求した任期の3年間。楽しければ学生は来るし、友達に声をかけやすくなる。お経をあげて話を聞くことが中心だった従来のつどいや弥勒山に、花火やフットサルなど、楽しめる要素を盛り込んだ。

一般にリーダー像といえば、人前に立ってまわりをグイグイ引っ張っていくというイメージだが、Mさんは「自分はそういうタイプではない」と否定する。だからこそ、まわりの意見や個性を大切にし、みんなでつくり上げる、一人ひとりが主役になれる学生部を目指した。「3年間、任期を全うできたのは、ぼくの力じゃなく、まわりの支えがあってこそ。共に3年間を駆け抜けた仲間には本当に感謝しています」。

任期最後の第十支部青年の弥勒山セミナーには、100人を超える学生が参加した。「今でも学生たちの楽しそうな表情が忘れられません。その子たちが社会人になり、それぞれに頑張っている姿を見聞きするたびに思うんです。3年間の努力は無駄じゃなかったって」。謙虚な姿勢がまわりの協力を得ることにつながり、飾らず等身大で接することが信頼を生む。Mさんは、社会人としてその経験を生かし、前を向いて進んでいる。

写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません。