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2023.2.1

絶対にあきらめない!

大阪府  M.Yさん 19

「中学1年生から始めた陸上が今もぼくの生きがい。最初は部内でも足が遅いほうだったのに、練習するたびにタイムが伸びてライバルたちを追い抜いていく。それが楽しくて、いつの間にか夢中になっていました」。

こう語るのはM.Yさん。中学3年生の夏に部活を引退した後も自主練を続けた。高校でも陸上部に入り、2年生のときキャプテンに選ばれた。しかしその年の11月、練習中に腰に大怪我を負ってしまった。

「医師の診断は全治4カ月。リハビリ期間も考えると半年後のインターハイに出場できるかどうかギリギリのところでした。高校最後のインターハイ。ずっと目標にしてきたのに……とショックでした。

でも、インターハイはみんなにとっても大事な大会。キャプテンとしてチームを引っ張らなきゃいけないぼくが、いつまでも落ち込んでいられない。みんなのためにも、希望を捨てずに、今の自分にできることを精いっぱいやろうと決意したんです。

治療やリハビリに一生懸命取り組む中で、ぼくを心配してくれる仲間、日々のサポートをしてくれる家族に、あらためて感謝の気持ちが湧いてきました。まわりの支えも大きな力となり、治療と並行して少しずつ練習も再開。そして何とかインターハイに出場することができたんです。どんな状況でも絶対にあきらめなければ、乗り越えられない壁はないんだと実感しました」。

大学生となった今も陸上に打ち込んでいるMさん。「支えてくれたみんなのために、これからも全力で走り続けます」と力強く語ってくれた。

※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません