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2024.8.1
誰かに喜んでもらえた瞬間が…
東京都 根本 知佳さん 26 歳
「私は昔から“やりたい!”と思ったら即行動。自分の直感を大事にしてきました。その反面、心移りもはやく、介護施設、パン屋、保険相談の窓口など、仕事を転々としてきました。私には何が合っているんだろう。ずっとモヤモヤしていたんです」。
昨年、前職を辞めた後の数カ月間が、自分を見つめ直す機会になったという。
「縁のある職場にめぐり合いたいと思い、毎日真剣にお経をあげるようにしました。すると、普段、些細なことでも自分が決めた通りにならないと自分自身にイライラしていたのが、そういうこともあるよなと、気持ちを前向きに切り替えられるようになっていったんです。そして、まわりの人の意見を、今までより素直に聞けるようにもなりました。あるとき、支部の仲間から勧められた業種に視野を広げてみた結果、ある新規開店の雑貨屋が見つかり、そこで働けることになったんです」。
そんな根本さんにとって、6月に参加した支部の「身延・七面山恩師御宝塔参拝登山修行」がさらなる転機となった。
「私は今回、体力的にしんどい人や、足腰に不安がある人たちのサポートをしました。つまずかないように気を配ったり、ときには後ろから支えたり。役に立てるか不安だったけど、『根本さんのおかげで無事に登れたよ。ありがとう』と感謝されて、胸がいっぱいになりました。人の役に立てるって、うれしいな!って。振り返れば、これまでの仕事でも、利用者さんやお客さん、同僚……誰かに喜んでもらえた瞬間が一番やりがいを感じたな。そう思い出したんです。自分が関わる相手に、笑顔になってほしい。その気持ちを、今の仕事でも大切にしていこうと思います」。
“喜んでもらいたい!”。根本さんの新たな挑戦が始まった。
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