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2023.10.1

何よりも嬉しかった笑顔

大分県  Y.Eさん 高校2年生

「実は私、すごく人見知りだったんです」。撮影の合間、Yさんから出てきたのは、ニコニコと明るく、元気いっぱいな彼女からは想像できない、意外なひと言だった。「妙一会の頃から親と一緒に毎年参加していた弥勒山。でも、まわりになじめなくて、中学1年生になって参加した学生班でも1人でポツンとしていました。そのとき、私がみんなの輪に入れるよう、運営者のお姉さんがグイグイ手を引っ張ってくれたんです。しかも、そうやって出会った子たちが、その後のコーナーにも『一緒に行こう』って部屋まで迎えに来てくれて……。それがすごく温かくて、私の中で弥勒山が“楽しい場所”に変わった瞬間でした」。

ところが翌年、コロナ禍で弥勒山が中止になってしまう。

「弥勒山に行きたい、みんなとまた会いたいって気持ちは日に日に強くなっていきました。その後、立ち上がった九州地区の学生のつどいでリーダーをするうちに、もっと誰かの力になれる自分になりたい!と思い、今年の8月、支部の弥勒山(学生班)の運営者に挑戦したんです。

拝殿で司会をしたときは緊張で声が震えるし、分科会でグループリーダーをしたときは初対面ばかりで思ったように気持ちを引き出せなかったり……。でも、「Eならできるよ」って励ましてくれる運営者の仲間がいたから頑張れたし、最初は不安がっていた子が夜のコーナーで楽しそうにしているのを見たときは何よりも嬉しく思いました。

今、家庭環境が複雑で学校に来れていない友達がいます。その子といつか弥勒山に一緒に行けるように関わっていきたいです。