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2025.6.1

最初からうまくいく人生なんてない。
本気で自分を変えよう

東京都  高橋 利行さん 34 歳

「私の両親は躾(しつけ)に厳しい人。私は叱られることが怖くて、ずっと反抗しないで生きてきました。その影響か、他人(ひと)の目が気になって、自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手。友達付き合いも、恋愛も、それで失敗してきました。上京して15年以上。それなりに生活してきましたが、どこか自分の人生に満足していませんでした」。

そんな高橋さんに刺激を与えたのは、昨年の七面山修行だった。

「いろんな人の思いや生き方にふれる中で、どの人も、人生をより良くするために精いっぱい努力しているんだと分かったんです。最初からうまくいく人生なんてない。本気で自分を変えよう。そう決意し、毎日真剣にお経をあげ、まわりの人に霊友会の教えを伝える修行に取り組みました。うまく話せなかったり、嫌な顔をされて聞いてもらえなかったり。でも、1週間、1カ月、100日……自分がやると決めたことを逃げずに続けていくうちに、少しずつ、仕事でも何でも、自分の言動に自信がもてるようになってきました」。

今年2月、弥勒山で、自分の過去や今の取り組みを発表することになった高橋さん。そのことを両親に報告すると、当日、母親からLINEが届いた。

「『辛い思いをさせて申し訳なかった』『利行が自分の思いをちゃんと言えるように、みんなでお経をあげて念願するね』と書いてあったんです。昔から、ただただ怖い存在だった両親。でも、親は親なりに、いろんな葛藤を抱えながら子育てをしていたのかもしれない。そう思い、涙があふれてきました。

先日、久々に実家に帰り、両親に会ってきました。まだ遠慮してしまうけど、少しずつでも、自分の思いを素直に伝えられるようになりたい。そして、自分の家庭をもち、幸せな人生を歩むという目標に向かって、頑張っていきます」。