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2022.12.27

親も1人の人間。そう気づいたとき―

大阪府  H.Mさん 29 歳

「私の母はロシア出身です。異文化の中で私たち4人姉妹を育てるのは相当大変だったと思います。でも、子どもの頃はそれが理解できず、ほかの家庭はもっとこうなのに……ということばかり考えていました。そんな私の気持ちを分かってくれない!と父にも不満が募る一方でした」。

そう語るH.Mさん。彼女の転機は4年前、ご主人との出会いだった。

「お付き合いをしているときから彼の実家にお邪魔していたんですけど、H家のみなさんはとても仲が良くて、私が思う理想の家族そのもの。特にお義母(かあ)さんは素敵な人で、まわりへの思いやりにあふれ、人として芯がある。私のどんな些細(ささい)な悩みにも、いつも親身になってくれました。

あるとき、実家の家族について話すと、『霊友会の教えをしていけば、家族がまとまっていくよ。一緒に頑張ろう』と言ってくれたんです。私もお義母さんのような人になりたい。H家のような家族にしたい。そう思って入会し、お経をあげ、つどいに参加してきました。彼も霊友会について教えてくれたり、私が友だちを導く際に一緒に話をしてくれたりと支えてくれました。私と両親との間に入ってうまくコミュニケーションを取ってくれたおかげで、両親との会話も少しずつ増えていったんです。

つどいで様々な境遇の人の話を聞き、夫の姿を見ていると、両親に対する考え方が変わってきました。親も1人の人間。いろんな悩み、葛藤を抱えて生きているんだ。4人の子どもを不自由なく育ててくれたことに、もっと感謝しなきゃな!って。今、こまめに連絡をとり、たまに実家に帰って顔を見せているんです。

両親と疎遠になっている姉妹も一緒に、みんなで家族になれるよう、私にできることから取り組んでいきます」。

※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません