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2023.12.1
病気と闘う子どもたちのために
福岡県 K.Hさん 29 歳
K.Hさんは、久留米市内の病院で働く小児科担当の看護師だ。
「家では弟たち、支部のつどいでは年下の子たちの面倒を見るお姉さん。そんな環境で育ってきたこともあって、気がつけばすっかり子ども好きになっていて、『将来は子どもと関わる仕事をするぞ』という自分がいました。その中で看護師を選んだのは、生まれたときから大きくなるまで関わることができて、病気などで苦しんでいる子たちの助けになれるこの職業に魅力を感じたから。それに、女手ひとつで私たちきょうだいを育ててくれた母が看護師をしていることも大きかったと思います。
医療行為だけでなく、身の回りのことや心のケアも看護師の大切な役割。どの子と接するときでも必ず目線を合わせて話すこと、余計な不安を感じさせないように声をかけながら処置をすることを日頃から意識しています。先日、私が働き始めてからずっと通院している子が、『私、修学旅行に行けるって!』と満面の笑みで報告してくれたんです。『この仕事をしていて良かった』と心から思える瞬間ですよね」。
そんなKさんは今、小児看護専門看護師(※)を目指して勉強中だ。
「認定試験を受けるためには、実務経験のほか、看護系の大学院で修士課程を修了する必要があって、今は働きながら学ぶ毎日。正直、思ったより大変で気持ちが折れそうになったこともあったんですけど、子どもたちの笑顔を思い出して頑張ってきました。もっと病気と闘う子どもたちに寄り添える自分になります」。
※子どもたちが健やかに成長・発達していけるように水準の高い看護を提供する小児看護のスペシャリスト。療養する子どもだけでなく、その家族の支援も視野に入れた活動も行う。
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