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2023.9.1

自分から歩み寄ってみたら…

岐阜県 小森 帆乃香さん 22

岐阜市内で医療関係の事務をしている小森さん。社会人になって初めて参加した今年5月の弥勒山では、学生の頃にはなかった実感があったと話す。

「友達とワイワイ過ごすことが楽しかった学生時代と違って、今回は仕事や職場の話題で盛り上がりました。職業も年齢も違う人たちと話す中で、職場の苦手な先輩のことを相談したんです。そうしたら、『社会人になると学生の頃とは悩みも変わるけど、お経をあげて自分を振り返ると、前向きになれるよ』と言ってくれたんです。それで、あげたりあげなかったりしていたお経を毎日あげることを決定(けつじょう)しました。

下山後、お経をあげていると、ふと職場での自分の態度が浮かんできました。先輩とは仕事に必要な最小限の会話しかしてなかったり、極力顔を合わせないようにあえて避けたり……。それじゃあうまくいくわけないよなと思い直したんです。避けるのをやめて元気よく挨拶する、休憩時間に趣味の話をする……。自分から歩み寄るように心がけたら、今は苦手意識がなくなり、グッと距離が縮まっています。

気持ちを固めて自分から動けば職場が変わる―。この実感を忘れず、これからも人と関わっていきます。