What’s
つどい

2019.10.31

ひとりで抱え込むのはもう止めた

子どもが生まれた瞬間から父親・母親になるけれど、最初から立派に子育てできる人なんてほとんどいないのでは? 今、各地で開かれている「ヤングミセスのつどい」は、子育ての悩みや喜びなど、何でも話し合う中で、前向きになれる場となっています。

早速、大阪に行って、専業主婦として6歳と3歳の息子、0歳の娘の子育てをしているお母さんに、その魅力を聞いてきました。

「今年の始め、なぜか分からないけど精神的につらくなって、人前でなかなか笑顔になれず、子どもを感情的に叱ってしまう日々が続きました。『このままではあかん、私が変わらないと……』って思うのに、なかなか立ち直れない。そんなとき、大阪の『ヤングミセスのつどい』に初めて参加したんです。つどいでは先輩たちが子どもを見てくれたので、久しぶりに落ち着いて話すことができました。子育ての状況や、最近落ち込んでいることを話したとき、参加者のひとりがこう言ってくれたんです。『旦那さんから“ありがとう”の言葉があると少しは気楽になれるのにね』と。その一言に、自分がどうして落ち込んでいたのか、原因が分かった気がしました」

「生まれて間もない娘の世話に追われながら、まだ幼く、いつどんな行動をとるか予測できない息子たちを育てるのは本当に大変。思いやりのある子に育てたいのに、自分ひとりではキャパオーバーだって、不安と焦りでいっぱいいっぱいの毎日でした。それなのに主人から『専業主婦は毎日休みみたいなもんや』って言われたのがすごくショックで、ずっと心の中でくすぶっていた。自分の頑張りが報れていない気がして、つらかった……。つどいで日常からちょっと離れたことで、自分の気持ちを見つめ直すことができたんです。」

「ありがとう」と言葉で伝えよう

「家に帰って、思いきって主人に『今、すごくしんどくて、ずっと落ち込んでる』と話しました。すると意外にも主人は、『ずっと子どもに気を配ってて、そりゃしんどいよな。この前言ったことは言葉のアヤで、ほんまにそう思ってるわけじゃないよ』と言ってくれたんです。

「本当は私の気持ちを分かってくれていたんだ。嬉しくて、心がスーッと軽くなり、気持ちが晴れました。それから少しずつ元気を取り戻すことができたんです。自分が笑顔になれると、家庭の雰囲気も何だか明るくなったように感じました。ひとりで抱えるのはやめて、主人に話そう。そして、主人も仕事で大変なんだから『ありがとう』とちゃんと言葉で伝えよう。そう心がけながら今、過ごしています。周りには、私と同じように子育てで悩んでいる友達がたくさんいます。『ヤングミセスのつどい』に誘って、一緒に元気になっていきたいです。」

                                  ※トップの写真の人物と記事の内容は関係がありません