What’s
つどい

2022.9.30

オンライン学生のつどい 8月21日(日)

昨年行われたある調査(※1)で、中高生が「いま、頑張っていること」の第1位は「勉強」、「いま、大切にしたいこと」の第1位は「友達」だった。学校生活は中高生にとって1日の大半を占めるもの。成績や人間関係が良ければ学校へ行くのも楽しいし、その逆であれば、とてつもなくつらいものになってしまう。

内閣府の統計資料(※2)によると、夏休み明けの9月1日は18歳以下の子どもの自殺が1年で1番多い日。クラスになじめない、いじめを受けている、教師とうまくいかない……。そんな状況で新学期を迎えることが大きなストレスになり、誰にも相談できず、ひとりで抱え込むうちに、最悪のケースを選んでしまうのだ。

では、どうすればそんな状況を少しでも変えていけるのか。そのきっかけとなるのが、学校や家以外の場で色々な人と関われる第3の居場所(サードプレイス)ではないだろうか。たとえ大きな悩みがなくても、学校や家では聞けない話にふれたり、友達や家族に言えない悩みを吐き出せたり、自分にはない考え方を知ったりして明日から頑張ろう!と思えれば、今よりもっと充実した明るい未来につながるはずだ。

8月21日に前田康喜青年部部長を交えて開催された「オンライン学生のつどい」は、全国の中高生同士が今感じている素直な気持ちを話し合い、新学期に向けて新たなスタートを切る場となった。5月の弥勒山セミナーで出会った仲間、新しい仲間を誘い合って参加した中高生たち。グループミーティングや発表会を通して得たものがあった。

●S.Yさん(高校生・男子)

同じグループで話した子は複雑な家庭環境で、4人の弟たちと離ればなれで暮らしているそうです。そんな中、弟たちの幸せを願ってお経をあげ、いつかまた一緒に暮らせるよう、勉強や家のことなど、今の自分にできることを精いっぱい頑張っていました。そこまで家族を思い、行動できるってすごいな、と刺激を受けたんです。今日参加するまで、卒業後の進路について不安があったけど、自分のことばかり考えていたかも……。いつも支えてくれる両親やきょうだいに感謝して頑張ろう!と思いました。

●S.Tさん(高校生・女子)

私は支部の仲間であるYちゃんにいつも助けられています。友達のこと、恋愛のこと、5月の弥勒山セミナーから毎日連絡を取り合って、お互いにいろんな悩みを相談し合っているんです。そんなYちゃんが今日、導いた彼氏と一緒に参加していました。本当に楽しそうにキラキラ輝いている姿に、いつも以上に元気をもらい、私も次は誰かを誘いたい!と思いました。将来、海外に行きたいという夢もあるので、明日からまた勉強や仲間づくりを頑張ります!

※1…「中高生が思い描く将来についての意識調査」(ソニー生命保険株式会社、2021年6月)
※2「平成27年版自殺対策白書」(内閣府)

※写真はイメージです。本文の登場人物とは関係ありません

【MESSAGE】


青年部部長 前田康喜

|   ひと言でいい。きっと誰かの力になる

コロナ禍で弥勒山は中止になったけど、楽しみにしてくれていた中高生のために何かしたい―。学生部の熱い思いで、今日のつどいを開催することになりました。オンラインではありますが、こうして全国の中高生のみんなと顔を合わせられたことを、私もうれしく思っています。

学校に自分の居場所が見つからない。学校へ行くのがしんどい。辛い思いをしている人たちが、今、世の中にたくさんいます。そんな人たちに対して私たち一人ひとりにできることがあります。

その一つが、声をかけることだと思います。直接会うのはもちろん、電話やLINEでもいい。「元気?」「早く会いたいね」「一緒に学校へ行こう」。そのひと言で、元気づけられる人が必ずいます。

そして、人に声をかけるという行いは、逆に自分にも元気を与えてくれるんです。学校で嫌なことがあっても、人と話をする中で気持ちがスッキリしたり、前向きになれたり……。だから、いろんな人に声をかけてください。それが、世の中を明るくしていく力になっていきます。

ひとりで悩む人が少なくなるように、みんなで “声かけ” から始めましょう。そして、その友達を誘ってぜひ弥勒山に参加しましょう。次の弥勒山でお会いできるのを楽しみにしています。