Global Voice

2021.7.1

「大丈夫、私がついている」人生を変える勇気を生んだ言葉

ブラジル在住のララ・アレサンドラ・フェヘェイラさんは、自分の意見を押しつけてばかりの母親が嫌いだったそうです。そんな彼女が、周りの人たちと関わる中で、母親との関係や自分の姿を見つめ直していきます。

ララさんに話を聞きました。

私は小さい頃、自転車の練習が怖かったことを今でも覚えています。もし転んだら、「どうしてこんなこともできないの?」と、母に叱られてしまうからです。

大きくなってからも、母は、家事の分担や進路のことなどで私の意見を聞かず、「私の言うことが正しいんだから、ちゃんと聞きなさい!」と怒鳴ってばかり。私はうんざりしていました。

37歳のとき、幼馴染みのカミラが霊友会の教えについて、「自分を改められる教えなんだよ」と熱心に話してくれました。私は仏教に興味があったので入会しましたが、すぐには真剣になれませんでした。

しばらくして父が亡くなり、高齢の母と私の2人だけの生活が始まりました。しかし、相変わらず喧嘩ばかり。もう、一緒に暮らしてはいけないと、実家があるサンパウロから離れてリオデジャネイロで一人暮らしを始め、投資で生計を立てるようになりました。

それから何度か結婚をしましたが、夫婦生活はいつも長続きせず、3回も離婚。昨年には、新型コロナウイルスの影響もあり、投資にも失敗してしまいました。


※友人を交えてのつどい。ララさん(左から2人目)も参加した

3回の離婚。そんな私が他人の人生と深く関われるわけがない

一人暮らしで心細く、つらい生活を送っていたとき、カミラのことを思い出しました。彼女の声が聞きたくて久しぶりに連絡を取りました。

現状をカミラに話すと、「霊友会の教えを伝えてごらん。そうすれば自分を変えていくきっかけがつかめるよ」と勧められました。

しかし、「3回も離婚している私なんかが、他人に何を伝えられるっていうの?」と素直に受け止めることができません。カミラにその切実な思いをぶつけると、「私がついているから、大丈夫!」と励ましてくれて、オンラインのつどいに誘われました。

参加してみると、ブラジル各地に住む多くの人たちと話すことができました。その中で、ある人が、「お経をあげていると、自分にはできないと思うことも、あきらめずに取り組める力をもらえる」と話したことが印象に残りました。

私は、「今の自分を変えたい」と思い、毎日真剣にお経をあげて、今、自分が感じていること、取り組んでいることを友だちに伝え始めました。

そして、昔からの友だちを導きました。彼女は、「私、両親や先祖と同じ事を繰り返している気がしていたの」と話してくれました。彼女と夫婦関係や親との関係、身近な先祖の生き様などについてたくさん話していく中で、私は今までの自分の姿が思い浮かびました。

私は結婚をしても、私の思い通りに相手が動いてくれないと自分の気が済まず、人の気持ちを考えずに、夫や周りの人を責めてばかりいたのです。

私はそんな自分を変えていこうと、修行に取り組みました。そしてクリスマスが近づいた頃、突然母から連絡が来て、「年末年始は一緒に過ごさない?」と誘われたんです。


※母のマリアさん(左・75歳)とララさん。失いかけていた親子の絆を少しずつ取り戻している

自分が変わることで、相手との関係も変わると気がついた

実家に帰り、しばらく母と2人で過ごしましたが、ある日、些細なことからまた大喧嘩をしてしまいました。気持ちが収まらず、カミラに電話をかけて愚痴をこぼすと、

「変わらなければいけないのはお母さんじゃなくて、あなたよ。きっとあなたの先祖もあなたの成長を願っているはず」と諭してくれたんです。

私は導いた友だちと話したことを思い出しました。すぐに母に謝りに行き、「今までの私を許してほしい」と、初めて母に頭を下げることができたんです。

それからは母と積極的に話すようになり、自分が変わることで、母との関係が少しずつ変わっていきました。母の気持ちを思いやろうと心がけていると、母は、「最近のあなたは変わったね」と優しく言ってくれます。

収束が見えないコロナ禍に不安は残りますが、私はもう怖くはありません。周りの人たちに支えられた分、今度は私が多くの人に教えを伝え、一人ひとりの人生を応援したいと思います。