Global Voice
2019.12.7
人に気持ちを伝えることを、
怖がらなくても良かったんだ
世界各国に広がっている霊友会の教え。今回は、インドのアシュナ・レプチャさん(21歳)をご紹介します。
大学生のアシュナさんは内気なところがあり、人付き合いが苦手だったそうです。そんな彼女が、教えを通じて人と関わる中で得たものとは。お話を聞いてみました。
「私はインドの山あいのダージリン地方で生まれ育ち、親元を離れて大学で歴史学を学んでいます。父は私が生まれてからすぐに亡くなり、母は裕福とは言えない家庭環境の中でも、一人娘の私を愛して育ててくれました。
私はシャイな性格からか、人付き合いが苦手でした。そんな私が霊友会の教えに巡り合ったのは2018年のことです。進学を機に叔母の家で暮らし始めた私に、叔母が、『先祖を供養し、教えを実践して自分をあらためることで、家族みんながより良い人生を送れるよ』と言ったとき、私が想いを馳せたのは父のことでした。『父の供養ができるなら』と霊友会に入会し、毎日お経をあげるようになりました。
叔母と一緒に霊友会のつどいに参加したときのことです。そこで出会った人たちの明るい人柄や、自分しだいで人生を変えられるという体験談に惹かれました。しかし最初は、導き(霊友会の教えを人に伝えること)には消極的でした。導いた人と深く関わるなんて、私にできるわけがないと思っていたからです。
私はどこに行っても独りぼっちで、友だちなんてほとんどいません。大学の難しい勉強や将来のことに悩んでも、自分の気持ちを話せる相手は少なく、しだいにそんな自分に対するいらだちが募っていきました」。
シャイで内気な私が、自分の殻を破れたわけ
「そんな私にとって、毎日手を合わせてお経をあげることは心の支えでした。つらくて挫けそうなときでもお経をあげていると、不思議と心が楽になり、また頑張ろうと気持ちを切り替えられるからです。
お経をあげている間は、父や先祖を身近に感じました。今の自分を変えたい……。私に何ができるのかを考え続けていると、『お経をあげて感じたこの気持ちを、人に伝えてみよう。私と同じように悩んでいる人の役に立てるかもしれない』と思い立ちました。
しかし一人では不安なので、周りの人に相談すると、叔母をはじめ霊友会の仲間たちみんなが心から応援してくれました。私と一緒に導きに歩いてくれることになったのです。私は勇気を出して教えを伝え歩きました。
そして、近所に住む31歳のライ・アンジャナさんを導きました。彼女はとても明るい性格で、シャイな私とは正反対ですが、一緒にいると元気をもらえる人です。
私たちは一緒にお経をあげ、導きに歩き、毎日修行に取り組みました。彼女は自分と似ている会員と接し、家族ともう一度向き合う中で、今まで家族と過ごす時間を疎かにしてきたことに気がつきました。
家族を大切にするようになった彼女は人のために動くようになり、今は貧しい人々への食糧支援や地域の清掃活動などに取り組み、たくさんの人を笑顔にしています。そんな彼女に刺激を受けた私は、『この教えは人を幸せにできる。こんな私でも、平和な世の中をつくる役に立つことができるんだ!』と嬉しく思いました」。
誰もが自分の人生を変えられる
「教えを通して自分から積極的に人と関わり、喜びを分かちあったり、ときには気持ちをぶつけ合う中で、自分自身の態度に気づきました。プライドが高くて、他人を見下していた私は、人に嫌われたくなかったんです。傷つきたくなかったんです。でも、自分を守ることばかり考えて心を閉ざしていると、人と仲良くなることができませんでした。
それに気づいてからは、人と話すときに自分から心を開いて、相手の気持ちに寄り添うことを心がけました。すると、他人への苦手意識が少なくなっていきました。そして、心が通じ合える友だちがたくさんできました。
私は、霊友会の教えを実践することで、誰もが自分の人生をより良く変えられると実感しました。たくさんの人たちに幸せになってもらいたいので、これからも一生懸命に教えを伝えていきます」。
アシュナさん(右)の大切な家族、母のヌルナさん(左)と祖母(中央)