Global Voice

2020.3.5

「ごめんね。私、独りよがりだった」

世界各国に広がっている霊友会の教え。今回は、スリランカのジーワ ダマヤンティさん(48歳)をご紹介します。

「あなたのことが心配だから」と、我が子を思う親の気持ち。素朴な思いも、伝え方しだいでは、子どもを苦しめることがあります。

子育てに熱心なジーワさんは、高校受験を控える長男を気にかけていましたが、その思いとは裏腹に、親子仲は険悪だったそうです。ジーワさんにお話をうかがいました。

「霊友会の教えに巡り合ったのは2008年のことでした。日本語学校の教師をしている私が霊友会のつどいに通訳として参加したとき、教えを実践して人生を変えた会員の体験談に心を打たれたのです。私は父の供養と子どもたちの幸せを願って入会しました。

つどいに関わる中で、教えの先輩のブッティニさんと親しくなりました。しかし私は、彼女のように周りの人に教えを伝えませんでした。『他人の問題なんて私には関係ない』と思っていたからです」。

離れていく心

「私の長男マリシャは、物静かでおとなしい子です。大事な高校受験を控えていましたが、成績は落ち込む一方… …。私は心配で、いつもマリシャを叱り、つきっきりで勉強させました。

一方で夫は、手取り足取り丁寧に、答えまで教えます。マリシャはしだいに、勉強で分からないときは夫に聞くようになりました。『マリシャを甘やかしている!』と憤慨して指摘すると、言い返されました。『君は教師として人に教えるときは親切なのに、マリシャには怒鳴ってばかりだね。勉強が嫌いになったらどうするんだ?』

マリシャは、私をさけるようになりました。勉強を教えようとすると『こっちに来ないで』と言われ、『どうして私の気持ちを分かってくれないの?』とマリシャを責めていたのです。

そんな現状をブッティニさんに相談すると、彼女は『私も母と仲が悪かったけどお経をあげて、人を導いていく中で、やっと分かり合えたの。あなたも、必ず変われるよ』と話してくれました。

私も彼女のように現状を変えたくて、周りの人に教えを伝えるようになりました。ブッティニさんも一緒に歩いてくれて、少しずつ会員ができました。

ある女性の会員は、足の病気で仕事ができなくなり、医者を目指す娘を支えられずに悩んでいました。彼女の無力感は、私にも分かります。元気になってほしくて誘ったつどいでは、集まった人たちが彼女を励ましていました。

その後に彼女が、『誘ってくれてありがとう』と言ったときは、私も嬉しくて……。『こちらこそ。人に喜んでもらえると元気がでるね! 私、あなたにもっと元気になってほしいんだ』と伝え、一緒に導きに歩くようになりました。すると彼女も、しだいに明るくなり、足の病気も良くなって仕事に復帰できました」

子どもの気持ちに寄り添えない自分をあらためる

「ある日、お経をあげていると、ふと、若い会員たちの姿が思い浮かびました。気が短い親といつも喧嘩ばかりで、分かり合えないと話していた彼らのことを思いました。すると私は、親としての自分の姿にも気づかされたのです。

今までの私は、子どもが心配だと言いながら息子の言い分は聞かず、頭ごなしに叱っていました。高校受験という人生の岐路に立つ彼の不安や、心細い気持ちに寄り添えていなかったんです。

それからはマリシャに対し、すぐに怒らずに話し合うことと、勉強で分からないところは親切に教えることを心がけました。するとマリシャも、また私と一緒に勉強してくれるようになりました。

試験当日、帰ってきたマリシャは、『うまくいったよ!』と満面の笑顔。私は嬉しくて、抱きしめました。志望校に入学できたマリシャとは、友達のようにいろいろなことを気軽に話し合える仲になりました。そんな私たちを見て夫も喜んでいます。私は、家族の絆を取り戻すことができました。

私の周りには今も、家族のことで悩んでいる人が多くいます。霊友会の教えをたくさんの人に伝えていきたいです」。

左から、長男マリシャ、ジーワさん、ご主人、二男

※アイキャッチ画像:昨年11月16日、第九支部弥勒山大祭に参加したジーワさん。右隣は教えの先輩のブッティニさん(41歳)