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REIYUKAI
ボランティア
2020.6.30
障がいのある子たちの居場所を作りたい!
京都府宇治市に住む、加治屋勝枝(かじやかつえ)さん(80歳)は、「ありがとうこだま基金」の支援先の一つである社会福祉法人・山城福祉会「志津川福祉の園」で長年にわたって支援活動を続けてきた。
「志津川福祉の園」は、18歳以上で知的障がいがあり、雇用されることが困難な方が通所し、仕事を通じて自立していくことを目的としている。
息子の真樹さん(49歳)は、3歳の時に受けた予防注射の副作用で後遺症が残った。加治屋さんは、息子の症状が少しでも良くなってほしいとお経をあげたくて霊友会に入会した。
真樹さんが16歳の頃に参加した「三者のつどい」※1で、「障がいのある子の居場所をつくろう」というテーマの分科会に参加。その後、「障がいのある子たちの居場所が少なすぎる、学校を卒業後に働く場所が無いなら自分たちで作るしかない」と、真剣に考えるようになっていく。
加治屋さんに話を聞いた。
数少ない施設はどこも定員がいっぱいで受け入れができません。それならば自分で作ろうと思い、京都府障害福祉課に行って相談したんです。すると資金、土地、賛同者が必要との話で、私一人で簡単にできるようなものではありませんでした。
同じ養護学校の保護者の皆さんに声をかけ、「一緒に福祉施設を作りましょう」と、呼びかけました。一人ひとりに声をかけ、ときには説明会も開きました。
時間はかかりましたが、私と同じ思いの保護者の方に賛同してもらい約150人が集まりました。資金の目途もつき、活動をしていく中で土地の提供者も見つかったんです。
※わいわいカーニバルで挨拶をされた加治屋さん(中央)と、一緒に施設を支援している後援会の役員の方たち
昭和61年9月、京都府立桃山養護学校保護者有志による社会福祉法人設立準備会を結成。それから6年後の平成4年に念願の福祉施設の認可を受け、その翌年に「山城福祉の園」(山城福祉会が運営する施設の一つで最初に設立)を開園することができた。加治屋さんが子どもたちのためにと施設設立を決定(けつじょう)して約10年の月日が経っていた。その後、「志津川福祉の園」を開園する。
私一人ではどうにもならないことも、大勢の賛同者の方たちのおかげで実現することができました。それは相手を思いやる気持ちが集まった結果だと思います。これからも地域の活性化につながるような支援をしていきたいと思います。
※1 「三者のつどい」… 弥勒山で行われる、障がい者、家族・介助者、ボランティアの三者が協力してつくるつどい。
※地域の住民の方たちも一緒に参加して開催される「志津川福祉の園」開園記念祭