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ボランティア

2023.2.28

被災した地元の人の
心の復興をめざす

 社会福祉法人 山元町社会福祉協議会 山元町共同作業所「工房地球村」

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 平成23年(2011)の東日本大震災で、宮城県亘理郡山元町は甚大な被害を受け、637人が命を落とし、2217棟もの家屋が全壊した。

 震災後約12年が経ち、現在は平穏なたたずまいとなったが、この間、地域住民の心の復興に取り組んできた社会福祉法人山元町社会福祉協議会山元町共同作業所「工房地球村」を紹介する。

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|   人と人の絆を深め、みんなで町を盛り上げたい

 「工房地球村」は、霊友会の「ありがとう こだま 基金」の贈呈先の一つで、就労継続支援B型事業所(※1)。障がいをもつ人たちの自立と社会参加を目指し、“人にも地球にもやさしいものづくり”をコンセプトに、平成10年(1998)に設立された。施設では地元農家の協力を受け、山元町特産のイチゴを使ったジャムやアップルパイの製造に取り組んできた。


いちごものがたり。山元町特産品の完熟イチゴを使ったこだわりのジャム

 しかし、震災により、お世話になっていた多くのイチゴ農家やリンゴ農家が被災。ジャムやパイの製造を中止せざるを得なくなった。そんな中、利用者たちは「今までお世話になってきた農家のみなさんに、元気になってもらいたい」と考えはじめた。

 だが、「工房地球村」の利用者も、家や家族を失ったことで心に傷を負い、気持ちは暗いまま。そんな利用者たちに何とか前を向いてもらおうと、地球村ではアートセラピーのワークショップを開催。外部の講師を招き、絵を描くことを通して心のケアに努めてきた。

 そうした取り組みを経て、利用者たちも少しずつ前向きに。山元町の特産品であるイチゴやリンゴをモチーフに、自分たちでデザインしたバスボム(湯船の中に入れて色の変化や香りを楽しむ固形浴用雑貨)や手ぬぐいの販売を、その年の秋から始めた。被災し、生産できない農家の方たちを元気づけることにつながっていった。

|   多くのふれあいから障がいへの理解を

 霊友会では震災の年から、被災した「工房地球村」を支援するため、「ありがとう こだま 基金」の贈呈を始めたが、その縁は、震災前にさかのぼる。施設近くに住む霊友会会員の齋藤正直さんが、活動で使う野菜を提供したことがきっかけとなった。平成21年(2009)には、霊友会の「創立祭2009」で焼き菓子などを販売するブースを出店。震災後はさらに交流が深まり、齋藤さんが生産した野菜を施設で販売する他、復興イベント「笑顔まつり」(※2)にも毎年参加している。自分のつくったものを喜んで買ってもらえることは、利用者にとって大きな自信になっているという。

平成22年(2010)に行われた霊友会の「創立祭2010おもいやりフェスタ in 宮城」では、イチゴジャムや焼き菓子などを販売した

 「工房地球村」施設長の小泉大輔さん(41歳)に話を伺った。

 霊友会のみなさまには、「ありがとう こだま 基金」のご支援をはじめ、私たちを支えていただき深く感謝しております。

 今までにいただいた基金は、バスボムを成形するために使うシリコン型やアップルパイを焼くためのオーブンの購入に充(あ)てています。また、昨年3月末まで営業しておりました「カフェ地球村」の内装や、そこで働く利用者の方が着る制服代にも活用させていただきました。

「カフェ地球村」で利用者が着用していた制服

 私たちの目標は、障がいのある方への理解がさらに深まり、地域のみなさんと互いに支え合って絆を深め、生活していくことです。これからも霊友会のみなさまと共に、共生社会実現へ向けて努めてまいります。

(※1)就労継続支援B型事業所一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である人に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行う。(A型は雇用契約等に基づき就労する)

(※2)「笑顔まつり」東日本大震災からの復興支援を目的とし、被災地に住む霊友会の青年たちが中心となって立ち上げたイベント。地元行政や市民団体と協力し、平成23年(2011)から宮城県で毎年行われている。