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REIYUKAIボランティア

REIYUKAI
ボランティア

2019.10.31

人を思って行動することが 自分を変えてくれた

長野県上田市に住む、坂井修さん(48歳)は、岡谷市にある社会福祉法人つるみね福祉会 児童養護施設「つつじが丘学園」で、妻の幸子さん( 50歳)や霊友会の仲間と月に1度、子どもたちのサポートをするボランティアを行っている。

坂井修さんに話をうかがった。

「私は妻と結婚した37歳のころ、霊友会の活動から遠ざかっていて、『お経をあげたからといって、自分が変わるわけじゃない』と言っては、ご法座の前に座ることはありませんでした。

平成24年のある日、妻から『一緒にボランティアに参加してみない?』と誘いを受け、誰かのために体を動かすことならやりたいと思い、参加を決めたんです。

それから『つつじが丘学園』でボランティアを始めたのですが、最初のうちは自宅で縫った雑巾を寄贈するだけで、入所している子どもたちとは、顔を合わせることができませんでした。

それは、親からの虐待やネグレクト(育児放棄)をはじめ様々な理由で心に傷を負った子どもたちへの配慮からだと、後に、「つつじが丘学園」の川瀬勝敏園長からうかがいました」。

子どもたちの傷ついた心を癒したい

「私たちの活動が認めてもらえたのか、平成25年4月から、同学園のグループホーム『さつきの家』で、掃除や草むしりなどの支援作業と、子どもたちとの交流ができることになりました。

交流をするようになって初めのうちは、大人を試すかのように憎まれ口を言ってみたり、小突いたりしてきて、わざと怒らせようとする子がいました。

ある日の反省会で仲間の一人から、『どうしたら子どもたちの傷ついた心を癒せるのか、みんなで一緒に子どもたちのご先祖に念願しよう』という提案があり、連絡をとりあって同じ時間にお経をあげることになりました。『子どもたちのために』と思うと、あんなに嫌だったお経が、それからは素直に自分からあげることができたんです。

子どもたちと交流が始まり、今年で6年になりますが、この間に少しずつ子どもたちから信頼が得られてきたと感じてます。今では、学校の宿題をみたり、一緒にゲームをして遊んだり、ときには悩みを聞いてあげたりすることもあります。人を思って行動することが、自分を変えてくれたんだなと思います」。