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REIYUKAIボランティア
REIYUKAI
ボランティア
2024.5.1
人のために動く中で、私も前を向けた
大切な家族や友人……多くの人の命や生活基盤が一瞬にして奪われる自然災害。「令和6年能登半島地震」では、石川県内での死者は245 人、住宅被害は約2万3千棟以上(※)に上り、今も大勢の人が避難生活を余儀なくされている。
霊友会では、「ありがとう こだま 基金」から1,000万円の災害義援金を贈ったほか、各地の会員らが支援物資を送るなどの人的支援を続け、会員が直接現地に赴く支援活動も始まっている。
石川県七尾市在住で、自身も被災しながらも、支援活動に取り組んでいる青年部執行部の大根美久副部長に話を聞いた。
※国土交通省ホームページより。令和6年4月12日時点
青年部執行部 大根 美久 25歳 石川県
地震発生後、私は、ただただ茫然としていました。支部長である父が経営する飲食店は営業できなくなり、街は変わり果てた姿に。仕事はどうなるんだろう。どうやって生活していけばいいのか。考えれば考えるほど気が重く、パニック状態でした。
そんな中、真っ先に動かれたのが、親支部長の鍛治澤正支部長。霊友会中部支局のみなさんと連携し、被災した会員のもとにいち早く物資を届けてくれたんです。届け先の1人が、穴水町で1人暮らしをしている私の会員。電話もLINEもつながらず相当心細かったようで、「涙を流して喜んでいたよ」と支部長から報告を受けました。
支部長に誘われ、1月6日には、私も一緒に穴水町や珠洲市の会員や友人のもとへ物資を届けに行きました。電気・ガス・水道がすべて止まっていた友人からは、「本当にありがとう」と何度もお礼を言われました。
それまで、正直自分のことで精いっぱいな私でしたが、会員や友人と直接会う中で、ハッとしたんです。私だけじゃない。不安を抱えているのはみんな同じだ、と。
そして1月14日には、東京の釈迦殿で行われた新年大会に鍛治澤支部長と参加。支部や執行部の仲間たちから「心配だったよ」「顔を見れて良かった」と優しい言葉をかけてもらい、胸がいっぱいになりました。さらに、末吉会長がお話の中で励ましのお言葉をかけてくださり、また会場のみなさんからの温かい拍手に、思わず涙が……。私には、頼れる仲間、見守ってくださる人がたくさんいる。下を向かず、自分にできることを頑張ろう!と決意しました。
| 動いたことは決して無駄にならない
それから、いろんな友人や会員に連絡を取り続けました。ライフラインの復旧や仕事再開の目途が立たない人。県外で暮らしていて、実家の両親や祖父母が心配でたまらない人。いろんな問題があって、すぐに解決できるわけじゃない。でも、「心配して連絡をくれたことがうれしい」と喜んでくれた人もいる。物資を届けに行った先で開いたミニつどいで、みんなが笑ってくれる。動いたことは決して無駄にならないと思えました。
また、2月の「青年部決起のつどいin弥勒山」には、高校時代からの友人を誘いました。彼女も被災して、大変な状況。でも、そんなときだからこそ、弥勒山に行って、一緒に元気になりたいと思ったんです。今回は一緒に参加できませんでしたが、「話をしてくれてうれしかった。ありがとう」と言ってくれた彼女のために、声をかけ続けていこうと思っています。
3月24日には、石川県でつどいを開いている青年・壮年のみなさんと力を合わせて、父の店で炊き出しボランティアを実施しました。ご近所さんから、「美久ちゃんの家も大変なのに、ありがとね」と言ってもらったとき、鍛治澤支部長からよく言われることを思い出したんです。
3月24 日、炊き出しボランティアを行った「チーム北陸インナートリップ」の仲間たちと(前から3列目・左から3人目が大根さん)
「人のために動くと、めぐりめぐって自分のためにもなるんだよ」。その言葉通り、私も前を向くことができました。これからもみなさんとともに、少しずつ復興への道を歩んでいきたいと思います。