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ボランティア

2024.3.1

障がいがあってもなくても
いきいきと過ごせる社会へ

特定非営利活動法人 ドリームパーク

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 特定非営利活動法人(NPO)の数は日本全国で約5万(※1)。そのうち、障がい者支援などの福祉活動を行う法人は半数以上を占めている。

 「ありがとう こだま 基金」支援先の一つ、長崎県諫早市にある特定非営利活動法人「ドリームパーク」。ここでは、障がいの有無や年齢に関係なく、地域に暮らす人たちが、より豊かに生活できるように様々な支援活動を行っている。

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|   離れたところで被災した人たちへも支援

 「ドリームパーク」では子育て支援事業・災害弱者支援事業など様々な活動に取り組んでいるが、メインの活動は2つの障がい者支援事業だ。

 その1つが、生活介護事業。利用者のほとんどに重症心身障がい(※2)があり、医療的ケアが必要となる。健康状態の確認に加え、職員に介助してもらいながら、レクリエーションの一環として製作活動などを楽しんでいる。

生活介護事業所「どりぃ~む」では、生活支援員が食事介助を行う

 もう1つは就労継続支援B型事業所(※3)の運営だ。ここでは障がいの種類を限定せずに、身体・知的・精神障がいがあるいろいろな人たちを受け入れ、利用者のみなさんはパンやお菓子づくりに取り組む。それらは、長崎市内や諫早市内の各地で販売しているほか、事業所に併設されている「ゆめ工房・レーヴ」でも販売。学校帰りに買いに来てくれる小学生たちも増えてきた。

 お菓子は販売以外に、災害弱者支援事業の取り組みにも使われてきた。最近では、今年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」でも被災者に対して支援を開始。販売しているお菓子の詰め合わせを購入すれば、そのうち約6割の金額が応援資金になる。「ドリームパーク」の施策と、利用者のみなさんの何か支援をしたいという気持ちから生まれた取り組みだ。


焼きあがった大量のクッキーを持つ利用者さん。甘い香りが作業所いっぱいに広がる


「ドリームパーク」でつくっているパンやクッキー、マドレーヌなど。どの商品も本格的な味わいが人気だ

|   共生社会の実現をめざして

 「ドリームパーク」と霊友会の交流が始まったのは、今から15年前。地元の霊友会会員を通じて、「創立祭2009」に初めて参加したことがきっかけだ。また、日々の清掃活動で必須のタオルが足りないということで、霊友会からは、不要になったタオルなどを寄付する活動も開始。今では、会員からの呼びかけもあり、九州地方の各県からタオルが集まってきているという。

 平成24年(2012)からは、さらに同法人を支援していきたいという気持ちから、「ありがとう こだま 基金」での支援をはじめた。基金で購入したものは、生活介護で使用する機器や、お菓子やパンづくりに必要な業務用のミキサーなど様々なものに充てられている。

パンの生地をこねるために準備する利用者の方たち。使用する業務用ミキサーは「ありがとう こだま 基金」を活用して購入したもの

 理事長の牛嶌輝彦(うしじまてるひこ)さん(58歳)に話をうかがった。

 昨年12月末に行われた「ドリームパーク餅つき大会」には、霊友会のみなさまに初めて参加していただき、利用者の方たちも交えて一緒にお餅つきを楽しみました。利用者のみなさんからは、「新しい出会いと交流は新鮮で、心から楽しめた」との声があがっています。そんなみなさんの喜ぶ姿を見ることができて、私もうれしい気持ちになりました。

昨年12月に行われた「ドリームパーク餅つき大会」での1枚。霊友会会員も参加した餅つきの後には、「ありがとう こだま 基金」贈呈式も行われた

 私たちは、地域の人たちや霊友会のみなさまの支えがあって、今もこうして活動ができています。これからは、助けてもらうだけではなく、私たちも自分たちにできることにさらに取り組んでいきたい。障がいのある人もない人も暮らしやすい社会にしていけるよう、様々な支援活動を継続していき、地域への貢献に努めてまいります。

(※1)内閣府N P Oホームページより
(※2)重度の肢体不自由と重度の知的障がいの両方をもつ、食事や水分補給、排泄、入浴など、日常生活のほとんどすべてにおいて援助が必要になる
(※3)一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行う