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REIYUKAIボランティア

REIYUKAI
ボランティア

2023.12.1

子どもたちの笑顔が
あふれる世の中をめざして

社会福祉法人 つるみね福祉会 つつじが丘学園

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 令和4年度の児童相談所への児童虐待相談対応件数は約21万件。(※)その数は、統計を取り始めた約30年前から増え続けており、過去最多を更新した。

 「ありがとう こだま 基金」支援先の一つである、社会福祉法人つるみね福祉会「つつじが丘学園」。ここでは、虐待を受けてきた子を含む、多くの子どもたちを温かく迎え入れている。

※こども家庭庁「令和4年度児童虐待相談対応件数」より

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|   孤独に悩む子どもたちを支えたい

 長野県岡谷市にある「つつじが丘学園」では、高校生から乳幼児まで、42人の子どもたちが生活を共にしている。

 ここには、親からの虐待を理由に入所してくる子どもたちが、約70%を占める。心身ともに傷を負った子は、精神的に不安定になりやすく、中には、「死にたい」「自分なんかいなくなってもいい」といった自己否定により、リストカットなどの自傷行為に及ぶ場合もあるという。そうした子どもたちを支えるために、看護師や心理士なども交えて心のケアを行っている。

 さらに、アフターケアと呼ばれる施設を退所した子どもたちへのフォローにも力を入れている。施設を退所して一人暮らしを始めると、様々な壁に直面するケースが多い。日常生活の些細な問題から、友だちがつくれず人間関係に苦しんだり、学校や職場になじめないという悩みまで多岐にわたる。

 そんな彼らのため、施設に常駐する自立支援専門員が、定期的に子どもたちの家を訪問。常に子どもたちの心に寄り添うことで、彼らが自立する力を養っていけるように努めているという。

地元のロータリークラブと共に、下諏訪町が行っている「環境の日一斉清掃」に参加。地域と連携して子どもたちを育てることを大切にしている

施設の中庭を使い、みんなでバーベキュー。霊友会の会員たちも一緒になって楽しむ

|   誰一人つらく寂しい思いをしないように

 「つつじが丘学園」と霊友会との交流が始まったのは、11年前にさかのぼる。資金面などで苦しい状況にある施設の現状を知った霊友会会員が、自分たちにも何か支援できることはないかと考え、「ちくちく隊」という名のボランティア仲間を結成。施設で使ってもらうように、手縫いしたミニタオルや雑巾の寄付をはじめた。

 その後も会員たちは定期的に施設を訪ね、子どもたちとも交流するように。そして最初の交流から1年後の平成25年(2013)より、霊友会は「ありがとう こだま 基金」の支援を開始した。基金は、主に施設の行事運営費用などに使われているが、退所した子どもたちが自立するために必要な資金にも活用されている。

 現在では、コロナ禍の影響もあり直接交流することができずにいるが、会員たちは自分の家で生産した野菜を施設に届けるなど、かたちを変えて今も交流を続けている。

地元のボランティア団体と一緒にお餅つき。年明け恒例の行事となっている

かかりつけの病院へ通院するのに車を使用する。この車は「ありがとう こだま 基金」の一部を使い購入されたもの

 園長の川瀬勝敏さん(54歳)に話をうかがった。


園長の川瀬さん。子どもたちの幸せのために何ができるのか常に考えていると話してくれた

 およそ30年前、私がこの施設で働き始めたとき、寂しそうな目をした子が「明日も来てくれる?」と話しかけてきたことが今でもずっと忘れられません。そんな子どもたちを一人残らず幸せにしてあげたい。そう強く思ったんです。この気持ちが、今も私の原動力となっています。

 今後は、虐待だけではなく、発達障がいなど個別支援が必要な子どもたちに地域と一緒に自立に向けた支援が受けられる、施設づくりに取り組んでいきたいと思っています。また、育児や生活に疲れ果ててしまっている親のサポートにも努め、子どもたちとその家族がより幸せになれるよう、この岡谷市から活動の輪を発展させていきたいと考えています。


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台風13号による災害の被災地へ義援金を贈呈

令和5年9月8日〜9日の台風13号に伴う災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されたみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。

霊友会では、各地の被災状況をふまえ、特に被害の大きかった福島県に、復旧・復興支援のため「ありがとう こだま 基金」から300万円の災害義援金を贈りました。