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REIYUKAIボランティア

REIYUKAI
ボランティア

2022.11.1

偏見のない世界を目指す
大切なのは人と人との心のふれあい

社会福祉法人 いづみ福祉会 ゆうかり作業所

「ゆうかり作業所」

 平成30年(2018)に、中央省庁の8割にあたる行政機関で、あわせて3460人の障がい者雇用が水増しされていたことが判明し、大きな批判を集めたのは記憶に新しい。障がい者が自立するための就労促進は私たちみんなの、社会の課題でもある。

「ありがとう こだま 基金」の支援先の「社会福祉法人 いづみ福祉会 ゆうかり作業所」は雇用促進のための障がい福祉サービスに取り組む。全国にある就労継続支援B型(※)11835施設(厚生労働省・令和2年度発表)の一つだ。
就労継続支援B型一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供、及び生産活動の機会の提供を行う。(A型は雇用契約等に基づき就労する)

 兵庫県神崎郡市川町にある「社会福祉法人 いづみ福祉会 ゆうかり作業所」(以下、「ゆうかり作業所」)は、一般社会では働くことが困難な、障がいのある人が少しでも自立した生活を送るため、自分たちに合った作業や訓練を行う障がい者福祉サービス事業所。喫茶店も併設している。

 当事業所は、誰もが自分たちの地域で当たり前の暮らしができるようにと地元地域との交流を大切にしてきた。霊友会の地元会員も参加する「ゆうかり夏祭り」は平成16年(2004)から始まり、地元住民の人たちが楽しみにしている恒例行事になっている。

「ゆうかり夏祭り」で、霊友会会員のボランティアが冷たい飲み物を販売した

|   地域の人たちに理解され、支えられるきっかけに

 平成21年(2009)に開催された「こころフォーラム in 兵庫」に、パネリストとして参加した「ゆうかり作業所」施設長の津田孝代さん(65歳)は次のように話す。

 霊友会のみなさまには、日ごろから多大なご支援をいただき、深く感謝いたしております。このご縁は、平成7年(1995)頃から、ご近所にお住まいの霊友会会員である田中健之・桃代ご夫妻を中心としたボランティアグループの方たちが、月に1回、クッキー工房にお手伝いに来てくださるようになってからです。

 地元の方が多く訪れる夏祭りにもご協力いただき、飲み物やフランクフルトの販売のお手伝いだけでなく、利用者と一緒に、訪れた方々へクッキーを配っていただきました。いつも、地域の人たちが気軽に来られるようにと心を砕いてくれているのです。

 そればかりか、平成21年(2009)からは「ありがとう こだま 基金」から、空気清浄機やノートパソコンといった物品支援をしていただくようになり、近年ではコロナ禍で手に入りにくかったマスクや消毒液など、「何かの役に立ててください」と言っては、いつもお気にかけてくださって、支援をしていただいております。

|   障がいのある人もない人もあたりまえに共生できる

 利用者は日ごろ、自動車電子部品の組立て等の他に、体にいい素材にこだわった手作りパンやクッキーを製造しています。そして併設されている喫茶店でも販売、接客に取り組んでいます。

 利用者は3つの基本を大切にしています。1つ目は笑顔で挨拶をすること。2つ目は約束を守ること。3つ目は片付けをすることです。障がいのあるなしにかかわらず、1人の社会人として地域の中で生きていけるようにという訓練なのです。

 障がい者を取り巻く環境は少しずつですが整ってきました。けれども障がい者に対する偏見は、無くなったわけではありません。霊友会のみなさまとふれあっていると、人と人との縁・出会いを大事にされているのがよく分かります。私たちも地域の方たちと利用者とのふれあいを何よりも大切にしています。

 誰もが自分らしく生きていける、偏見のない社会を目指して、これからも霊友会のみなさまと共に尽力してまいります。

焼き菓子をつくる施設利用者。素材にこだわり、丁寧に焼き上げたパンやクッキーが、併設する喫茶店のお客さんにも好評

 

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大雨による災害の被災地、青森県にも災害義援金を贈呈

 令和4年7月14日からの大雨、令和4年8月3日からの大雨及び台風8号に伴う災害により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されたみなさまへ心よりお見舞いを申し上げます。

 霊友会では、前回贈呈した被災地(宮城県・新潟県・石川県)に加え、新たに青森県にも、復旧・復興支援のため、「ありがとう こだま 基金」から300万円の災害義援金を贈りました。

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『ありがとう こだま 基金』

「ありがとう こだま 基金」は、久保恩師と小谷恩師の人に社会に尽くす精神を受け継いで平成20年(2008)に設立されました。様々な事情で学校に行けない子どもたち、障がいや難病をもつ子どもたち、海外で貧困に苦しむ子どもたちなどへの支援のほか、災害で大きな被害を受けた国内外の自治体にも基金から義援金を贈呈しています。この「ありがとう こだま 基金」は募金のほか、毎月会費の一部を拠出し、令和4年(2022)は48団体へ贈呈しました。

お問い合わせは、「ありがとう こだま 基金」事務局まで
TEL 03-5563-2500 FAX 03-3583-6177