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ボランティア

2022.6.1

ありがとうのチカラ

 社会福祉法人全国社会福祉協議会(以下全社協)は、福祉関係者が協働し、社会福祉の増進に向けて様々な活動に取り組んでいる組織。

 全社協が設置した「国際社会福祉基金」は、アジア地域の社会福祉事業の発展のため、日本・アジアの福祉従事者の国際交流や支援に活用されている。

小谷喜美恩師からつながる〝 縁〟

 全社協と霊友会は、人に社会に尽くしてこられた恩師小谷喜美先生の活動をきっかけに縁がつながった。

 昭和33年(1958年)、各国の代表が社会福祉についての意見交換などをを行う第9回「国際社会事業会議」が日本で初めて開催されることになり、厚生省(現・厚生労働省)が霊友会に協力を要請した。

 快諾された小谷恩師は、久保恩師十三回忌記念事業として「久保角太郎先生記念講堂」を建設。社会福祉法人社会事業会館(現・全国社会福祉協議会)に寄贈した。

 それ以来、霊友会が支援する福祉イベント「三者・生き方フェスティバル」を全社協が後援するなど、長年にわたり交流が続いている。

みんなが住みやすく、自分らしく生きていける社会をつくるために…

 霊友会は平成22年(2010年)から、「ありがとうこだま基金」を通じて「国際社会福祉基金」への支援を継続。その一部は「アジア社会福祉従事者研修」の費用に活用されている。韓国やマレーシア、タイなどには、日本の社会福祉を学んで、母国での支援を発展させたいというソーシャルワーカーが少なくない。「アジア社会福祉従事者研修」は、そうした人たちを日本に招き、日本語の講習を行いながら、11カ月間にわたって研修を行う。

 研修の修了生たちは、日本で学んだことを活かしてそれぞれの母国で活躍している。5期生のニラーニさん(スリランカ)は、児童福祉施設などで得た学びを、貧困地域での公衆衛生や社会開発の活動に活かしている。

※助成事業 ニラーニ 無農薬野菜の栽培

「アジア社会福祉従事者研修」は令和元年まで36年間続いてきたが、現在はコロナ禍の影響を受けて中止している。一方、多くの修了生たちはコロナ禍のニーズに対応しながら母国での福祉活動に取り組んでおり、全社協ではこうした活動への助成事業を継続している。

※デイサービスセンターで研修を受けるリンさん

※認定こども園での研修で保育を学んだジュリエットさん

 この事業には「ありがとうこだま基金」が活用されているという。全社協国際部長(取材当時)の佐々木靖典さん(57歳)は、次のように話した。

 霊友会の皆さまには「ありがとうこだま基金」をはじめ、長年の間ご支援をいただき、誠に感謝申し上げます。

 コロナ禍や様々な格差の拡大などの影響で人々の分断が進む現代で、人の痛みに共感し、寄り添い、つながり合う大切さが見直されています。

 霊友会の皆さまと方法は違っても、周りの人たちに目を向けて、自分にできるお手伝いをする。みんなが住みやすく、自分らしく生きていける社会をつくる理想は同じだと感じています。

 これからも皆さまの力をお借りしながら、アジアのソーシャルワーカーの福祉活動を支援してまいります。