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REIYUKAIボランティア
REIYUKAI
ボランティア
2021.10.1
家族と暮らせなかった子どもたちの
幸せのために取り組む
霊友会の「ありがとう こだま 基金」の贈呈先の一つ、茨城県高萩市の児童養護施設「臨海学園」。太平洋からの潮風と豊かな自然に包まれる同園は、様々な事情で家族と暮らせない2歳から18歳までの子どもたちが共同で暮らす。子どもたちは職員の大人たちとふれあいながら、将来の自立に向けて育っていく。
臨海学園の始まりは昭和27年、太平洋戦争で家族を失った戦災浮浪児を保護する目的で「高萩臨海学園」を開設。以来60年間にわたり、様々な理由で家族と暮らせない子どもたちを見守り、育ててきた。
臨海学園と霊友会の交流の始まりは、平成20年に釈迦殿で行われた「創立祭2008」のときのこと。トークフォーラムのパネリストとして臨海学園出身の草間吉夫さん(茨城県高萩市長・当時)を招待した縁からだった。
臨海学園の活動に賛同した霊友会は、その年から始まった「ありがとう こだま 基金」を贈呈し、現在まで継続して支援している。
児童福祉に携わり40年以上になる、臨海学園施設長の塩澤幸一さん(65歳)は、「ありがとう こだま 基金」の贈呈式に出席したときのことを話した。
※子どもたちにとって大切な思い出が生まれた1泊2日のスキー旅行。「ありがとう こだま 基金」はこうした課外活動の費用にも活用されている
霊友会の青年の代表が、世の中を元気にする社会貢献活動に取り組んでいくことを熱く話されていたことが印象に残っています。
「一人ひとりの力は小さくとも、みんなの活動を積み重ねていくことで大きな力となる。そして、社会の片隅で苦しんでいる人に目を向けていく」
私たちの仕事と活動は異なりますが、信念には通じるものがあると感銘を受けました。
「ありがとう こだま 基金」は主に、卒園生の進学費用に活用されてきた。
子どもたちは18歳になると卒園となり、一人暮らしを始めることになる。将来の夢や希望のために大学や短大・専門学校に進学を希望する卒園生は多いが、高額な学費や生活費を身寄りのない彼らが一人で捻出することはとても難しい。
臨海学園は進学する卒園生の未来を応援するために、県の奨学金や有志からの寄付金によって彼らを支えている。「ありがとう こだま 基金」もそんな支援に活用されている。
身寄りのない卒園生たちを支える
塩澤さんは次のように話す。
霊友会の皆さんから頂いた基金を積み立て、卒園生の進学を支えるために柔軟に活用させていただいています。進学を希望する子がますます増える中、ご支援をいただき、ありがたく存じます。
また令和2年度には、コロナ禍の影響を考慮していただき、例年の支援に加えて30万円の特設支援金を頂戴しました。支援金はリモート学習設備の購入や、子どもたちが暮らす居住施設の感染防止対策に活用させていただきました。職員を代表して、深く御礼申し上げます。
子どもたちの未来を応援する会員一人ひとりの思いは、「ありがとう こだま 基金」を通して、大きな力となっている。
※クリスマス会で、この日のために練習してきた出し物を披露する子どもたち
※施設の子どもたちが毎年楽しみにしているクリスマス会。施設の職員から子どもたちへプレゼントが手渡された