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ボランティア

2021.8.1

子どもたちの命を守りたい 京都府舞鶴市「聖母の小さな学校」

つらい立場にいる子どもたちを支えるフリースクール

 霊友会の「ありがとう こだま 基金」が支援する、京都府舞鶴市の「聖母の小さな学校」は、様々な理由で学校に行けなくなった子どもたちが通うフリースクール。ここで子どもたちは、少人数での授業や体験学習を通じて、傷ついた心を癒す。これまで200人以上の子どもたちがこの施設に通い、通っていた学校に復学したり、社会人として活躍している。

「聖母の小さな学校」の副代表・梅澤良子さん(72歳)は、高校の教師だった平成元年に、同じく教師で夫の秀明さん(66歳・聖母の小さな学校代表)と私財を投じて、「聖母の小さな学校」を設立した。当時の思いを伺った。

※恒例となった校内イベントで生徒の保護者や有志が協力してカレーや味噌汁などを来場者にふるまった(平成30年撮影)

 不登校の子は、つらい過去や現実を受け止めきれず、自分を責めてしまいがちです。親御さんもどうすれば良いのか分からず、子どもたちは苦しさのあまり、「死にたい」と言うことも少なくありません。教師として、そんな親子を見過ごせませんでした。  

 また、生徒が中学や高校で不登校になると、教育を受けられないまま月日が過ぎてしまうことに危機感を抱きました。人は、人と関わり、人から学ぶことで初めて〝人間〞として育つからです。

 私たちは、つらい立場にいる子どもたち一人ひとりに目を向け、命を守るために、この学校を設立しました。

 そう語る梅澤さん。「聖母の小さな学校」と霊友会の交流は20年以上続いているという。きっかけは、霊友会の会員の福田晴彦さん(68歳)の長男が「聖母の小さな学校」に通い、元気を取り戻したことからだった。

 後に、彼らを中心に二十数人の学校OBの父兄が、後援団体「聖母の小さな学校を支える会」を設立。募金活動や校内の清掃、学校行事の手伝いなどを続けている。


梅澤良子さん

「困っている人を助け一緒に成長していこうという教えに共感」

 学校の運営は有志の寄付で成り立っており、経営は常に厳しい。霊友会はそうした状況を踏まえて、平成23年から「ありがとう こだま 基金」で支援を行っている。令和2年度の支援について、梅澤さんは次のように話す。

 昨年のコロナ禍で、感染防止のための衛生設備が整えられずに困っていたとき、霊友会の方から、「何か力になりたい」と声をかけていただきました。子どもたちの教育の場を維持できるようにといつも気にかけてくださり、本当に嬉しく思います。

 以前、舞鶴で開催された「元気がでるつどい」に参加した際に、霊友会の活動について伺いました。日々の生活の中で周りの人たちを大切に思い、困っている人を助け、自分だけでなく周りの人と一緒に成長していくという霊友会の教えは、私たちが目指す教育にも通じていると、あらためて感じました。

 コロナの影響で社会に閉塞感が生まれ、孤立してしまう親子も増えています。そんな中でも決してあきらめず、困っている人たちに手を差し伸べている霊友会の会員の姿に励まされています。より良い社会を共につくっていきたいと願います。

※卒業生や保護者、先生方も招いて毎年開催される体育祭「スポーツフェスタ」(平成29年撮影)