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REIYUKAI
ボランティア
2025.8.1
障がいのある人にとって
もう1つの「家」になれるように
社会福祉法人「銀星の家」
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香川県高松市屋島にある社会福祉法人「銀星の家」は、昭和56年(1981)に授産施設として設立。障がいの有無に関わらず、誰もが社会の一員として貢献できるようにと、地元企業から依頼された軽作業などを通して利用者の社会参加を支援している。
霊友会は平成21年(2009)から、会員が「銀星の家」創立記念バザーにボランティアとして参加するなどの継続的な交流が続いている。同年から「ありがとう こだま 基金」を「銀星の家」に贈呈しており、地域の福祉避難所となっている同施設の防災用品などに活用されてきた。
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| 誰もが社会とつながるために 応援に支えられ、絆を育む
「銀星の家」は、障がいのある人の自立した日常生活を支える支援施設「銀星の家」と、生産活動の機会を提供する「ぎんせいワーク」を中心とした事業を行っている。「銀星の家」理事長の鵜川和志(うがわかずし)さんに、大切にしている思いを聞 いた。

鵜川和志理事長
障がいのある人の中には、家族と疎遠になってしまう人も少なくありません。私たちは初代理事長が「銀星の家」を創立した当時から、障がいのある人にとってのもう1つの「家」になれるように取り組んできました。利用者の方に安心して過ごしてもらえるようにと、日々お世話をしています。私自身、温かいご飯を手作りして、利用者の方から「ごちそうさま」と言ってもらえたときなどは、やり甲斐を感じますね。
生産活動支援の場では、部品の組み立てやお土産品の箱折りなどの軽作業に取り組んでもらっています。また、焼き菓子などをつくり、地元の幼稚園や保育所に納品して入園祝いなどに使ってもらってきました。身体障がいや加齢による筋力低下などが原因で作業ができない方は、看護師とともにリハビリし、身体機能の維持に努めています。

残存機能維持のためのリハビリに励む利用者
利用者も高齢化してきたので、今は作業だけでなく、自分らしく生活をするための事業に形を変えています。最近では、障がいのある人の表現活動を奨励するアートリンク事業(※)や、施設から外出できない方のために、町の喫茶店のような場をつくって憩う「でりしゃすカフェ」などの活動を始めました。その活動の中で利用者さん一人ひとりが個性を発揮されています。

ボルトの梱包や箱折りなどの軽作業を通して利用者の社会参加を支援している
霊友会とのつながりが生まれたのは平成21年(2009)。霊友会会員からの依頼で「創立祭2009inかがわ」に出店したことを機に、霊友会の社会貢献への強い思いに「銀星の家」前理事長が共感したことから絆が育まれた。
例年、屋島地域の方々と行っていた「銀星の家」創立記念バザーでは、霊友会の方々がボランティアとして、出店や運営のお手伝いをしてくださいました。職員だけでは手が足りない規模でしたので大変ありがたく、毎回お世話になりました。

平成27年(2015)に開催された「銀星の家」創立記念バザーに霊友会会員がボランティアとして参加
「ありがとう こだま 基金」は、調理器具や冷蔵庫などの購入、コロナ禍の時にはマスクや消毒液など衛生用品に充(あ)てさせていただきました。近年は、いつ起きるか分からない自然災害に備えるために、防災備蓄にも活用しています。


「ありがとう こだま 基金」で購入した冷蔵庫と オーブン
| 自然災害から 地域住民を守りたい
コロナ禍でやむを得ず創立記念バザーが中止となり、地域とのつながりが希薄になっていた「銀星の家」。同時に事業も継続の危機に瀕するが、利用者や地域のために、このまま閉鎖させてはならないという強い思いで立ち向かった。
まずは自分たちにできることから始めたいと思い、近隣のバザーへの出店などを通して、地域住民との交流を再開しました。地域住民に話を聞いてみると、南海トラフ地震など、自然災害に不安を抱く方が多いことを知り、防災活動の重要性を認識したのです。南海トラフ地震への備えは、私たち職員が取り組むべき重要な仕事と考えているので、職員一人ひとりが防災士の資格を取るようにしました。
3階に体育館がある「銀星の家」は地域の福祉避難所でもあるので、段ボールベッドを用意したり、耐震工事も行いました。そうした中で、資金面では常に厳しい状況ですが、霊友会の方々からは長年にわたってご支援をいただき、感謝の思いしかありません。
地域との交流も少しずつ再開しているので、霊友会の方々とも一緒に、利用者や地域の方々の力になれる取り組みを実践していければと思います。
(※)障がいのある人の積極的な社会参加の実現に向けて、アーティストを障害福祉サービス事業所などへ派遣することで、より多くの障害のある人たちが継続的に芸術活動に携わることを目的とした事業




