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2024.9.1
自ら菩提(ぼだい)心を起こして合掌する、自ら修行に目覚めて努力する
小谷恩師は青年部創立直後から、冬の寒の修行と、夏の七面山修行を青年たちに指導されました。青少年の成長期に心身を鍛え、暑さ寒さだけでなく、どんな壁や困難にめぐり合っても、それを乗り越えられるだけの体力と気力を養う修行の場を与えてくださったのです。小谷恩師は、次のようにお話しされています。
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青年部の諸君が、中学に上がって青年部員となる満12歳というはつらつとした年代からこのような修行をすることは、誰もができることではありません。
例えば親に言いつけられてとか、人に言われて始めたという場合は、1日や2日は修行ができても、長くは続かないと思います。寒の30日の間には、雨の日もあれば雪の日もあり、風の日もあります。あるいは都会には雪がない時季でも、北日本では12月から3月まで雪の中の生活になります。そうした雪深い地域にもたくさんの青年部員がおり、決められた時間になると、同じように寒の修行をさせていただくのです。
親に言われてやる、人に言われたからやるというような心では、到底やり遂げられるものではありません。自ら菩提心を起こして合掌する、自ら修行に目覚めて努力するということは、決して欲や体裁でできるものではないのでございます。
霊友会には、お国のためにこの大法を生かし、日本の再建のため、世界平和のために努力するという大きな使命があります。青年部の強い信念によって国家に貢献をする、霊友会の次の世代を担っていくということになれば、まことに将来、霊友会から生み出されるところの神力というものは想像できないほど大きなものであります。
亡くなられた久保恩師は、そういう大きな約束によりこの尊い教えの種を残して霊界に帰られ、霊界から世の中を守護しておられます。青年部の諸君は久保恩師の守護のもと、霊友会の大使命を担い、目覚めて努力を続けているのでございます。
そういうわけで青年部が誕生し、何も知らなかった子どもたちがお数珠を持ち、青いお経巻を読誦(どくじゅ)する。霊友会は在家信仰ですから、青年諸君もいろいろな職業を持ち、あるいは勉学に励みながら、このような日々の修行をしております。
そして、1年を通じて一番寒い時に30日間の寒の修行を、土用の一番暑い時に身延・七面山への恩師御宝塔参拝登山修行をいたします。その修行も、ただ現地へ行って山に登って拝んでくるというものではありません。参拝登山修行にあたっては、あらかじめ「百日の行」という修行を行って、百日間の念願をし、しっかりとした心構えをつくらせていただく。そうして満願を迎えて、自分の体の健康をいただき、ご先祖と両親からお許しをいただいて、初めて参拝登山修行にまいるのでございます。
昭和29 年(1954)、第1回「青年部身延・七面山恩師御宝塔参拝登山修行」には430人が参加した(7月28日~8月1日・男女合同班)
今の社会はまことに悪世であり、若い人たちの思想も混乱しております。こうした世の中にあって、わが霊友会の青年部の姿、青年諸君の立派な行いというものは、まことに尊いものであります。この青年部の力により、青年諸君の努力によりまして、この世の中も立派に再建されるものと、私は信じております。