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2024.8.1
「青年部で修行したことが 社会に出てから生きてきます」
昭和34年(1959)の『明法』5月号誌面上で企画された、小谷恩師と当時の青年部幹部との対談。「青年の修練道場 」弥勒山の建立が発表されて間もないこのとき、「これから青年部はどういう点に一番心を配ったらよろしいでしょうか」という青年部の質問に、小谷恩師は次のように答えられています。
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私は修行という行をされるといいと思います。第一番には、お経をあげさせていただくことです。それは朝ということが一番大事なんです。朝のお経は一番のご先祖に対するご馳走なんですから、朝起きて顔を洗ってお題目だけ唱えてお勤めに行くというのでは、その日一日をフイにすると思います。学校やお勤めに行き、みんな忙しいのですが、朝のおつとめ(お経をあげる)をして出かけたなら、きっとその日の不幸、災難というものはないと思います。
青年部はみんな朝寝坊だから、朝、青いお経巻(青経巻)を一巻あげることが青年部の一番の修行だと思います。
| 人間はただ生きていくために、この世の中に出てきたんじゃないんだ
また、同じ対談の中で、これから社会に出ていくという大学生の青年部には、次のようなお話をされています。
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あなたが青年部で修行したことが、これから生きてきます。ですから、心構えというものが一番大事なんです。
社会の人と交際していくと、そこで初めて自分というものが修行して心が磨けていたら、どういう人に会いましても、心配なく進んでいくことができます。
また、どんな偉い重役や社長さんでも、縁があれば「君の信仰はなんだ」ということになって、自然と向こうから、「じゃあ君たちの出しているパンフレットを読んでみようか」というような気持ちも起きてきます。社会人となって初めて、青年部でいろいろな修行をしたことが生きてきます。
我々はただ自分たちが生きていくためなら、いろいろの苦労をしてまでやらないのですけれど、国のためであるんだと。亡くなられた久保恩師が一にも二にも、「人間はただ生きていくために、この世の中に出てきたんじゃないんだ。お国のために老いも若きも一丸となって努力をして、国家の繫栄を祈るということ、これが日本国民としての大使命であるんだ」と、常日頃どんな人にでも、いつもやさしく親切に教えておられました。
これから青年部のみなさまが弥勒山で修行するということは、世界平和のために貢献していくんだという大きな霊界の約束づけがあるように、私は思わせていただいております。
昭和34 年(1959)3月、旧本部講堂で行われた青年部修養会で、青年たちにお話しされる小谷恩師