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特別企画 青年部創立70年 弥勒山建立60年 恩師小谷喜美先生の思いを現代に-

2024.12.1

霊友会の教えをみんなが正しく行っていったなら、偉大なる力にめぐり合える

 『明法』昭和44年(1969)1月号に、小谷恩師と当時の青年部幹部との座談会の記事が掲載されています。その中で、導きに取り組んで仲間を増やそうと活動している青年部に向けて、小谷恩師は次のようなお話をされています。

 大事なことは、真剣に導きの念願をして、自分の目標をつくることです。そして、青年部は青経巻をあげて、弥勒経をあげるんですけれども、なるべくお経を多くあげたほうがいいと思いますね。お経の功徳、力を生かしていく。入会したら一緒にお経をあげる、入会した人が本当に悟るまで親密に努力をし合うという修行が足りないように思います。

 会員が集まったときに、信仰の話ということは、膝を交えて話し合って、5人でも10人でもそこでお経をあげて、腹を割ってざっくばらんに話し合う。始めは会員が少ないようでも、そういう集まりを数多くやっていけば、決定(けつじょう)した会員が確実に増えていくと私は思います。

(中略)

 大人社会の悪いことに染まらないように、霊友会の教えを正しく行っていく。青年部はそのように育てていきたいと、私は念願をしております。みんなが正しく行っていったなら、必ずや青年部の偉大なる力にめぐり合えると思います。

|   目に見えないところの功徳を生かす

 次代を担う青少年の育成に力を尽くされた小谷恩師は、昭和46年(1971)2月9日、霊界に帰られました。同年1月16日、「弥勒山青年部準法座主・法座主修行」(第5班)の2日目にいただいた御説法が、御生前最後の御説法となりました。

 諸君らは、目に見えないところの功徳を生かし、その力をもって、「此(こ)の功德(くどく)を以(もっ)て普(あまね)く一切(いっさい)に及(およ)ぼし我等(われら)と衆生(しゅじょう)と皆共(みなとも)に佛道(ぶつどう)を成(じょう)ぜん」と唱えておる。我等というのは日本人ばかりじゃない。世界中の人類をさして、御(み)仏は仰せられているんですから、どこぞの国が憎いだなんて思わないで、御仏は、この娑婆(しゃば)国土の人類を全部、哀愍覆護(あいみんふご)されておる。縁あって法華経の修行をする者は、人類を全部救えよと、大慈大悲の手を伸ばしておられる。

 諸君らは、その精神を養うところの大使命を担っておる責任者なんでございますから、この修行が終わって山を下がられたなら、一大決定をもって、国運の隆盛を祈り、世界平和の建設に、「仏の世界実現」に、ますます精進されることを心からお祈り申し上げて、私のご挨拶といたします。


昭和46 年(1971)1月16日、「弥勒山青年部準法座主・法座主修行」(第5班)でお話しされる小谷恩師。これが青年部への最後の御説法となった